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地球から追放されたけど、お土産付きで帰ってきます。  作者: 火曜日の風
1章 宇宙遭難編
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15話 その地に降り立った証


「報復を受けたからだったな? まぁ実際報復とは限らないが単なる時間稼ぎと言う事もある、俺が光速移動しかできないのを中条は知ってるしな、殺せないし仲間にできない、挙句の果てに邪魔をされた。で、時間さえ稼げれば問題ないと思ったんだろな」


「数千人を相手に普通に勝てるの?」

「いいか美憂、我々のような能力は加算されない、戦略を練っても無意味だ能力値の差は消して埋まらない」


「加算されない? もう少し詳しく」


 と美憂がここで詳しく説明を求める、隣にいる瑠偉は少し呆れ気味の表情を美憂に向けている。


「つまり、1の力が1000人いても1でしかないから10の力の1人に勝てないという事だ」

「何となく分かった、解説すまない」


 何となくでは恐らく分かってないだろう、普通の人間は実感がわかないんだろな。


「しかし奴らは普通に銃で死ぬからな、一部に防御できる奴もいるが・・・

 約50年、その時間でどうやって支配下に置くか見ものだな」


 俺は辺り全体を見渡すと焚火から延びていた影は日の光を浴びて無くなっていた


「日が明けたな…ところで美憂、体の方は何ともないか?」

「いつも通りで異常はないよ」


 と美憂は全身を見ながら美憂は言った。


「そうか、なら俺もあの大きいミカンでも食べてすこし寝るわ、旅立つ前に力を最大値にしておきたいしな」

「兼次、例の選択は聞かないのですか?」と瑠偉


「一つしかないだろ? 爬虫類系宇宙人と恋愛したいなら止めないけど?」

「いえ、爬虫類は無理です、絶対無理」


 俺が言ったことを想像したのか、爬虫類が苦手なのか手で口を押さえながら瑠偉は嫌悪な表情をしている。


「それとも、4本の手でつかまれての拘束ハードプレイがいいのか?

 地球人にはできない素晴らしく過激な初体験ができると思うぞ」


 瑠偉が立ち上がりこちらに近づてニッコリ笑顔を見せる、これは告白タイムか? 瑠偉は俺の前で止まり素早い動作で胸ポケットのペンを抜き俺の太ももめがけて振りかざした、しかし俺は余裕もってテレポートで瑠偉の後ろに移動した。


「っち・・・次下ネタ言ったら予告なく刺します」


 と言い瑠偉はそのまま空振りしたペンを胸ポケットに差し込みながら振返りる、差のまま歩いていき先ほどほど座っていた丸太に腰かける。


「いや、前も予告してないだろ・・・まぁいい俺は飛行機に戻るからな、睡眠の邪魔をされたくないので君たちはこの周辺で自由行動だ。では解散っ!」


 遠見で確認したあの大きなミカンを力でもぎ取り俺の方に飛ばす、そのまま瑠偉の顔の近くを高速で通過させると「きゃぁ」と可愛い声を出し体が一瞬ピクリと動いた、俺は右手で静止しミカンを手に取り飛行機の中へテレポートした。

 消える瞬間に瑠偉の目が怒っていたようだが、先程のペン振りの仕返しだ。


 …

 ……


 それから数時間後、程よい仮眠をとった俺は窓から外を見ると焚火は消えていたが彼女たちは相変わらず丸太に座っていた。出入り口に行き彼女たちに声をかけ飛行機の中に入れる。


「お前らは気楽に座ってろ、一瞬で34年が終わるぞ」

「はーい、お願いがあります」


 と麻衣が座席に気座る前に手を挙げて言った、それを見て俺は麻衣の次のお願い発言を拒む様に「却下!」と即答する。


「えー、まだ何も言ってないよー」

「貸しひとつだぞ、でなに?」

「この惑星をボーンと、花火を見たいなぁ」


 と麻衣は笑顔で言っている、おれはあの異星人か? そう言えば空から落とした時に言ったな、あんなパニック状態でその発言を覚えているとはさすが学年2位だな。


「に、ニッコリ笑顔でとんでもない発言だな」

「麻衣、さすがにその思考はどうかと思うぞ」と美憂が呆れてる

「生命体が居ないので問題ないかと思いますが?」と瑠偉が俺を見ながら言った


「なんだ瑠偉、見たいのか? 今度地球でやってやるよ」

「「「えぇぇえぇ」」」と女子3人が一斉に叫ぶ


「冗談だよ、今は力の消費を抑えたいからやらない」


 麻衣は出入り口から外を眺め手を腰に当てて威張るってるようなポーズをとった。


「ふぁははははは、運がよかったな! 名も無き惑星よ! さらばだぁ」


 瑠偉と美憂を見ると何事もなかったように表情を変えず俺を見ていた、なるほど、この対応が正解か。


「さ、さて行くぞ、一応シートベルトもしておけよ」


 俺は座席に深く座り目を閉じ目的地の方向にある惑星を思い浮かべる、そして飛行機は一瞬に姿を消た。


 飛行機が消えた後には大量の足跡とおしるこの空缶が残されていた。


 後にこの惑星で高度に進化した知的生命体に、オーパーツとして発掘され彼らの頭を悩ますこととなる。


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