ここは戦場(ゲームフィールド)です。
サバイバルゲームに参加してみたい方は、まず近くにエアガンショップがないか探しましょう。
見つけることができたなら。店員に近くで行われているゲームがないか聞いて見ましょう。
ショップがない方は まず 自分の住んでいる地区や市などのワードにサバゲー、と書き加えて インターネットで検索してみましょう。地元のサバゲーチームが見つかるはずです。
チームを見つけたら連絡をとってまずは見学や体験参加など申し込んでください
そこからあなたのサバゲーライフが始まるはずです。
注意※サバイバルゲームは以下の点をしっかり守り、楽しいゲームを行いましょう。
・サバイバルゲームを行う時は人気のない場所で、地主さんの許可をとりましょう。
・必ず、ゴーグルなどで目を保護しましょう。
・法律の基準に従った威力のエアガンを使用しましょう。
私は大地とキスをしていた。
飛び交う弾丸が怖くて地面にへばり付いていた訳ではない。
私は大地とキスをしていたんだ。
辺りでは銃声(もちろんエアガン【①】の音)が絶え間なく響き、私の真上5センチを白や灰色の銃弾(BB弾【②】)が飛び交う。
バリバリと電動モーターの音が鳴り、遮蔽物にしている茂みに無数の弾丸が打ち込まれる。プラスチックの塊が木々の間を跳ね回り、パチパチという音を林に響かせる。
私は嘘をついた。認めよう。
土臭い大地にキスなんてクソ食らえだ。
私は飛び交う弾丸が怖くて地面にへばり付いているのだ。
かつて無い体験、初めて味わう戦場の空気。
私は広大なサバイバルゲームフィールドのど真ん中で一人興奮していた。
(撃たれてる!! 撃たれてる!!)
私がそう思った瞬間----突如として銃声が鳴り止んだ。
ザクザク……と草を踏み、底の分厚い靴が土を蹴る音が耳に滑り込んでくる。何者かがこちらに近づいてくる足音だ。
(ヤバイ……)
ドクドクと己の鼓動が激しく高鳴る。
私はこの時、戦場【③】に来てとんでもない勘違いに気づいてしまった。
(来る……敵が……)
私はサバゲーをTVゲーム特にFPS【④】の延長だと思っていた。
しかしそれは大きな勘違い、いや間違いでだった。
この緊張感はFPSゲームなどとくらべものにならない。今の私は弱肉強食の世界。サバイバルゲームの真っ只中にいるのだと気がついたのだ。
今までざわついていた茂みが急に静かになる。どうやら敵が動きを止めたようだ。
ただ茂みの中で地面にへばり付いていただけなのに、気づけば肩で呼吸をしている。
鈍りきったこの体で50m全力疾走したってこんな荒い呼吸をしたりしない。
辺りは静まりかえり、自分の鼓動だけが時を刻んでいた。
見えない相手からのプレッシャー、それは幽霊や超常現象の類を恐れる感覚とよく似ている。地を這う虫のわずかな物音に体をビクつかせ、風が空を切る感覚ですら生唾を飲まさせられる。頭ではただのゲームと理解していながらも恐怖が背筋を這い回るのだ。
姿の見えないにらみ合いが続く中、一瞬枝の軋む音が微かに聞こえた。
聞き違いか!? 私は一瞬の迷いの後、これを敵の攻撃の予兆と感じ取った。
ニュータイプ【⑤】の勘というやつだ。
銃の引金【⑥】に指をかけ、右手に銃を構え、左手を使い片手腕立て伏せの要領で頭を少し持ち上げた。
するとどうだろう、頭の上から爪先までを灰色の迷彩服を着込んだ2人組みと目が合った。
ちょうど自分が伏せていた茂みから約4m手前に彼らはいた。
私は口をあんぐりとあけたまま相手を見つめる。そしてすこし、また少しと時間がたつにつれその間抜けな表情が驚愕のそれへと変化してゆく。最悪だ、私の勘では敵は8から10mと予測していたからである。
目の前にいるのは敵。
わずかな時を得て、そう思い至ったと同時に反射で銃口【⑦】を相手に向ける。
(なんて当てにならん勘なんだ!!)まあ自分の勘なんですけど。
私は心の中でそう絶叫しながら銃の引き金に指を触れる。相手もほぼ同時に銃口をこちらに向けた。
その後のことはほぼ覚えていない、混乱ていた私は何かを叫びながら銃を乱射した。もちろんそんな状態で弾が当たるわけなもく。相手側の弾丸が冷静にヘッドショット【⑧】で対処して、私のファーストゲームは終了した。
ゲームが終わった後、私を倒した兵士【⑨】さんとお話をすることができた。
「いやーあれはびっくりしました。」
「私もびっくりしました、茂みからいきなり出てくるなんて」
初対面の人だったがとても親しみやすくいい人だった。私がサバゲー初心者で、さっきのが初陣だったと言うと、サバゲーのセオリーや扱いやすい装備などいろいろわかりやすく教えてくれた。話は盛り上がりそろそろ次のゲームの準備の時間になろうとした時、私はこう切り出した。
「ところで……お聞きしたいことがあるのですが?」
「はい、なんでしょうか?」
この時、私は聞いておきたいいことが……否、聞いておかねばならないことがあったのだ!!。
それは私が銃を乱射した時、なんと叫んでいたのか。
「あの時私、何を叫びながら銃を撃ってました?」
トチ狂って何か馬鹿なことを叫んでいないだろうか? 私の心が不安で灰色に蜘蛛って行く中、その言葉を聞いたとたん相手の人は苦笑いを浮かべた。
「ああ、あの時ですか、たしか……」
私は、ああ神様どうか恥ずかしいことを口走っていませんように。神に祈りをささげながら私は彼の言葉をまった。
「ぎゃぁぁらぁぁくぅぅしぃぃー!!!! 【⑩】だったような……」
ギャラクシー(galaxy)意味;銀河、私は天を仰いだ。
(神様……いますぐ……人が入れる……穴をください……)
そんなこんなで私の初陣は終了した。今でもひどい始まりだったと思う。だがこれは私のサバゲーとの運命的な出会いであった。しかし私は一般人だった。ほんらい私はサバゲーなど興味もなく知りもしなかったならなぜ私はこのようにサバイバルゲームに参加しているのだろう。それは3日前のSkype【⑪】のチャットからはじまったのだ……。
ぎゃぁぁらぁぁくぅぅしぃぃー!!!!
①エアガン
この作品ではソフトエアガン(遊戯銃)のことである
18歳以上用威力0.989J以内の威力の制限がある
また今度詳しく
②BB弾
プラスチックの弾6mmと8mmが存在する
(6mmが主流)いまはバイオBB弾といって
微生物に分解される地球に優しい弾がアウトドアゲーム
では主流になっている
③サバゲーフィールド
サバゲーを行う場所のこと
単にフィールドと呼ばれることが多い
インドア、アウトドアなどの種類があり
昔は地主と交渉し場所を借りていたが
今は企業が管理する有料のフィールドが主流
④FPS
一人称視点のシューティングゲームのこと、
自分で銃をもって戦っているような感覚で遊べる
人によっては3D酔いなどをおこすので、
好みは分かれる。
⑤ニュータイプ
見える!!私にも見えます!!
⑥引金
エアガンをの弾を発射させるとき指で引く部品
⑦銃口
銃身の筒の先 弾が出るところ
⑧ヘッドショット
頭を撃つこと、頭は被弾の面積が小さいため当てるのは難しい
そのため当たると敵からは(うそんw)(くそーw)(ええええw)
などの奇声が聞こえてくるとかこないとか
⑨兵士
正義のヒーローからメイドさん、警察官、自衛官、
私服の民兵から、迷彩服の特殊部隊員まで
さまざまなコスプレで集まった彼らを
サバゲーマーと呼ぶ
⑩ギャラクシー(galaxy)
銀河
⑪Skype
便利な通話ソフト
はじめまして 初めての作品投稿です。 感想をどしどしおまちしておりますw