結果報告
いつも読んで下さりありがとうございます!
更新はだいたい21時〜22時前後を予定しております。
いいね、ブクマ、評価ありがとうございます!
何かが増えていると、嬉しいものですね(*´ω`*)
よぉし、頑張るぞ!
横から伸びた誰かの手が、わたしの唇を覆い隠し、腕を引っ張られた。
誰かの胸の中にいた。頭上から安堵の息が吐かれ、その声音から、それがマクマクさんだとわかる。わたしがアモーレのテリトリーから救い出されたと同時に、リフさんのアイアンクローがアモーレの頭を軋ませる。
「お前、なにしてんの?」
怒気を含んだ低い声。
「既成事実を作ろうなんて、あまり褒められることじゃないよね」
マクマクさんは、穏やかに言っているけど、目が笑っていない。
というか、なんか今、不穏な言葉まじってませんでしたか?
「アモーレだかキモーレだか知らないけどさ、ルールはちゃんと守ろうな」
「な?」と、リフさんに凄まれ、アモーレさんはすっかり怯えた子犬のようになった。
無事、アモーレさんを店の外に出してから、リフさんも続く。
「あのっ」
「ん?」
経営者として、ちゃんとしなくちゃ。
「助かりました。ありがとうございました」
わたしは頭を下げる。そんなわたしの頭をやはり雑に撫でて、リフさんは「またな」と、笑って帰って行った。
けっこう話しやすい人だったな。
その後の膨大な面接は、少し休憩を入れながら行われた。
すべての面接が終わったころには、男子からの視線圧をバシバシ浴びて緊張したせいか、目を閉じたら開けるのが億劫になった。心配するマクマクさんに対して、経営者としてしっかりしなければ、頑張らなくちゃと強がって、ホットタオルを目にあてて少し休んでから、採用審査に入ることにした。
時刻は大体夜の七時といったところか。
昨日作ったシチューを温め直して、夕食を食べつつ書類をテーブルの端に並べる。
わたしは、書類……とりわけレジ打ちの早さのデータが書かれてある紙を見て、向かいに座るマクマクさんに意見を訊く。
「誰がいいと思いますか? この人、けっこうレジ打ち早いですよね、ほら」
と、数字を指差すと、マクマクさんが盛大な溜息を吐いた。
「この人はダメだよ。覚えてないの?」
マクマクさんの指先が、その人の名前のところへと滑る。
ア・モー・レ……。
アモーレ……。
ああ……と、遠い目になる。なんとなく忘れてしまいたい現実だった為、記憶の底辺に投げ落としていた。
氷で背中を撫でられたようにぶるると震える。
マクマクさんは、温かいお茶の湯気をふうと吹いて、少し飲んでから、別の名前を指差す。
「むしろ採用するなら彼のほうだよ」
わたしは指でなぞられた名前を覗き込む。
リ・フ。
この名前はすぐに思い出せた。アモーレと同じ組になったあの人だ。
わたしをアモーレ領域からナイス連携で救い出したリフさんも、レジ打ち早かったしお喋りも上手だった。
「ライバルとしては強力ですが、彼女を反射的に護れるというのはポイントが高い」などと、よくわからない独語を言っていた。
まぁ、スタッフ同士は仲良くしてほしいから、それを考えるとアモーレはない。働く彼……マクマクさんの意見は大事だ。だからわたしは了承の意味で頷いた。
「わかった。マクマクさんの意見を採用します」
つまりは、リフさんの合格が決定した。
「ありがとう、ミハルちゃん」
と、マクマクさんも微笑む。
うんうん、仲良く仕事しようね。
ということで、レジや陳列担当のリフさんが新たなスタッフとして加わった初日。
「よろしくね」
「よろしく」
石窯の熱じゃないよね。
外が暑いわけじゃないよね。
なんか、火花散ってませんか?
ここまで読んで下さりありがとうございました!
こまめに更新頑張りますので、また読んで頂けたら幸いですm(_ _)m




