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「我が国の貴族間の派閥争いは、両者共に抗争に至らぬよう、控えている、というのが正しいでしょう」


 ミズ・メイヒューはレモネードのグラスを置いて、ゆっくり語り始めた。


「そもそも、ブリズセリュトが国家として成立して約五百年……王家という接着剤を介して、リリオン派とバーネット派の血は疾うに混じり合い、最早過去の旧国の血筋ではなく、等しく『ブリズセリュト貴族の血筋』と称するに相応しい状態になっています」

「接着剤……」

「王家へと嫁したり、諸侯への降嫁ですね」


 おとーさまも、どっかで両派閥の血筋は混ざってるって認めてたなあ。


「派閥ではなく中立的立場において国に貢献し自らの居場所を模索する貴族は大勢おり、これが両派閥の対立激化を抑止する役割を果たしています」

「ふむふむ」

「ただし。だからこそ現在の派閥を担う貴族は矜持が高く、家の格に名誉と誇りを抱く傾向にあります。

レディ・エイプリルもご存知のように、マクレガー伯爵家とオールドカースル侯爵家はそれぞれの派閥において中核を担う由緒正しき家系であり、互いに主家として傘下の貴族家、婚姻縁戚を結んだ貴族家の者を大勢抱え信頼されております。

反目する家の者に仮に身内の貴族が害されたとなれば、その者が例え末端末席の存在であろうとも、名誉に懸けて犯人を必ず処罰するでしょう。ましてやそれが主家のご令嬢ともなれば、まずもって全面抗争は避けられず、古い家柄だけにいざ攻撃に転じればその影響力はブリズセリュトを揺るがす大抗争に発展する可能性が高く……」


 うん。こんだけ脅されれば、オジサマがあたしをサクッと攫ってでも、クウェンのあんちゃんと強引に引き離した訳が分かるわ。

 周辺が危険だから、会わない方が良いって事なんだろうけど。あのクウェンのあんちゃんの行動力は、そう考えるとちょっと危険だな。あたしだけじゃなくて、おにーさまにも接触したらしいし。


「現在は火種の一つとして王位継承権問題が浮上しておりますが、あ……第一王子殿下がお健やかであられる限り、無闇に国法に反する事もなく、王太子位に任じられる事でしょう」

「第二王子殿下は、オールドカースル侯爵によって担ぎ上げられているのではないのですか?」

「オールドカースル侯爵が、第二王子殿下に王冠を被せるべきだと発言した事は無いと記憶しております。あくまでも、バーネット派の末端や民が口にする戯れ言ですね。

けれど、状況が膠着し停滞している今、あまり両者の関係はよろしくないやんわりとした緊張感があると見るべきでしょう」


 けれど、第一王子殿下の病弱さと成人して十年以上経っても、国王が現在に至るまで第一王子殿下を王太子に認定しない事が、火種としてくすぶり続ける結果になっているらしい。……まさか王様、自分の息子が病気で死ぬのを虎視眈々と待っ……いやいやいや。

 リリオン派の人も、『もしや?』とか不安がっているのが両派閥間の緊張を高めているのかもしれん。


「マクレガー伯爵家が王族との婚姻を結ぶ事によって、現在の主要なリリオン派の人物らが抗争の方向へと意識を固めるのでは、というのはあくまでもバーネット派の疑念でしかありません」

「先生。それは現実問題として全くの的外れであり、ほぼ有り得ない疑惑でしかないのですか?」


 あたしの質問に、ミズ・メイヒューはやや躊躇うように言い淀んだ。


「……中立を心掛けていた心積もりでおりましたが、知らず知らずのうちに、私もまた、リリオン派寄りになっていたようですね。

第五王子とレディ・エイプリルが婚姻を結んだ場合、国内の安定の一助となって全て丸く収まり大団円、ではありますが……他国との国交や繋がりを求める中庸派に属す貴族には、両手を挙げて大歓迎されるとは言い難いでしょう。その不満を宥め、バーネット派が彼らを取り込まないとは言い切れません」

「他国……」


 王族の婚姻は、立派な外交手段だ。現国王の婚姻問題当時の状況では、流行病のせいでブリズセリュト国に嫁ぎたがる姫君は激減していただろうが、復興してきた現在では打てる手段はなるべく有意義な実を得られるカードを切るべきだ。

 ミズ・メイヒュー曰く、本来、王位を継ぐと思われていなかった現王は国内から妃を選んだので、そういった意味では周辺諸国との繋がりは密だとは言い難く、第一王子サマと結婚した東国の姫君である妃殿下を除けば姫君も居ない現王室は序列順位から言っても、ほぼ王位継承しない立場である第五王子サマを本人の希望通り公爵に封じるよりも、他国へ婿に出す方が有益。国王や有力貴族らから、そう判断される可能性が高い。


「……けれど、第一王子殿下のお味方は、その、同母の弟君である第五王子ヴィンセント殿下だけなのでは……?」

「……」


 ミズ・メイヒューは沈痛な表情を浮かべた。


「因みに、ヴィンセント殿下が婿入りする可能性が大きい国って、どこになるのかしら?」

「国境を隣接している東西南北の国々は、年齢差があるか、ご兄弟で王子と王女両方おいでの国々ばかりですし。

……少し東の方ですね」


 ミズ・メイヒューが挙げた東の国々は、直系の跡継ぎは姫君しかおらず婿候補の王子を吟味している国や、面倒事と一緒に迎え入れるよりは清々しく婿に出した方が良い大国の王女様。いずれも、友好関係を結んでおきたい国々らしいが、隣国ではないだけに気楽に里帰りなど望めなさそうな距離がある。


「……南国の姫は、評判が良かった気がするわ」


 片田舎で暮らしていたので、生国でも王族の評判なんてあまり詳しい話は分からない。ただ、噂話でもお姫様の話は悪い評価を聞いた覚えが無い。


「はあ、南国の姫君方は気だてもよく心根の素晴らしい、美しい姫君方だったのですが……その、年齢差がございましたから既に嫁がれておいでで、今は国に残っておられるのは王子様方ですね」


 あー。ヴィンセント王子サマって、確か上の王子サマ方とはちょっと年が離れていて、今年十七歳だっけ。姫君方の方が年上なら、もう嫁いでいるかー。


「全ては国王陛下の胸の内。

レディ・エイプリルが何を選ぼうと、我が国の未来を脅かすものにはなり得ません」


 確かに、あたしの気持ちや言葉一つで国の行く末が左右されたりなどしないだろう。国政に携わる人々は大勢居るのだから。

 けど結局、火種にはなっちゃうって事なのよね……ヴィンセント王子サマとの見合いで断れば、第一王子サマの大事な弟君は他国に送り出される可能性大でリリオン派が分裂不信任の危機、承諾すれば国益にならないと多数を占める貴族から不満を抱かれ、そしてあたしはこの仕事をブッチして逃走も出来ない、と。

 八方丸く収まる選択なんて有り得ないとはいえ、あたしが槍玉に挙げられるのは嫌だな~。本物のレディ・エイプリルがどっかに隠れてて表に出てこないのも、精神的圧力で疲弊でもしたのかしら。


「ミズ・メイヒュー、わたくし、お父様やお兄様には内密にオブライエン卿と直接お目にかかって、彼からもお話を聞きたいと……」

「いけません」


 観劇のついでに、という本音は置いておいて、向こうの言い分も聞いて取るべき道を模索してみようと思ったが、ミズ・メイヒューから即座に止められてしまった。


「オブライエン卿と言えば、オールドカースル侯爵の嫡男ではありませんか。

リリオン派の重鎮であるマクレガー伯爵家のご令嬢が、バーネット派のオブライエン卿と密会していた事が万が一にでも目撃されれば、それがどの立場の目撃者であっても、無用な不和をもたらしかねません」

「ですが……」

「そもそも、御披露目前のご令嬢が、親族でもない男性とみだりにお会いするべきではありませんよ。

私がアーウェル卿の立場でしたらやはり反対しますし、屋敷を出たりなどして万が一の事があったらどうします」


 あー。平民として身軽に生活出来ていた数週間前までは、むしろ屋内でじっとしている方が叱られて働けとせき立てられたもんだけど。貴族のご令嬢は、誘拐やらなんやらを警戒して、屋敷からあまり外に出ないのが当然なのよね……これが御披露目を終えた後なら、貴族女性同士の社交場に出入りが出来るようになるけど、それだって自由気ままに単独行動は有り得ないらしいし。


「先生、わたくしはもっと、視野を広く持つべきだと思うのです。

わたくしの知る世界は、父と兄の庇護下から垣間見える僅かな世界だけ。『お前が王子様と愛し愛される幸せな結婚をしてくれれば嬉しい』と、まるでわたくしはお伽噺に出てくるお姫様だと言わんばかりに、微笑みかけてくるのです」


 あたしはミズ・メイヒューの目を見つめ、訴えた。


「ブリズセリュトは架空のお伽の国ではありませんし、ヴィンセント殿下もまた、『幸せに暮らしました。めでたしめでたし』と締めくくられる、空想上の完璧な王子様などではないでしょう。

けれど父と兄がわたくしに求めてくるのは、真綿に包まれた無垢で無力なお伽噺のお姫様なのです。これでは国の為になるどころか、当家に相応しい令嬢とさえ言えないのではないでしょうか?」


 外に出たがるだなんて、家の名を落とす危険が高まるのかもしれない。けれど、この屋敷にずっと閉じこもって得られる抑制された情報だけで方針を定めるのは、あたしにとって危険であるような予感がして仕方がない。

 本物の身代わりに暗殺とか誘拐とか拷問とか人質にされるとかっ!


「それに、決して独りで出歩くつもりはありませんよ。このラーラに、馬車を回して貰おうかと」

「どこまで私を付き合わせるおつもりですか、お嬢様っ!?」

「それはもちろん、嫁ぎ先まで?」

「そもそも私には、御者の経験なんてありませんっ!」

「まあ、それではラーラが御者の技能を習得するまで、徒歩で移動する必要があるのね。辻馬車とはどうやって拾うものなのかしら?」


 たまりかねて横から口を挟んできたラーラにおっとりと笑いかけると、天を見上げて自らの不運を嘆く。


「もの慣れない若い女性、お二人だけでお出掛けだなんて危険過ぎます。

レディ・エイプリル、どうか考え直して下さいまし」


 あたしの言動から、考えを変えさせておかねば勝手に屋敷を抜け出す行動力を予感したらしきミズ・メイヒューは、不安げに諫めてくる。その姿に、あたしの方でもここで彼女を説得しておかないと、おとーさまやおにーさま、おばーさまに話が行って『令嬢不適格』と判断されて契約不履行として屋敷から無一文で放り出される危険性を嗅ぎ取っていた。タレ込まれたら野垂れ死ぬ。


「でしたら先生」


 あたしはミズ・メイヒューの手を両手で握る。あれ、なんか見た目のたおやかさに反して、手のひらが少し硬いぞ。これ、ペンだこ以外のたこもあったんじゃ?


「どうか、ミズ・メイヒューもご一緒して下さいませ。

先生のように、理性的で博識、様々な世情に通じていらっしゃる方がお目付役として同行して下されば、わたくしも大変心強く思います」

「私がご一緒する、のでございますか?」


 ミズ・メイヒューは困惑も露わに小首を傾げた。


「目的は伏せ、先生の課外授業という位置づけであれば、短時間の外出許可も得られると思うのです。

どうか、生徒であるわたくしをお助け下さいませ」

「私がここで断ったら、レディ・エイプリルはまた別の方を巻き添えになさるおつもりでしょう?」


 ミズ・メイヒューは溜め息を吐き、首を振った。


「レディ・エイプリル、あなたが大変な跳ねっ返りのご令嬢である、という事が今夜だけでよく分かりました。

次期オールドカースル侯となるオブライエン卿の人となりには、私も興味がございますので同行させて頂きます」


 アーウェルおにーさまとある意味双璧を成す? 立ち位置にいるブリズセリュトの上流貴族貴公子様の将来展望や人格は、ミズ・メイヒューも知れるならば知っておきたいものがあるようだ。……あのあんちゃんは、おにーさま以上によく分からん人だからな。

 渋々、といった様子で外出に同意したミズ・メイヒューは、「ただし」と、言葉を付け加えた。


「レディ・エイプリルには、私の方のお願いも聞き届けて頂きたく存じます」

「改まって先生がわたくしにお願い事だなんて、いったい何でしょうか?」

「……フェリシア、大奥様ときちんと時間をお取り下さい。

同じ屋敷内で暮らしておきながら、顔すら合わせず寂しい思いをさせておいでだなんて、とてもお可哀想ではありませんか」


 ミズ・メイヒューの訴えに、あたしは曖昧に頷いた。レディらしい心構えや振る舞いが、一朝一夕には身に付く筈もないからと、身代わりを反対しているおばーさまとの面会は後回しにされていたが、やはり猶予はそんなに無かったらしい。

 折を見てお兄様が時間を取った上でおばーさまとの対面の席を用意してくれるはずだったが、どうやら近々最大の難関を乗り越えねばならないようだ。

 おばーさまは一見して厳格な貴婦人風だけれども、彼女と接しているミズ・メイヒューの証言によれば、心優しく穏やかな女性らしいから、きっと大丈夫だよ、ね……?



 ミズ・メイヒューの寝室を辞し、自室に戻ってラーラの恨み言を聞き流し就寝した翌日。

 あたしとラーラには既に変装している事がバレているが、どうやらミズ・メイヒューは今後も自室の外では嫁き遅れ家庭教師スタイルを貫くつもりでいるらしい。あたかもミズ・メイヒューは産まれた時からこの頭でしたと主張するがごとく、隙のない栗色の引っ詰め髪カツラは頭部にピッタリと装着されて艶やかな金色の流れは影も形も想像させないし、予備があったらしくひびの存在しない分厚い大きな眼鏡がまろやかな頬さえ隠して凛と輝く。抜群のスタイルを覆い潰して隠しきる野暮ったい詰め襟ドレスは、今日は焦げ茶色。

 これでいったい誰が、あたしの先生が実は稀なる美女だなんて察知するだろうか。……相変わらずもったいない人だ。


 午前中では昨夜サボった分集中して授業をこなし、午後。あたしはミズ・メイヒューとおにーさまとのお茶で、『座学の目処が立ったら、課外授業がてら先生と外出したい』旨を訴えてみた。

 昨夜の話し合い通り、クウェンのあんちゃんに関しては伏せて、あたしが街の様子や観劇が気になっている事を訴え、ミズ・メイヒューからは了承をもらう。問題はアーウェルおにーさまだった。


「そう。エイプリルがミズ・メイヒューと外出するのは大賛成だよ。二人が仲良くしてくれたら僕も嬉しいからね。

外出する日には、もちろん僕がエスコートさせてもらうよ」


 柔和な笑顔でありながら絶対に自分も共に行くという、断固とした意志を感じさせる発言に、あたしは内心首を捻った。

 あたしが屋敷から外出する際は見張りを兼ねて同行する、という取り決めでもあるのならばともかく、昨日はオジサマと二人だけで放り出したのだからそんなものは無かったはずだ。

 いったい何がどうしたおにーさま。あのオッサンを大変信用しているからか、クウェンのあんちゃんと接触してしまったせいか、はたまたあたしらだけで外出なんて危険だからか。


「お兄様、わたくしはミズ・メイヒューと女性同士のお出掛けがしたいのよ? 付き人ならラーラを連れて行くわ」

「で……女性だけで外出だなんてとんでもない」


 ミズ・メイヒューをチラリと見やってから、おにーさまは重々しく首を左右に振る。

 どうやらおにーさまは過保護だったらしい。あたしが世間知らずの貴族のお嬢様ではなく、下町の貧しい暮らしを送ってきた平民だという事実を忘れ去っているようだ。それともブリズセリュトの街は、南国のそれとは比べ物にならないほど危険なのだろうか?


「ミズ・メイヒュー、お兄様がお仕事を放り出して妹に同行しなくてはならないほど、ブリズセリュトの王都は治安の悪い悪辣な街なの?」

「まさか。夜間ならばともかく、ブリズセリュトほど治安の良い街はそうそうありませんとも」

「それなのに女性だけのお付き合いに割って入りたいだなんて、アーウェルお兄様はよほど真っ当に働きたくないのか、女性のスカートの中を覗き込みたくてたまらないある種の性癖をお持ちの……」

「エイプリル」


 あたしの発言を遮ったおにーさまの笑顔は、怒りと苛立ちでやや引きつっていらっしゃった。やっべ、小生意気な妹役とはいえ、言い過ぎたらしい。


「どんなに治安が良くとも、犯罪発生率は決してゼロにはならない。ましてや、高貴な身分ならば尚更護衛を遠ざけるべきではないよ。

僕は、ミズ・メイヒューと君の、身・の・安・全・が、とても大事なだけだ」

「ご安心下さい、アーウェル卿。ご令嬢の身の安全ならば、この私が。これでも護身術の嗜みがございますから。

ですからアーウェル卿は、安心してお父上の補佐という大切なお仕事に励んで下さい」

「……ミズ・メイヒュー……」


 すっごく不本意そうに、アーウェルおにーさまが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて苦々しくミズ・メイヒューを呼ばわる。

 トドメに、「本当にアーウェル卿は過保護でいらっしゃいますね」と言われて同行をご遠慮願われたおにーさまのご機嫌はその日にはなかなか直らず、午後にあたしにつけてくれたダンスのお稽古では、とてつもないスパルタぶりだった。


 ま、まずはおにーさまの機嫌をとらないと、おばーさまに対面する前にあたしの足が使い物にならなくなるっ……!



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