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第2話・ふしぎな「妹」
「……うん、OK!どうだ、愛華?」
「わー、キレイなお洋服!ありがとう、愛華お兄ちゃん♪」
俺はすぐ愛華を着替えさせた。こんなところを見られたらきっとシスコンだと思われるが、可愛いから許す。まだ出会って1週間くらいだが、俺たちは兄妹のような関係になっていた。
ー数時間後、ゲームセンターにて。
「……真斗お兄ちゃん、私このゲームがしたいよー!」
「分かったから、俺の腕を噛むなって!」
愛華が指さしたのはパンチングマシンのゲームだ。たぶん、そういうことだろう。ものは試しに、「審判の力」を使ってみることにした。
「『汝に審判を』……軽く一撃!『汝の審判は終わった』……。」
…………結果だが、サンドバッグが壊れて弁償をすることになってしまった。ちなみにパンチ力の数値は「462キロ」だ。