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冒険者カード

 夕方になり、お父様とお母様が帰ってきた。

 夕食の時間に、早速闘気についてお父様に訊いてみる。


「お父様、闘気使いが出来ることは身体強化と集中強化だけなのですか?」

「ああ、一般的にはそう言われているな。だが、実はもっとあるんだぞ」


 お!闘気はまだ廃れていないようだ。

 やっぱり絶技は存在するのだ。


属性付与(エンチャント)と言ってな、剣などの武器に属性を付与できるんだ。剣から炎を出したり、水を出したり出来るんだ。すごいだろう。だが、使える人はほんの一握りなんだ。Bランク冒険者くらいじゃないと使えないんだぞ。アニスもいつかは使えるようになって欲しいな」

「え……」


 絶技かと思ったら属性付与だった。

 属性付与は普通の闘気使いだったら誰でも使えるレベルだったのに……

 本当に闘気使いは廃れてしまったようだ。


「お父様、じゃあ明日は属性付与を教えて下さい!」

「すまないアニス。お父さんは属性付与が使えないんだ。Cランク冒険者だしな。アニスの才能はすごいのにお父さんが力不足でごめんな」

「い、いえ」


 お父様が属性付与を使えないならどうしよう。

 自分で習得するしかないか……

 明日からもっと頑張ろう。


「だからアニス、明日からは修行としてセセル森林に行こう。そのために今日はギルドに行って、アニスの冒険者カードを作ってきたんだ。ほらこれだ」


 お父様はそう言って紙でできた縦五センチ、横八センチほどのカードを渡してくる。

 初めて見る冒険者カードだ。

 私はなめ回すように冒険者カードを眺める。

 表にはランクや名前が載っていて、裏には自由に書き込める備考欄がある。

 私のランクはGだそうだ。


「お父様!ありがとうございます!一生大切にします」

「いやいや、アニスはすぐにランクが上がるだろうから一生なんて……もちろん、大切にした方がいいがな」

「ランクが上がったらカードが何か変わるのですか?」

「ああ、ランクによってカードの素材が変わるんだ。Gランクは紙、Fランクは木、Eランクは石、Dランクは鉄、Cランクは銅、Bランクは銀、Aランクは金、Sランクは白金だ」

「そうなんですね。私も白金目指して頑張ります。明日のセセル森林が楽しみです」

「その意気だぞ!」


 私は明日に備えて、晩御飯を食べ終わったら、軽くストレッチをして、闘気切れを起こしながら意識を手放した。

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