表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この道  作者: にゅみ
2/4

天国か地獄(2)

彼が歩いている周りにはかつて街があったらしい。けれど今は何もない荒れた場所になっていた。壊れた建物、電柱、車、標識。地面は殆どアスファルトはなく、雑草が生い茂っていた。


晴れた昼の日差しが彼にはまぶしく、そのせいであたり一帯は汗をかくほど暑く、彼の意識はそのせいでもうろうとしていた。政府都市に行くという目的だけが彼を突き動かしていた。


彼は途中で壊れた水道管を見つけた。急いで駆け寄って水道管から噴水のようにあふれ出てくる水をがぶ飲みした。顔と前髪が水で濡れたけれど彼にはそれが嬉しかった。暑くてしかたなかったからだ。


水を飲み終えた後、彼は頭を振って顔と前髪の水を頭をはらった。暑さがじわじわと戻ってくるのを感じた。


「あとどれくらい歩けばいいんだろう....」彼はそう思い始めていた。疲れと暑さのせいで記憶があいまいになっていた。


水のおかげで意識が少し戻ったのでまた歩き始めた。


「都市についてからの計画はもう既に頭の中にある....」彼は旅の途中頭の中で何度も何度もその計画を繰り返しリハーサルしていた。リハーサルしながら何度も何度も計画を調整し、完璧なものにした。


やがて彼は壊れた街を出た。


そこには、ある女の子がしゃがみこんでいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ