不安そして安堵
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今回は三人称で書いております。
視点が変わり申し訳ありません。
早朝──とはいっても、まだまだ太陽が昇らないほどあたりが真っ暗な頃。
雪がチラチラ降る寒い中、鼻を赤くしたマクシヴァルとリフがミハルのパン屋へとやってきた。
裏口の扉を開ける。
「おはようございます」
「ちーす」
いつもなら厨房にいるミハルが「おはようございます」と挨拶をしてくれるのだが、今日に限ってそれがない。
しん……と、静まり返っていた。
二人は首を捻る。
作業台は、パンの仕込みをした形跡が一切ない。昨日帰ったままのようだった。しかも厨房には、昨夜リフが作った海老グラタンが、何も手をつけずにそのままあった。
何かあったのか。
「マクさん……」
「うん」
二人はミハルを捜しに店の奥へと入る。
「ミハル!」
リフが事務室に飛び込むが、誰もいない。
いや、黒猫が寝床から顔を覗かせている。
「は? 連絡猫?」
何でここにいるんだ?
猫がいて、ミハルがいないことに不安が膨らむ。
「リフくん!」
マクシヴァルが大きな声を出して、不安で膨張したリフの胸が、ドクンと嫌な脈打ちかたをする。
急いでマクシヴァルのほうへ行くと、彼はある部屋の前にいて、ちょいちょいと指をさす。
そこは、洗面所と浴室がある部屋だった。奥からは水の音が流れる音がする。
「どうやら僕たちの勘違い、みたいだね」
ふふ、と笑うマクシヴァルの横で、安堵の息を長く吐いて、リフはしゃがみこんだ。
「ったく。紛らわしいんだよなぁ」
ガシガシと頭を掻く。
「安心したところで、仕込みの準備に取りかかろっか。ミハルちゃん、遅くまで仕事してたから、寝坊でもしたのかも」
「だな」
しゃがみ込んでいたリフはすっくと立ち上がり、マクシヴァルとともにキッチンへと移動する。
黒猫が事務室から出てきて、水の音が流れている扉を見上げた。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
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