あああぁぁぁ!
いつも読んで下さりありがとうございます!
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この場で感謝の気持ちを言わせて下さい。
とても心強く思います。ありがとうございます。応援して下さるかたがいてくれるので、頑張れます。◕‿◕。
奥さんって……ええと……わたしたち、何も付き合ってもいないですよね。
というか、僕たちって……。複数形というのは、いったいどういうことええぇぇぇええ!!
考えを巡らせているときに、突如として現実というハンマーで脳内を殴られた。
待って! 何でそうなってるの!?
なんかわたし、結婚するようなきっかけとか作った!? 全く覚えがないんですが!?
わたしが大混乱していると、ひとつ息を吐いたマクマクさんが、落ち着いた苦笑をした。
「ミハルちゃんは違う国の人だから、あまりこの国のことをよく知らないんだね。ええと、少しこの国のことを話そっか」
そうしてマクマクさんの口から説明される驚きの数々。
この国の国民は、ほとんどが男性ということ。だから、女性一人に複数の男性が輿入れすること。
女性がバイト募集をかけるということは、花婿を募集していることと同義で、募集した時点で結婚が義務になること。
って、政府! 子供作ろうと必死すぎやしませんか!? 女性の人権は!?
と思っているのは異国の価値観というもので、この国で生まれ育っている女性は、当たり前のようにそれを受け入れていて、なんというか……自制心を保つには、よっぽど強靭な鋼の心を持たないと、簡単に天狗の鼻状態になってしまいそうなのだ。
女性は男性を選べるし、競争率が激しい男性のほうは、選ばれるためにはどうしたらいいのかと考える……つまりは、そういうことなのだ。
だから、リフさんがオープニングキャンペーンのクッキーを喜んだのも、なんとなく納得がいった。
……なんてこった。
わたしはベッドで蹲る。
「ミハルちゃん?」
「なんか……あまりにわたしの常識からかけ離れている国で、なんというか」
布団の中にあるわたしの足が、モジモジと落ち着かない。
「ということは、マクマクさんとリフさんは、その……わたしの……」
二人は見合って、マクマクさんは申し訳無さそうに、リフさんは諦めたように頭を掻いて、二人ともに開いた口から出た言葉は、語尾は違えど内容は一言一句違わずハッキリと言い切った。
「旦那、ということだ」
あ──、
ああああぁぁぁ!!
これが頭を抱えずにいられるか。
この国の常識でいうならば、ろくに面接もしないで、技術だけで採用したわたしのほうが非常識なんだ。
わたし、この国のこと、なんにも知らなかった。ううん、知ろうともしなかった。
異世界に来て、とりあえず生きていかなくちゃに必死で。でも、そんなの言い訳だ。
項垂れたまま、わたしは掛布をギュッと掴む。
「わたしは異国出身で、この国の事情を何も知りませんでした。そんな中で、お二人を採用してしまい……お二人の人生を巻き込んでしまい……あまりにも申し訳ないです」
そして、抵抗ある一言を口にする。
「り、離婚……しますか?」
幼少期のこともあり、まさか自分から離婚の言葉が出ようとは思わなかった。けっして良い父親ではなかったけれど、やはり離婚によって家族が壊れたことは、幼いわたしにとってはそれなりの傷になっていた。
けれど、二人のことを考えると、この選択肢が一番正しいと思った。
なのに、二人からは「しない」と、即刻きっぱり言われてしまった。
わたしは瞬いた。
二人の大切な人生をメチャクチャにした女だよ?
わたしが困惑していると、二人は「ふはっ」と笑いを零す。
「そもそも、ミハルちゃんを気に入って応募してるしね。応募は、国からの強制でも義務でもない、紛れもない自分の意志だよ」
リフさんがわたしのところに来て、いつものように、雑に頭を撫でる。
「まぁ、郷に入っては郷に従えってことだよ。潔く受け入れろって」
至らない自分に巻き込まれたかたちの二人から、「むしろ、こんなカタチでミハルちゃんの大事な夫の地位を奪うことになってごめんね」等の謝罪を言われれば、わたしは猛烈にかぶりを振った。
本当に思慮に欠けた自分に巻き込まれて……。
巻き込まれ……。
……。
「あー!!!」
血の気が引く。
そこまで考えてわたしは思い出したのだ。
日付を彼らに確認して、わたしの顔から血の気が更に引くと、心配した二人がどうしたのかと訊いてくる。だから、虚空を見つめながら、お経でも呟くように言った。
「事務のかたの募集をかけてしまいました」
『は?』
ここまで読んで下さりありがとうございました!
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