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冒険の反省

 私たちはジャイアントボアを倒した後、中層を一時間近く探索したが、結局モンスターに遭遇することはなく、帰宅することになった。


 そして、今は昼ごはん中だ。


「それにしても、モンスターがやけに少なかったな……何かの兆候かも知れないな」


 食事を始めた直後にお父様が言った。

 今日のセセル森林のことだろう。

 私は初めての行ったからわからなかったが、どうやらいつもはもっとモンスターがいるようだ。

 まぁ、前世のダンジョンではもっといたのに、今世ではモンスターは少なくなったのか、と思ってはいた。


「そうね、それにボア系統のモンスターしかいなかったわね。普段は昆虫系統や植物系統のモンスターもいるはずなのに……」

「ダンジョン化が解けたかとも思ったが、いつもと同じ程度の闘気と魔力が漂っていたしな……」


 ダンジョン化とは、その名の通りダンジョンになることだ。

 闘気や魔力が多く集まる場所にはモンスターが湧くようになり、ダンジョンになるのだ。

 そのため、闘気や魔力が多ければ多い場所ほど危険なダンジョンになり、強いモンスターが発生する。

 強いモンスターになると身体強化や魔法を使ってくるので要注意だ。


「なんともなければいいんだが……」


 お父様が憂うようにそう呟いた。



 昼食を終えた私は庭に出て、走り込みをしていた。

 今日、今世で初めてダンジョンに行って気付いたのだが、私は体力が極端に少ない。

 もちろん年齢という要素も原因だろうが、やはり普段からあまり激しく動かないからだと思われる。


 実は体力がないせいで今日はセセル森林から早く帰ることになったのだ。

 一時間位歩き回るとすぐにバテてしまったのだ。

 まぁ、森は歩き方が原因で疲れることがあると聞くが、それでも私の体力が少ないことは否めない。


 一時間素振り、一時間走り込み、ということを私は夕食の時間まで続けた。



「そういえばもう年末か……来年の今頃にはセレナは王都に行かないとな……」

「はい、お父様。楽しみです」


 夕食中にお父様が言い、セレナお姉様が答える。


 ユーグ王都の冒険者学校は入学が一月だから試験は十二月に受けないといけないのだ。

 ちなみに今年は賢聖暦520年だそうだ。

 賢聖暦は賢者が魔王を倒した年から始まった暦らしい。

 つまり、現在は私が死んだ年から520年経過したということだ。

 自分が暦の名前になっているなんてどれだけ恥ずかしいことか……


 私はしばらく顔を赤らめており、それを見た三人は不思議そうな表情だった。

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