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国の違い

いつも読んで下さりありがとうございます!

現在更新時刻は不定期になっていますが、0時前後が多いかもしれません。


やっと更新できました!

忙しかったー(´д`)


誤字報告ありがとうございましたm(_ _)m

推敲不足で申し訳ありません。助かりました!


 三人の旦那様を迎えた最初の週末。

 五番街のとんがり屋根のパン屋さんは、お休みだった。

 みんな、慣れない生活の疲れが溜まっているのではないかと、わたしがお休みにしたんだ。


 そんな週末の朝は、冬にもかかわらず良い天気に恵まれた。

 部屋のベッドの中が温くて、いいお天気だけど出たくなかった。

 モゾリと寝返りをうつ。

 いつもは夜中から仕事をするわたしだけれど、休みくらいはのんびりしていたい。朝の光をこの布団の中でたっぷり浴びていたい。

 暖炉の薪はあとで運ぼう。

 耳の中に入る鳥の囀り。

 太陽で暖められた雪が、枝から落ちる音。

 そして、どこからともなく聞こえる食器をテーブルに置く音や話し声、笑い声。

 なんだか、それがとても懐かしくて温かい。

 家庭のぬくもり……。

 パンの焼ける匂いに、ふと母親の食パンを思い出す。

 ぬくもりと匂いに誘われるようにわたしはベッドから抜け出し、そろりとキッチンを覗いた。

 テーブルにあるパン、サラダ、目玉焼きがキラキラ輝いていた。

「リフくん。そっちにあるお皿とってくれる?」

「ん、これか?」

「うん、それ」

 マクマクさんが差し出されたお皿にポテトサラダを盛っていく。

「マクシヴァルさん、リフさん。ウィンナーも茹で上がりましたよ」

 リフさんがザルを用意すると、シルスさんがウィンナーをザルにあける。

 湯気とともにプリプリつやつやのウィンナーがなんともいえず食欲をそそる。

 何気ない会話で三人の旦那様たちが笑いあっていたりしていると、なんだかほのぼのしていて嬉しくなる。

 いつも一人だった寒い空間に、温かい空気が舞い込む。

 ギ……と床が音を出して、わたしがいることがバレてしまい、「お、おはようございます」と、しどろもどろになりながら頭を下げた。

「おはよう、ミハルちゃん」

「よっ。はやく顔洗ってこいよ」

「おはようございます。昨夜はよく眠れましたか?」

「え、えと……その……」

 ……なんか、すごくむず痒くて恥ずかしい。

 な、何か手伝ったほうがいいかな?

 わたしの気持ちを察してか。マクマクさんが「手伝いはいいから、ゆっくり支度してきて」と、そっと背中を廊下のほうへと押し戻す。

「あ、でも……」

 皆さんに準備をさせて自分は寝坊して、更に自分のことだけをするなんて申し訳ないと思うけれど、マクマクさんがズイズイ廊下のほうへと追いやるので、わたしは諦めて洗面などの支度を整えることにした。

 ぼさぼさの髪を直し、服を着替え、顔を洗う。

 再びわたしがキッチンへ入ると、つやつやの丸パンが香ばしそうに焼けていた。

「ミハルさん、どうぞ」

 シルスさんが椅子を引いたので、お言葉に甘えて座る。わたしが座ると旦那様たちも座って、朝食が始まる。

 自分以外の話し声や食器の音があることがとても不思議で、ちょっぴりくすぐったい。

 春の日差しのような違和感。


 この人たちが、わたしの旦那様……。


 男の人は、父親や同級生のように、自分を傷つける怖い存在だと思っていた。けれど、この人たちはどこかあたたかくて、刺々したものがない。痛いこともしない。

 不思議な国だな。男性が多くて、女性が少ないなんて、三毛猫のオスが少なくてメスが多いの逆バージョンみたい。

 出されたココアをふうふう慎重に飲んでいたわたしは、正面にいるリフさんの赤茶色の目と目があって、ゴホッとふく。

「ん、どうした?」

 どうした、と言われるとなんというか。ええと……。

「女性が少なくて男性が多いなんて、不思議な国だなと思って。わたしの国は男女の比率が大体同じで。レディーファーストとかも他国に比べたらまだまだだし。少し前までは、男の人の発言力とかはとても強かったりしていたから」

 わたしが言うと、旦那様たちはビックリ。開いた口を最初に動かしたのは、マクマクさんだ。

「僕達からしたら、ミハルちゃんの国のほうが不思議に感じるよ」

「そう、だよね」

 たとえばだけれど。わたしの国だと車は左だけど、他国では右で。でもわたしは左を走るのが普通だと思っていてそんなことを考えもしないような、そんな感じなのかなと思った。

 こんな些細な会話ですら、国の違いを大きく感じてしまう。

 もっとみんなのことをちゃんと知らなくちゃ。わたしが頑張って、この国のことをしっかり理解しなくてはと思う。

 服の裾をきゅっと掴む。

 頑張れ、わたし。

「ええと。みなさんの御家族は、どのような御家族なのでしょうか?」

 わたしの質問に、前にいるリフさん、シルスさん、隣にいるマクマクさん。一同こちらを見る。

 し、視線が……。

「あの……」

 少し踏み込んでしまったかな……。話したくないこともあるかもしれないのに。出会って間もない自分が聞いていいことではなかったのかも。

 やっぱりやめましょう、と言おうとしたところで、話しだしたのはリフさんだ。

ここまで読んで下さりありがとうございました!

更新頑張りますので、また読んで頂けたら幸いですm(_ _)m

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