無……。
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母の夢を見た。
わたしが朝起きて制服に着替えている間に、母は朝ごはんの準備をしてくれる。
狭いアパートの部屋いっぱいにふわふわ広がるパンのいい匂い。
朝は、必ず母が手作り食パンを焼いてくれた。
わたしにとっては、この手作り食パンが家庭の味だった。
けれど、母が亡くなって、わたしは母を強く思い出して、求めてしまう食パンを避けるようになった。母と暮らしたあの楽しい家庭を思い出すことが辛かった。
……辛かったんだ。
だって……、
──もう、大好きな母はいないんだもの。
「ミハルちゃん!?」
目を開けて飛び込んできたのは、心配そうに覗き込むマクマクさんとリフさんだった。
自分はいったいどうしたのだろう。
少し首を傾けて景色を確認する。
どうやらここは、わたしの部屋のようだ。
どこから記憶がないのだろう。
わたしは記憶を遡る。
……たしかお風呂で疲れたと思ってそのまま……。
そのまま……。
…………。
わたしは固まった。
「あの……ひょっとしてわたし、お風呂で寝てました?」
この質問に、突如リフさんが鼻先をぎゅむりと摘んだものだから、わたしは「ふぎゃあ」だのと変な声をあげてしまった。
「ああ、寝てたよ、それも爆睡だっつーの!」
えっ? えっ?
なんでそんなに怒ってるのかな、リフさん。
鼻を摘まれたままのわたしは、ヘリウムガスを含んだような声音で、マクマクさんに助けを求める。
するとマクマクさんが「実はね」と、わたしに起きた出来事をゆっくり説明してくれる。
──それを聞いたわたしは、完全なる無になった。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
更新頑張りますので、また読んで頂けたら幸いですm(_ _)m
これから暑くなる時期ですので、皆様体調に気をつけて何卒ご自愛ください(◡ ω ◡)




