6
突如として始まった険悪な空気に包まれている現在、あたしはどうするべきか。セーファスオジサマとクウェンのあんちゃんの顔を見比べて口を噤んでいたが、ある意味これは情報収集の大チャンスだ。
「叔父様? どうしてそんなに怖いお顔をなさっておいでなの?
クウェン様と叔父様の間に、何か行き違いが……?」
自分でもちょっと演技力無さ過ぎて分かり易いほど、怯えたフリをしているのが明白だが、ここは『本心からビビっているのではないが、レディの前で諍い合うな』とアピールするのが肝要だ。
「おお、すまないマイ・エンジェル!
私とした事が、可愛い君を放っておくだなんて大変な失敗をしてしまった。この叔父様が来たからには、もう何も心配はいらないよ!」
はたして、あたしの言外の要求を察知したのかはたまた単なる習性か。セーファスオジサマはパッと相好を崩してクウェンのあんちゃんの喉元からステッキを退かすと、大袈裟な身振りで両手を広げて木を回り込んでこちらにやって来るなり、狙い澄ましたようにステッキの石突きでクウェンのあんちゃんの頬を華麗に突き上げて遠ざけつつ、あたしをガバッと抱き締めてきた。
……このオッサン……出来る!
「痛た……やれやれ、何とも酷い扱いだ」
押しやられたクウェン氏は頬を押さえて盛大に嘆きつつ、こちらを恨めしげに睨んでくる。
「黙れ下郎。純真無垢なレディを人気の無い木陰に誘い込むなど、貴様はいったい何を企んでいた」
いかん。何か勘違いされてる。茂みに入り込んだのはベリーを探し求めたあたし自身で、クウェンのあんちゃんに無理やり暗がりへ引きずり込まれたんじゃないんだが。
「叔父様、何か誤解なさっておいでだわ」
「油断してはいけないよエイプリル。バーネット派の連中の手口を、私は嫌というほど知っている」
やれやれ、と肩を竦めるクウェンのあんちゃんを睨み付けるセーファスオジサマの目つきは、こっちの背筋がヒヤッとするほど冷たい。
「ただ立ち話をしていただけだというのに、随分剣呑だな。
セーファス卿、誓って後ろめたい事など私には何もない。私はただ、対立しあう現状を変えたいと願っているだけだ」
「理想に取り憑かれる、そう、私にも覚えがあるともオブライエン卿。
だが、若さゆえに現実を見据えず傷付くのは、いつだって純真で無力な者だ」
セーファスオジサマはあたしの頭に帽子を被せると、問答無用で横抱きにして木陰に繋いでいた馬の背に乗せると、枝から解き放ちオジサマ自身もひらりと跨がった。
「エイプリル!」
そのまま馬を駆けさせ、取り残されたクウェンのあんちゃんが呼び掛けてくるけれど、あたしは馬上でセーファスオジサマに抱き留められたまま、背後を振り返る事しか出来ない。
木立の向こうに見えなくなってゆくクウェン氏は白い何かを拾い上げて、困ったようにそれを口元に寄せていた。
さて、問答無用で連行される事になったあたしは、手綱を握っているセーファスオジサマをじとーっとした目で見上げ。お土産のベリーはまだ摘めていなかったし、何でクウェンのあんちゃんに素気なくしてたのかも説明してくれないし。
黒毛の馬はたっぷり水を飲んだ直後なので、速く走る事も出来ずに林を抜けた辺りで緩やかに速度を落とした。
「叔父様、いくらなんでもクウェン様に失礼だわ」
「……マイ・エンジェルを早くも籠絡しているとは、オブライエン卿も侮れんな」
ひとまず、客観的に見てどちらの態度が大人げなかったか、を考慮してオッサンを窘めるような台詞を吐いてみると、セーファスオジサマは深々と嘆息した。
「すまないね、エイプリル。
叔父様も若い頃にはこれで色々とあってね……オブライエン卿の父君や祖父殿には辛酸を舐めさせられた経験があるものだから、大切な君に同じような目に遭ってもらいたくはないと、頭に血が上ってしまった」
「……確か以前、お兄様が『バーネット派の者には近付いてはいけない』と仰っておられたわ。
いったいどなたの事で、どうしてお話をしてはいけないのかも、わたくしは何も知らされていないの」
どうやら、オッサンは早くもお散歩を切り上げてあたしを送り届けるつもりらしい。
遠目にマクレガー伯爵家の屋敷の屋根を眺めながらあたしが問うと、セーファスオジサマはギュッとあたしを抱く腕に力を込めた。
「それはきっと、義兄上に教えて頂いた方が良いな。私では、私見が多分に入ってしまうからね」
セーファスオジサマはそう言って頭上を見上げ、ポツリと呟いた。
「ユフィ……」
ユフィ、と、あたしは声には出さずに唇だけでその音を綴った。
ただの偶然だろうか。ブリズセリュトではよくある名前なのかもしれないし。
色々な事を教えてくれて、女優になりたいというあたしの夢を叶える為に様々な指針を示してくれた、まるで深窓の令嬢のような品を漂わせるシスター・ユフィ。
最期にあたしの頭を撫でてくれた温もりは、もう遠い彼方。
もっとゆっくりしてくるかと思っていたのに。ひょっとしてお腹が空いたの? と、穏やかな笑顔でアーウェルおにーさまに出迎えられたあたし。
セーファスオジサマは馬を従者さんに任せず、厩舎に連れて行きざまアーウェルおにーさまに何事かを囁いた。まー、何を言われたのかは知らないけれど、みるみるうちにアーウェルおにーさまのお顔が険しくなる。
「エイプリル……
いや。父上がお待ちだ。少し早いが、夕食にしよう。
……叔父上も、良ければ召し上がっていって下さい」
やけに心配そうに、あたしの姿を上から下まで見回してから、アーウェルおにーさまは何事かを言いかけて口を噤み、あたしは出迎えに現れたラーラに手を取られ、晩餐の身支度に向かった。
「ねえラーラ」
「なんでしょう?」
自室でようやく室内着から人前にも出られる格好になり、手際良くドレスを着せてくれ、背中のボタンを掛けているラーラを鏡越しに見つめた。
「カレンは将来、王宮侍女を目指している事は聞いたけれど。ラーラの将来の夢は何?」
「私の夢ぇ?」
出し抜けに問うたせいか、ラーラは素っ頓狂な声を上げた。
「……そんなに驚くような事を聞いてしまったかしら?」
「いぇ、私はお嬢様があたしを疎んじている訳じゃない、って分かってますけどね。
下手すると、遠回しな自主退職誘導だと受け取られかねませんよ?」
「……まあ、それはいけないわ。紛らわしい尋ね方だったのね、ごめんなさい」
おおぅ、身分差と立場の違いに気を遣わないと『あなたの仕事ぶりには満足には程遠いわ。お前、この仕事に向いてないんじゃなくて? よそに移ってくれないかしらねえ』なんていう、嫌味聞こえかねない聞き方だったのか。
カレンは貴族の令嬢でも、ラーラは何らかの分野に特化した特殊技能を持ち合わせていないごく普通の一般庶民で、主人の気分次第で待遇が大きく左右されてしまうから。
「ラーラは、自分のスキルアップや現状の向上というものに、興味は無い?」
「さあ、そういうのは別に」
気をつけて言い直してはみたけれど、やっぱり上の立場から弱い相手に『今の仕事ぶりに不満足よ!』と、文句を付けているみたいだ。貴族のお嬢様難しい。
「貴族のお屋敷で勤め上げたとなったら箔がつきますし、真面目に働けば結婚相手も世話して貰えます。
夢って、具体性が無ければ単なる世迷い事じゃないですか。私は酒や博打で身を滅ぼす馬鹿を、イヤってほど見てきましたからねぇ」
多少は打ち解けてきたのか、ラーラの言葉遣いに硬さが取れ、やや砕けてきているのは嬉しい。
でも。け、堅実って言ったらいいのかな、こういうのも。孤児院で一時期共に暮らしたあたしより年上の女の子達も、奉公に出て勤め上げた先に良い結婚が出来ればそれは最上の幸運だ、みたいな話をしていたような気がする。
孤児院の経営者が変わったせいでまともな奉公先の紹介なんて望めなかったし、あたしは身売りを真剣に考えるほどの底辺暮らしでカツカツだったから、逆に夢の一つでも見ないと働く気力も振り絞れなかったもんだけど。ラーラは、働き口で最低限の衣食住が保証されているからか、『今より豊かな暮らし』というものを示唆してくる存在を、詐欺師の類いだと身構えている節がある。
「でも、ラーラ。あなたはわたくし付きのメイドでしょう」
「そうです」
「わたくしがミズ・メイヒューから授業を受けている間、あなたもミズ・メイヒューの講義の大部分を耳にしているはずだわ」
行儀見習いとして、おばーさまから指導を受ける時間があるカレンと違って、ラーラにはラーラのやるべき仕事があるから、授業中もずっとつかず離れずという訳ではないけれど。昼間のあたしに付き添っているのはラーラの役目だ。
「あなたの人生の目標を、わたくしが定めるつもりはありませんが……学ぶ機会があるのに、思考を発展させずにいるのは、とてももったいない事だと思ってしまうの」
「もったいない、ですか?」
「ええ。わたくし自身が働いて売買を行い、ミズ・メイヒューへの報酬を支払っているのではないのだから、正しい金銭価値を把握しているとは思えないけれど。
一流の家庭教師から教えを受ける、というのは、とてもお金が掛かる事のはずよ。そしてラーラは今、無償で聴講出来る立場に居るの」
もしかすると、ラーラの人生には何の意味ももたらさない授業かもしれない。けれど、知識を得る事で、学ぶ事で、開ける道が何かしら存在するかもしれない。
「急に、どうしてそんな事を言い出し始めたんですか、エイプリルお嬢様?」
「わたくしもね、安穏と受け入れるだけの心持ちではない者の一人だという事を、思い出したのよ」
「はあ」
クウェンのあんちゃんは、貴族間の何かが納得いかないのだと言っていた。
あたしはそう、女優という夢を支えに生きてきている中で、不満を持っている事がある。何故、女優という職業は色を売る商売だと決め付けられねばならないのか、と。
演技で、脚本で、舞台装置で、劇団は客人を魅了するのが本懐であって、後援者にベッドの上で踊る事を期待されても諾々と従わねばならないのはイヤだ。
レディとして体面を保てる仕事が良家の家庭教師だけ、有名女優やバレリーナは金持ちの愛人なんて揶揄される昨今、女優の地位を向上させるならば、まずは一般庶民の意識改革から徐々に行わなければならない。
すぐにとはいかない。それでも労働階級の女性達も知識を得て、世間の暗黙のルールというものが少しずつ変化していけば良いな、と思う訳だ。
「だからね、ラーラ。わたくしは何も、この屋敷で無事に勤め上げて嫁いでいく、というあなたの将来設計に異を唱えたい訳ではないの。
ただ、その人生に彩りを添える何かを探してみない?」
「お嬢様はたまに、突飛な事を言い出しますねぇ……」
小首を傾げるラーラは、「夢、ねぇ?」と訝しげに呟いた。
夕食の支度が整ったという知らせを受けて、おにーさまに腕をとられ晩餐が行われる食堂へと向かった。
今夜はおとーさまとおにーさまに加え、セーファスオジサマも一緒に夕食を食っていくらしい。の、割にはおばーさまは姿を現さない。何だろな、お客様が来てても女主人として顔を出さないだなんて、あたしってよっぽど、おばーさまから身代わりを務める事を反対されてんのかな?
おばーさまは同席していないが、セーファスオジサマがめっちゃ喋り倒すのでとても賑やかな席になった。
どうやらこのオッサンは貿易商で、一年の殆どをブリズセリュト周辺国を巡るので、自国に戻ってくるのは滅多に無いらしい。セーファスオジサマ、つまりアンジェリーナおかーさまの実家の爵位は彼らの兄が継ぐので、兄の子が産まれた現在は『爵位継承者のスペア』の義務から解放されて、存分に外国観光旅行を兼ねて仕事に励んでいるらしい。って事は、アーウェルおにーさまと本物のエイプリルお嬢様の、伯父と従兄弟という親戚が居るのか……心のメモに記入っと。
なかなか儲かっているらしいオッサンから、「我が最愛のマイ・エンジェルの為、張り切って買い込んだんだよ」と山盛りのお土産を贈られて無邪気にひとしきり喜ぶ演技をし、(どーせあたしのものになる訳じゃないもん。グスン)おとーさまが静かに切り出した。
「さて。エイプリル、遠乗り先でオブライエン卿とお会いしたそうだね」
おとーさまのお話を聞き逃すまいとしてか、アーウェルおにーさまとセーファスオジサマは口を閉ざし、カトラリーを操る手さえぴたりと止めた。
「はい。偶然お目にかかっただけですが……あの方は、ごく普通の紳士であるようにお見受けいたしましたが、危険なお方なのですか?」
「オブライエン卿はオールドカースル侯爵のご子息に当たる」
あのあんちゃん、侯爵令息だったのか。多分、嫡男が名乗る爵位が『オブライエン』なんだろうなあ。
「我が国は五百年もの昔、東西の小国が合併し、現在のブリズセリュトという国家が形作られたという経緯があって……」
あ、ミズ・メイヒューの歴史の授業で習ったやつだ。たしかマクレガー伯爵家は合併以前から貴族家として代々家を盛り立てて、小国時代の準男爵家から始まって、時代時代で功績を上げて陞爵 (しょうしゃく)されていき、現在の伯爵位にある、んだっけ。ミズ・メイヒューが楽しそうに、『マクレガー伯爵家の歴史書は勉強しがいがありそうですね』って言ってたなあ。
「かつての東国の国旗に描かれていたのが薔薇の一種でね。東国の時代から貴族家を存続させている古い家柄を総称して、俗に『バーネット派』と呼ばれている」
ほほー。由緒ある高貴な薔薇派って感じの意味だったのか。何だか風雅だな。
あれ。でも、ウチも一応合併以前から続く由緒正しき貴族家なんだよね?
「……もしかして、当家は」
「うむ。西の小国であった、いにしえより続く名家だ」
おとーさまとおにーさまの、そっくりおんなじ表情なドヤ顔は置いといて。
「国が合併して五百年も経っているのに、当時の東西貴族家は同じ国の中でまだ争っていますの?」
『バーネット派の連中は』云々って言い出すって事はつまり、そういう事だよねえ?
「合併以前はもちろん、国が一つとなった当時から、バーネット派の者は謀を巡らせていて、ことある事にきな臭い事件が起きているのだよ。
当家の祖先の中にも、彼らに暗殺や謀殺された疑惑のある者が幾人もいる。無論、今となっては真相は闇の中だがね」
「今はもちろん争乱の時代とは程遠いから、安心してねエイプリル」
おとーさまの言に、あたしの片方の眉がピクリと動いていた。フォローするようにアーウェルおにーさまが口を挟むが、何とも言えない更なる疑惑が深まる。
……だってさ、身代わりを立てる最有力の理由って多分『暗殺から逃れる為の影武者』とか、または『暗殺された者はまだ生きていると思わせる為』じゃない?
本物のレディ・エイプリルの身を守る為、あたしを変わりに殺させるつもりなんじゃないのか、なんて不信感が湧き上がってきてしまうのも致し方がないというか……
それなら、単なる身代わりのあたしに向かって『ずっと当家の令嬢として暮らしてくれて構わない』『お見合い相手の王子様が気に入ったなら、嫁いでも良いよ』なんて言い出す理由も分かる。お見合いの前に暗殺事件が引き起こされなくても、本物の変わりにあたしが盾になる時間が延びるから。
あたしが殺されたら本物を呼び戻して『暗殺未遂事件』として弾劾すれば良い、って事だね。
ま、おとーさまとおにーさまが本当にそんな事を企んでいるのかどうかは分からないけれど、仕事として引き受けた以上は契約した分の芝居はやり抜くつもりだ。疑心から命を惜しんでここから逃げ出しても、この国で働き口の当てが無いあたしはどうせ飢え死にや売り飛ばされる危機に晒されるんだし、歩いて帰還するにも故郷の街に帰る道筋は遠すぎる。
……それぐらいなら、騙される覚悟で夢に向かって進む方を、あたしは選ぶ。
「ブリズセリュトとなって以降、東西の血は徐々に混じり、小国時代からの譜代の貴族家も減った。どちらの派閥にも、恐らくどこかの時点でお互いの血筋が混ざっているのではないかな。
我らは正面からいがみ合っているのではなく、今はいわば冷戦状態でね」
おとーさまは一度言葉を切ってワインを口に含み、小さく溜め息を吐いた。
「他国の目を考えれば、内部分裂などしている場合ではない。
表向き、我々は広い度量を見せる必要がある」
って、言うのがクウェンのあんちゃんをパーティーにご招待する理由なのね。
「内部分裂、ですか……」
「そう。今、我が国で最も注目されている問題は何だと思う?」
えー。ミズ・メイヒューは時事を教えてくれる前にまずは基礎教養から習ってるし、アーウェルおにーさまからは流行ファッションの話題しか、まだ教わってないよー。
「存じませんわ。何でしょう?」
「国王陛下の後継者問題だ」
ありゃま。代替わりの時期に差し掛かれば、まあどこででもよくある問題よね。
あれ。でもあたしがお見合いする王子様って、確か第五王子サマよね?
男の子が五人も居るのなら、素直に長男に継がせりゃ良いような気がするんだけど……?
「それは、第一王子が次期国王に即くものなのではないのですか?」
「殿下方は、生母と後見がそれぞれ違ってね」
おとーさまの説明によると、第一と第五のお母さんは、今は亡き先代王妃様で、第二~第四は現王妃が産んだ王子サマ達らしい。
ブリズセリュトでは、王妃の産んだ王子にしか王位継承権が与えられないけれど、愛妾として三人の男の子を産んでいた現王妃は、先代王妃の死後、正式に国王と婚姻を結んだ為、庶子だった彼らは『王子殿下』に。そして本来『第二王子殿下』だったヴィンセント王子サマは、産まれた年齢から五番目にまで落とされた、と。
因みに、女の子は王位継承権を持たないが、母親は王妃だろうが愛妾だろうが、誰が産んでも『王女殿下』として敬われるらしい。現王は他に愛妾を囲んでおらず、先代も今代も王妃は王子様しか産んでないからお姫様いないらしいけど。
でも、な~んとなく、読めてきたな~。
「つまり、お父様。
現在の王妃様は、バーネット派とゆかりのあるお方なのでしょうか?」
あたしの問いに、お父様は重々しく頷く。第五王子サマとエイプリルお嬢様をお見合いさせよう、なんて話があるくらいだし、多分、先代王妃様はマクレガー伯爵家が所属する派閥ゆかりの方なんだろうなあ。
もしかすると、『バーネット派によるきな臭い謀殺疑惑』って、先代王妃様の死も含まれているのかしらん?