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第1話 なんかへんなのー。(楽しそうに笑いながら)

 たくさんの子供たちが笑っている町、カラフルタウンにようこそ。へんてこな怪獣たちの可愛らしいぬいぐるみがいっぱいある不思議なお部屋。


 なんかへんなのー。(楽しそうに笑いながら)


 星を追いかける夢を見るんです。

 星を?

 はい。輝く綺麗な七色に光る星をです。

 その星が夜空に流れているの?

 そうです。

 流れ星みたいに流れています。でも流れ星みたいにすぐになくなったりはしないんです。

 まるで小さな彗星のようにいつまで夜空の中で輝いています。

 私はその星が欲しくて走って星を追いかけながら一生懸命になって手を伸ばすんです。

 とっても明るい夜の中で。

 星との距離が近くなると、だんだんと世界の全部がその七色の星の光で包まれるようにして、もっともっと明るくなって、あともう少しで星に手が届くと思うときに、いつも目を覚ますんです。

 星には手が届かなかったの?

 はい。たぶん。届いていなかったと思います。

 起きたときには私の手のひらの中はからっぽのままだったし、それに。

 それに?

 まだ『なにかが足りない』って思うんです。

 なにかはわからないんですけど、まだなにかが足りないって。だから星に手が届かないんだなって、そう思うんです。だからその『なにか』を見つけたいんです。

 そして星をつかみたい。

 いつも追いかけている七色に光り輝く星を。

 私の手で。

 つかんでみたいんです。

 私が大人になる前に。

 まだ、自由に夢を見ることができる子供のときに。

 夢を見ることがなくなってしまう、その前に。

 大丈夫。きっと星に手が届くよ。私にはそれがちゃんとわかるんだ。

 そう言ってその大人の女の人は私の手をしっかりと両手で包むようにして握りました。

 まるで私の両手の手のひらの中に、その七色に光り輝く星が今このときに、あるみたいにして。

 

 あなたの心を大切にしてね。


 海鳥が飛んでいます。大きな海の広がる海沿いの白い道をお父さんの運転する車が走っていました。

 澄み渡った青色の空と太陽の光をうけてきらきらと輝いている大きな青色の海と緑の大地と白い道。

 世界にはとっても気持ちの良い風が吹いています。(なんだか歌でも歌いたくなっちゃいますね)

 お父さんがゆっくりと安全運転している車は、『なんだかとっても個性的なへんてこな怪獣たち』の絵が描かれている小さな橙色の車で、運転席にお父さん。助手席にお母さん。そして後ろの席には小学校五年生の十歳の女の子のロゼッタが乗っていました。

 ロゼッタの周りにはたくさんのへんてこな怪獣たちのぬいぐるみが置いてありました。

 お父さんとお母さんはぬいぐるみ屋さんをしていました。このへんてこな怪獣たちのぬいぐるみは全部お父さんとお母さんがデザインをして、そして自分たちで作った手作りのぬいぐるみたちでした。

 お父さんとお母さんのぬいぐるみ屋さんの名前は『へんてこな怪獣たち』と言いました。

 そのへんてこな怪獣たちの中に『ベーベー』というお名前の赤色の怪獣がいました。

 べーべーはたくさんいるへんてこな怪獣たちのたちの中で、初めて生まれた(へんてこな怪獣たちのはじまりになった)ぬいぐるみで、そしてロゼッタの生まれて初めてのお友達でした。(べーべーは舌を出してあっかんべーをしている小さな子供のいたずらっ子の怪獣でした)

 へんてこな怪獣たちはみんなロゼッタのお友達だったけど、その中でもいつも一緒にいるお友達が生まれたときからずっと一緒にいるべーべーでした。

 ロゼッタは今もベーベーのことをぎっと抱きしめていました。(べーべーはなんだか嫌そうにしているみたいに見えました)

「あ、町がみえてきたよ」

 ゆっくりと過ぎ去っていく美しい自然の風景の中に、とっても美しい町が見えてきました。

 カラフルタウン。

 その名前の通りにいろんな色をしたいろんな形をした不思議な家の並んでいる、とても色とりどりの色彩豊かな町でした。

 そんな、なんだかおもちゃの町みたいなカラフルタウンを見て、思わずロゼッタは「わー」と言いながら、身を乗り出すようにして、ずっとだんだんと近づいてくるカラフルタウンのことを(大きな瞳をきらきらさせながら)夢中になってべーべーと一緒に見つめていました。(お母さんはくすくすと笑っていました)

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