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あたしもネコになるの。

「杏奈ちゃん、蓮。ご飯よー。」




 健と菫が先に席について待っていると、杏奈がやってきた。

 菫は、裏の公園に遊びに行ってきた杏奈の顔がどことなく明るく見えるような気がした。


「杏奈ちゃん。今日はなんかいいことあったのか?」


 菫の夫、健も同じことを思ったようで、杏奈に尋ねた。


「…今日ね、おかあさんに会ったの。」


 杏奈の声はいつもより少し嬉しげな声だった。


「お…かあさん…?」


健と菫は少し戸惑ったように目を合わせた。




「おかあさん、ネコなの。だからね、あたしもネコになるの。」

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