どんとこい!
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戸惑うわたしにマクマクさんが怖がらせないように微笑する。
「この国は、女性がとても少ないんだ。襲われたり攫われたりすることも稀に起こるしね。だから女性は、夫たちに見張りをさせたり、買い物のボディーガードをさせたりするんだよ」
見張りにボディーガードとは、純粋にすごいなって思う。
「旦那様たちは、あの……強いんですね」
心で思っていたことを言葉にのせると、マクマクさんが少し照れて頭を掻く。
「女性を護れる力をつけるのは、この国では最低限のマナーなんだよ」
護ると言われて、ひとつ思い出したことをぽつりと訊いてみる。
「でもわたし、ここに来て買い物も一人で普通にしてましたけど?」
それでも、誰も襲ったり攫ったりなんてなかったな。
「お前、宿屋で住み込みしてただろう?」
リフさんの言葉に心臓がドキリとする。
えっ、えっ?
「なんでそれを知って……」
わたし、リフさんに話してないよね。
少し警戒すると、マクマクさんが笑む。
「新しい女性の情報を入手することは、この国の男としては当然のことなんだよ」
御三方皆頷いて。
そんな、流行りの雑誌をチェックするみたいに個人情報を入手して。
「たしかに、パン屋を開く前は、宿屋の住み込みをしていたのは事実ですけど」
「そこの宿屋の主人は、この国の右騎士様だったかたなんだよ。今は引退して家業を継いでる」
右騎士様? と、わたしはリフさんの言葉に瞬く。すると、マクマクさんがうんと頷く。
「ミハルちゃんは、出かけるとき、右騎士様の紋章が入った羽織物をいつも身につけているよね?」
「あ、はい。外出するときは、必ず羽織るようにと言われて」
「その紋章は、みんなの周知しているところなんだ。その場に右騎士様はいないけど、彼に護られてるんだよ、ミハルちゃんは」
どうして羽織るのかよくわからなかったけれど、マクマクさんの言葉で謎がとけた。と同時に、ガサツだけれど面倒見のよかった男主人……師匠にとても感謝した。
「師匠……」
お酒臭かったけど、無精髭で、毎回剃れ剃れいっても剃らなかったけど、ちょっと感動しちゃったよ。
その余韻からいったん区切るように、マクマクさんがパンッと手をあわせた。
「うん。まぁ、話はそれたけど。とりあえずミハルちゃんの安全も兼ねてここに住んでるんだけど、そのまま継続でいいかな?」
物騒なことを聞いてしまったあとだから、わたしは「うーん……」と、迷ってしまった。
たしかに、いてくれたほうが心強いのかもしれない。でもそれって、防衛の為に彼らを利用してるみたいで……。
「……」
答えが、でない。
そんなわたしの複雑な表情を見たマクマクさんが苦笑した。
「というか。結婚したのに、まだ実家にいるのかって母親に言われちゃっててね」
「あー、わかる」とリフさん。
「うちンとこの母ちゃんもうるさくてさ。だから、ここにいたほうが小言いわれなくてすんでんだよ」
と、お二人とも話がわかる者同士で会話が弾む。
二人は、シルスさんと違って採用してから少し経つ。その間、ずっとそのように言われていたのかな。たしかにそれだと居心地が悪い……よね。
わたしがあんなことになっちゃったから、旦那様としての責任も感じていて……。
「……」
少し申し訳ない気持ちで俯いてしまった。
そんなとき……。
「わたしは、ミハルさんたちと一緒に、朝食や夕食を食べるのを少し楽しみにしているんです」
「えっ?」
シルスさん……?
「わたしの家は宝石商で、父も母も仕入れ等で家を空けることが多かったんです。だから、皆さんと同じ空間で、一日中すごせるというのもいいものだなと思うんです」
寂しさを圧し殺したようなシルスさんの笑顔に、心臓をギュッと掴まれたような感覚になる。
それに……。
お仕事で大変だった母親と過ごす休日のご飯は格別だった。
会話が弾んで。お母さんは楽しそうに笑っていて。ああ、この時間がずっと続けばいいのにって思って。
温かい笑顔と温かいご飯。
「……」
きゅっと服の裾を掴む。
彼らの世間体もあるのだろう。
すべては、わたしの知識のなさから始まったこと。
わたしは息を吸って──、
「責任は持ちます! 皆さん、ここに住んでくださいっ」
覚悟を吐いた。
ええい! どんとこいだ!
ここまで読んで下さりありがとうございました!
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