『救世の賢者、創世の勇者』
昔々、あるところに一人の青年がいました。
美しい金髪を持った心優しい青年です。
その青年は小さく長閑な村で、穏やかに暮らしていました。
しかし、ある日突然、村が魔王軍に襲われました。
次々と村民が殺されました。
そして、遂に青年も殺されるかと思われた時です。
青年の体から眩い光が放たれたのです。
その光に村中が包まれました。
光が収まった時、既に攻め込んできた魔王軍は跡形もなく消えていました。
村の危機は去ったのです。
この青年の名前はシュルス。
後に“創世の勇者”と呼ばれることとなる青年です。
シュルスは故郷の村を救った後、旅に出ました。
魔王軍を倒し、世界を平和にするための旅です。
シュルスは様々な場所に赴き、魔王軍を倒していきました。
しかし、シュルスが旅に出て一年ほど経った頃でした。
シュルスは魔王軍十二波旬の一体であるデウルガンと闘い、結果、絶体絶命の危機に陥ってしまいました。
いよいよシュルスに止めが刺されようかと思ったその時、デウルガンの前に一人の少女が立ち塞がりました。
デウルガンは標的を少女に変え、今度は少女に攻撃しました。
しかし、その攻撃は届く前にデウルガン目掛けて極大の雷が振り、デウルガンは倒されました。
この雷の正体は、少女の魔法でした。
雪のような真っ白な髪を持つ美しい少女。
彼女が“救世の賢者”アイリスです。
それからシュルスとアイリスは一緒に旅をしました。
魔王城を目指しながら、色々な村や町を救って行きました。
そして、二人で旅をして二年程経った頃、遂に魔王と対峙しました。
魔王の力は強大であり、二人で相手をしても、苦しい闘いになりました。
闘いの末、魔王はアイリスの魔法により倒され、世界に平和が訪れました。
しかし、アイリスも多大なダメージを受け、絶命してしまいました。
シュルスはアイリスの死を嘆きました。
ひとしきり悲しんだ後、シュルスは故郷に戻りました。
そして、魔王軍により被害を受けた人々を集めて国を興しました。
その国の名はユーグ王国。
勇者が治める世界一安全な国です。
安全を求め、世界中から人々がユーグ王国に集まりました。
ユーグ王国が繁栄した頃、シュルスは冒険者ギルドを創りました。
アイリスが冒険好きだった影響を受け、人々が安全に楽しく冒険が出来るよう、この組織を創りました。
賢者アイリスが世界を救い、勇者シュルスが世界を創りました。
この二人によって繁栄を遂げたこの世界は、これからも続いていくことでしょう。




