ちょっとだけ解放してみたくなった
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修正しました(*´ω`*)
バイト募集を宣言した日──。
店を閉めて、明かりを消した。
キッチンを一緒に片付けていると、マクマクさんが控え目に訊いてきた。
「僕だけじゃ力不足だったのかな?」
力不足? ううん。むしろ即戦力ありがたい。
「マクマクさんはパンを作るのがすごく上手なのに、店内が混んでしまうと、あなたの仕事も滞らせてしまうことになって。常に混むことがわかったので、それならレジと陳列を専門にお願いする人を雇ったほうがいいと思いまして」
マクマクさんの負担を軽くしたい。経営者として、従業員の過重負担は良くないと思う。
キッチンの片づけを終え、善は急げとばかりに、「マクマクさんはもう帰っても大丈夫ですよ」と伝えてから、わたしは帳簿を抱えていそいそと事務所へと行く。
バイト募集のチラシは前回のものがあったので、店内に貼るものは大丈夫だ。
あと、女の子にも目につくように、わたしにはある秘策があった。
その秘策のために必要なツナ缶を机に用意して、本日の売上を帳簿につけていく。
王室御用達ということのおかげで、純利益は大幅な黒字だ。本当にありがたい。
お母さん。わたし、異世界でも逞しく生きてます。
窓に、花瓶とともに置いてあるベビーリングが通されたネックレスを見る。
わたしに贈るはずだったそれは、母の形見となってしまった。
そっとつけて、鏡を見る。
今までずっとわたしの服の中に見つからないよう隠されてきた。けれど、こちらの世界へ来て少し考えが変わった。たまには、陽の光を浴びたいのでは、と。
お母さんは、太陽が好きだったから……。
鏡に映るネックレスを見て、少し欲……というか、うずく気持ちをほんのちょっとだけ解放してみたくなった。
廊下を出て、誰もいないことを確認してから自室へと向かう。
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