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Rの紋章  作者: 緋野蒼菜
第一節
5/16

四章~強敵出現!~

 わずか5秒で道真さんのいる場所へ到着した。

 だが夜桜達はその場で固まってしまった。そのすぐ後に疾風も到着。同じく疾風も硬直。


 なぜ硬直してしまったか。


 答えは単純。今到着した響都駅を強すぎる怨念が取り巻いてしまっているからだ。

 いち早く正気に戻った疾風が自ら風を起こし、3人の周りの瘴気を拭い去った。呑まれていた二人はそのおかげで我に返った。

 そして火影は何をやっているのかと3人は火影を探していると、なにやら遠くから叫び声が聞こえてきた。


「夜桜〜!こっちこっち!捕まっちゃった!」


「「「何やってるの(や)!」」」


「強すぎるんだよ。1回試してみようと思って炎で道真を取り囲んでみたんだけどやっぱり駄目だったんだ。しかもそれで道真怒っちゃってー。」


 それで捕まったのか…3人は納得した。とにかく道真さんは強い。ひとまず結界を張ろう。夜桜の得意分野は召喚なのだが、それでも一人前の実力ではない。簡単に学校の授業で習ったような結界は張ったので私たちの姿は見えなくなったが、いつまで持つか分からない。時間無いし、ちょっと1回私も攻撃してみるか。


「疾風、ちょっと火影助けるの手伝って。」


「やって損は多分ないと思うからなぁ。やるか。」


 私達はまず火影を救出しないと勝てないので、そちらに集中することにした。

 いま居合わせている味方の中で最強の攻撃系だから。


「疾風のロケットペンダントと火影の紅葉とリンク!私に疾風の風を纏わせ、『風の刃』を装備!疾風には火影の能力をプラス!」


 夜桜が放った言霊が次々と呼応し、着々と役割を果たしていく。疾風も火影の能力を加えたことにより毛並みに朱色の炎の筋が入っていく。夜桜の手には風で作られた剣が握られている。これを素早く振ると瘴気が断ち切られていくのだ。

 夜桜は風の力を受けて翔け上がり響都駅の上に座っている道真さんの手の上で妖力の檻に捕らえられている火影めがけて『風の刃』を振り下ろした。


 だが…


「えっ!何で切れないの?」


 私の『風の刃』は全く檻をを傷つけることも出来ず跳ね返された。今まで私の『風の刃』はどんな強い悪霊でも切ることが出来た。だが今回は一筋縄ではいかない。菅原道真はやっぱり強い。


「今度は、俺が行く!」


 疾風がフワッと舞い上がりそのまま火影の能力と疾風の能力を掛け合わせて


「本家直伝『風舞火龍』!」


 疾風が炎に包まれた龍へと変化し、疾風しっぷうの如く道真さんへと突っ込んでいった。あれは古くから伝わる伝統の技だそうで、相手に突っ込んでいって中から浄化していくという特性がある。少し待っているとドン!道真さんの手の中で炎の竜巻ができ、爆発した。火影が驚いた顔で落ちてきたがそんなことはどうでも良い。疾風って凄い。


「受け止めるとこまで助けてよ。ひどいなぁ。」


「お前より道真を倒す方が先決だ。火影、まだ力残ってるか?」


「もちろん!」


 そんなに元気なら、自力でそこから抜け出せたでしょ。疾風が助ける必要ははたしてあったのかと聞きたくなる。


「『火の鳥(フェニックス)』!」


「からの『大嵐ヘビーストーム』!」


 ダブルの攻撃。これで大概の妖は成仏するはず。ブォーという音と共に道真を炎と竜巻が取り囲みより勢力が増す…


「バン!」


 とっさに身を伏せて目を閉じた。えっなに?今の。再び目を開けると周りに疾風と火影が倒れていた。


「疾風、火影、大丈夫⁉︎」


「ああ、問題ない。」


「ちょっと痛いだけだよ。」


「いや、でも…。」


 2人の体には沢山のすり傷や切り傷が。強い妖力の術は阻まれると術者にその妖力がまるまる跳ね返ってきてしまうのだ。さっきの技は強力すぎたため跳ね返る力が倍ぐらいに膨れ上がって術者である疾風と火影に叩きつけられてしまったようだ。


「ハル、すぐに治せる?」


「10分くらいかかるけど…。」


 10分。なんか召喚できるかなぁ?小さな神は何度か召喚したことはあるが、大きな神は失敗しかない。


 しかも最近は召喚がしづらくなっていて自信はない。




 でも今はやるしかない。

さて、夜桜は無事神様を召喚できるのか?

そして、道真を倒すことはできるのか?

どうなる、夜桜!

いざ決戦へ!

引き続き、宜しくお願いします!

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