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どんとこい!

いつも読んで下さりありがとうございます!

現在更新時刻は不定期になっていますが、0時前後が多いかもしれません。


評価ポイントやいいね、ブクマが増えていて、とても嬉しかったです(*´ω`*)。

この場で感謝の気持ちを言わせて下さい。

とても心強く思います。ありがとうございます。応援して下さるかたがいてくれるので、頑張れますm(_ _)m


 戸惑うわたしにマクマクさんが怖がらせないように微笑する。

「この国は、女性がとても少ないんだ。襲われたり攫われたりすることも稀に起こるしね。だから女性は、夫たちに見張りをさせたり、買い物のボディーガードをさせたりするんだよ」

 見張りにボディーガードとは、純粋にすごいなって思う。

「旦那様たちは、あの……強いんですね」

 心で思っていたことを言葉にのせると、マクマクさんが少し照れて頭を掻く。

「女性を護れる力をつけるのは、この国では最低限のマナーなんだよ」

 護ると言われて、ひとつ思い出したことをぽつりと訊いてみる。

「でもわたし、ここに来て買い物も一人で普通にしてましたけど?」

 それでも、誰も襲ったり攫ったりなんてなかったな。

「お前、宿屋で住み込みしてただろう?」

 リフさんの言葉に心臓がドキリとする。

 えっ、えっ?

「なんでそれを知って……」

 わたし、リフさんに話してないよね。

 少し警戒すると、マクマクさんが笑む。

「新しい女性の情報を入手することは、この国の男としては当然のことなんだよ」

 御三方皆頷いて。

 そんな、流行りの雑誌をチェックするみたいに個人情報を入手して。

「たしかに、パン屋を開く前は、宿屋の住み込みをしていたのは事実ですけど」

「そこの宿屋の主人は、この国の右騎士様だったかたなんだよ。今は引退して家業を継いでる」

 右騎士様? と、わたしはリフさんの言葉に瞬く。すると、マクマクさんがうんと頷く。

「ミハルちゃんは、出かけるとき、右騎士様の紋章が入った羽織物をいつも身につけているよね?」

「あ、はい。外出するときは、必ず羽織るようにと言われて」

「その紋章は、みんなの周知しているところなんだ。その場に右騎士様はいないけど、彼に護られてるんだよ、ミハルちゃんは」

 どうして羽織るのかよくわからなかったけれど、マクマクさんの言葉で謎がとけた。と同時に、ガサツだけれど面倒見のよかった男主人……師匠にとても感謝した。

「師匠……」

 お酒臭かったけど、無精髭で、毎回剃れ剃れいっても剃らなかったけど、ちょっと感動しちゃったよ。

 その余韻からいったん区切るように、マクマクさんがパンッと手をあわせた。

「うん。まぁ、話はそれたけど。とりあえずミハルちゃんの安全も兼ねてここに住んでるんだけど、そのまま継続でいいかな?」

 物騒なことを聞いてしまったあとだから、わたしは「うーん……」と、迷ってしまった。

 たしかに、いてくれたほうが心強いのかもしれない。でもそれって、防衛の為に彼らを利用してるみたいで……。

「……」

 答えが、でない。

 そんなわたしの複雑な表情を見たマクマクさんが苦笑した。

「というか。結婚したのに、まだ実家(ここ)にいるのかって母親に言われちゃっててね」

「あー、わかる」とリフさん。

「うちンとこの母ちゃんもうるさくてさ。だから、ここにいたほうが小言いわれなくてすんでんだよ」

 と、お二人とも話がわかる者同士で会話が弾む。

 二人は、シルスさんと違って採用してから少し経つ。その間、ずっとそのように言われていたのかな。たしかにそれだと居心地が悪い……よね。

 わたしがあんなことになっちゃったから、旦那様としての責任も感じていて……。

「……」

 少し申し訳ない気持ちで俯いてしまった。

 そんなとき……。

「わたしは、ミハルさんたちと一緒に、朝食や夕食を食べるのを少し楽しみにしているんです」

「えっ?」

 シルスさん……?

「わたしの家は宝石商で、父も母も仕入れ等で家を空けることが多かったんです。だから、皆さんと同じ空間で、一日中すごせるというのもいいものだなと思うんです」

 寂しさを圧し殺したようなシルスさんの笑顔に、心臓をギュッと掴まれたような感覚になる。

 それに……。

 お仕事で大変だった母親と過ごす休日のご飯は格別だった。

 会話が弾んで。お母さんは楽しそうに笑っていて。ああ、この時間がずっと続けばいいのにって思って。

 温かい笑顔と温かいご飯。

「……」

 きゅっと服の裾を掴む。

 彼らの世間体もあるのだろう。

 すべては、わたしの知識のなさから始まったこと。

 わたしは息を吸って──、

「責任は持ちます! 皆さん、ここに住んでくださいっ」

 覚悟を吐いた。


 ええい! どんとこいだ!




ここまで読んで下さりありがとうございました!

更新頑張りますので、また読んで頂けたら幸いですm(_ _)m

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