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サバゲーってなんですか?   作者: やもり
サバゲー準備編
4/16

母ちゃん!! 俺今日からPMC!!

PMC装備をしたいときはタクティカルベストなどを着用しましょう

無いとただの民兵です。


タクティカルベスト

弾薬ポーチや各種サバゲー装備を収納機能がついたベストのこと


友達に自分の書いている小説が人気がないことを相談すると

「別にいいじゃねーか、お前が書きたいから書いてるんだろ?それでいいんだよオ○ニーでいいじゃねーか」

と言われ(元気づけられ?)ました。

ということで私はこれからも公開オ○ニーし続けます。

   


   第四話 俺、今日からPMC。



 結果から申し上げます。私たちは目的地に到着しました。しかし道のりが地獄……。ヨッシーさんの運転は、スリリング&デンジャラス&カオス。そのおかげで、ジャックさんは到着した途端お手洗いに直行、山田さんは後部座席で、顔の色を失い頭を抱えています。私は足の震えがとまりません。


「お前らしっかりしろよ、本番はこれからだぜ」


 お前のせいだよ、とツッコム気力も湧かないまま、私と山田さんはふらふらしながら車を降り、乗せてあった荷物を車から降ろすだった。





 駐車場からそれなりに整地された林道を歩いて10分、私たち4人は広大な空き地に設置されたサバイバルゲームフィールドに到着した。


 「「おおおお!!」」


 その光景を目の当たりにした瞬間、私と山田さんは歓声を上げた。

 青々と茂る林の合間に、日本という平和な国家とはとても不釣合いな小さな戦場バトルフィールド


 成長した草木が茂りまさにサバイバルという雰囲気をだしており、身を尾隠せそうな巨大な岩があちらこちらに点在し、所々には土嚢も詰まれている。これらのうまく使えば陣地を防衛しやすいだろう。


 フィールドを見渡しながら私は「スゲェ」と小声で囁く。

 この場所はまさに戦争ゲームでよく見る戦闘フィールドそのままである。今までモニターの中でしか拝めなかった憧れの世界。感動のあまり私の全身が震えた。


 感激で立ち尽くす山田だんと私。そんな2人に対してヨッシーさんが『後でじっくり見れるから先に受付行くぞ』とせかされ私たちはゲームに参加すべく受付を探す。


 「あれかな?」


4人でフィールド入り口付近を散策、するとジャックさんが何かを発見したようだ。ジャックさんが指を指す方向を確認すると、そこにはブルーシートが敷かれ人が1人パイプ椅子に腰掛けていた。


 どうやらそこが受付らしい。受付係は黒いジャケットを着た少し小太りの男性でベースボールキャップを被っている。向こうの男性はこちらに気づいた様子で手を振りはじめた。


 そうなると『待たせて悪い』と思い、私たちは急いで男性の所に向かった。





 「どうも、吉本ヨッシーさん、寺前ジャックさん、こんにちわ」

 「「こんにちは!!」」


 男性が挨拶をするとヨッシーとジャックが大声で挨拶を返した。どうやら知り合いのようだ。愛想の良さそうな男性はこちらを向いてにっこり笑った。


 「君たち2人が今日サバゲーデビューの山田君と守宮君かい?」

 「「はっ、はい」」


 緊張で私たち2人の声が上ずる。


「どうもはじめまして、私はここのフィールドのオーナーの山名といいます。どうです初めてみたフィールドの感想は?」

 「えっと……凄いの一言です」


 私より先に、少し興奮した様子の山田さんがそう答えた。


 「そうですか、ここは元採石場で、今は使ってないのでオフロードバイクの練習やサバイバルゲームのために開放してるんです。2人ともわからないことも多いかもしれませんが、活躍できるように、がんばってください!!」


 「「はい、がんばります!!」」


 そう言って私たち2人は頭を下げる。初めて会った山名さんの印象は【とても人の良さそうなオジサンだった】。私はサバゲーをするは元軍人のような、筋肉マッスルやもっと怖そうな人を想像していた。しかし目の前にいるのは、優しい表情をした中肉中背のおじさんです。


 (イメージと違うなー)


 そんなことを一瞬考えながらも私たち4人は、山名さんからトイレの場所やごみの持ち帰りなど簡単なフィールド使用の説明をうた。


 「それじゃあいつもの場所に荷物を置いて準備してください……今は9時10分だから、30分からルール説明、フィールドツアー、チーム分けを行うので広場に集合してください。ゲームは10時スタートを予定してます。それでは、後でフィールドで会いましょう」


 山名さんはそう言って、再びこちらを見てニッコリ笑うと、私たちの後から到着したチームに向かって「受付こっちだよー」と手を振りながら歩いていってしまった。


 「おい、山田、守宮」


 山名さんが行ってしまった後、ヨッシーさんが小声で話しかけてきた。


 「山名さんは俺とジャックのサバゲーの恩人だ。絶対に迷惑かけるなよ」


 その表情は真剣そのもので、私と山田さんは無言で頷きました。



 皆さん恥ずかしくて死にたいと思ったことはありますか? 私はあります。小4の時、先生のことをお母さんと読んでしまった時。

 

 小6の修学旅行でパンツがブリーフだとばれた時。

 高2の時、HなDVDを大量にもってるのを母親に見つかった時。

 

 そして今、迷彩服着用のサバゲーマーで埋め尽くされた荷物置き場に私服の一般人が2人。普通なら上下きっちり迷彩服でそろえて街中を歩こうものなら周りから見ると、浮いていると思われるだろう。しかし今は逆である。なんでサバゲーに来ているのに、パーカーにジーンズ(守宮)、上下ジャージ(山田)の奴がいる、そのような空気が辺りを包んでいるように感じられた。


 ((恥ずかしい……))


 私と山田さんはヨッシーさんから、動きやすい服装で集合するように言われ、私はこの服装をチョイスしたのだが、完全に場違いである。


 「よう、お前ら待たせたな」


 そう声をかけてきたのは迷彩服に着替えたヨッシーさんである。私と山田さんは荷物置き場の端っこにヨッシーさんを連れて行く。


 「なんだ、お前ら?」

 「なんだ?、じゃないよ、この服装どうするんだよ!!」


 白々しく振舞うヨッシーさんに食って掛かる山田さん。


 「別にいいじゃねーか、サバゲーは服装自由なんだから」


 まあまあと山田さんを落ち着かせながら話すヨッシーさん。


 「皆、始めはジャージなんかから始めるんだよ、そんれでお金に余裕がでたら迷彩服を買う。サバゲー始めたやつはほとんどがそんな感じだから、別にそんな服装でもぜんぜん問題なし」


 皆始めは私服から始めると聞いて少し安心する私たち。


 「初ゲームから迷彩服もってる奴なんて一握りの人間だけだから。それに今ならPMCスタイルが流行ってるし。」


 「「PMC?」」


 聞きなれない言葉に私たち2人は頭に疑問符を浮かべる。それを見てヨッシーは自慢げに話し始めた。


 「Private Military Companies 略してPMC、民間軍事会社のこと、PMCってのは直接戦闘、要人や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの軍事的サービスを行う企業で……」


 ヨッシーさんが調子にのって自慢のミリタリー知識を披露しているが私たち2人はほとんど意味が解らない。


 「おい、ヨッシー、意味わかんねえから」

 「もっと簡単に教えてください」


 2人でそう言うと自慢げに話していたヨッシーの顔一瞬曇った。だって難しすぎるんです。しかしすぐに、やれやれという表情を浮べて。


 「まあ、簡単に言うと、傭兵だな」

 「「初めからそう言えよ!!」」


 2文字で済むのならはじめからそうしてほしかった。


 「まあ、PMCは条約で軍服や迷彩服つけないから、私服で参加して、俺傭兵スタイルの人もけっこういるんだ」


 そうなんだ、と関心する私と山田さん。ということは、私たち2人は恥ずかしがることなかったんです。そう、この服装は傭兵スタイルですから。


 「ところでヨッシーさん?」

 「なんだ守宮?」

 「ヨッシーさんは初めてのサバゲーどんな服装で参加したんです?」


 興味があったので聞いてみた。やはりヨッシーさんも初めてのサバゲーはこんな恥ずかしい格好だったのであろう。


 「俺は迷彩服で参加したぜ。事前に下調べしてたし、私服でサバゲー参加とか、恥ずかしいじゃん」


 「「……」」


 えっ……!?






サバゲーの知識に間違いがある場合がございます。その時は連絡をくださればすぐに修正いたします。


感想 評価 レビューは絶賛受付中 よかったら、おきにいりしてね☆

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