作戦開始!!
120話になります!!
本日2回目の投稿になります!
それではどうぞ!!
ヤヨイとリーシャが魔神討伐隊に加わる事になって、一週間が過ぎた。
その間2人は、ヴァーチュの指導?の元迷宮で力を底上げしていた。
そしてついに、待ちに待った作戦決行日がやってきたのであった。
決行日の前日に、ついに場所の特定と魔神が今現在何処へ移動しているかといつマーキングのような物が完了したらしい。
なので、特定が無効化される危険性などを考え、急遽、翌日である本日が作戦決行日になったようだ。
現在、彼女達はヴァーチュの空間移動にて一緒に連れていってもらい、現在魔神が潜んでいるという場所にきていた。
そこはフーの街からかなり離れた周りに人里の無い荒野であった。
しかしそこには、謎の瘴気を放つ館が佇んでいた。
「クジラ...。絶対に見つけだすからね...」
「そうね、絶対に連れ戻すわよ」
リーシャとヤヨイは、この一週間ずっと心に秘めていた気持ちを口に出す。
現在、魔神とその取り巻きの討伐作戦の為、約50名の魔王と、勇者と呼ばれる人達が集まっていた。
急遽日にちが決まった作戦なのに、よくここまで集まったというものだろう。
割合は、35人が魔王で、15人が勇者といった感じだ。
やはり雇用方法が適当なので、魔王の方が圧倒的に数が多いのだろう。
ちなみに、ここに居合わせている人達は、全員がフレンドリーであり、過去に争いがあったのも嘘のように仲良く話しているシュールな光景がそこには広がっていた。
そんな時、挨拶回りに行っていたヴァーチュが、2人の元へと向かってきた。
「リーシャ、ヤヨイ。お前らはあくまで後方支援と救護だ。絶対に無謀に突っ込んで死ににいく様なことはするなよ?」
どうやら忠告をしに来てくれたみたいであった。
「わかってるわよ。わたしも、リーシャが1人で突っ込まないようしっかりと見張ってるわ」
「あぁ、頼む。だがヤヨイ、お前もむやみに突っ込んでいかないように釘を刺しておくぞ?」
「うっ、わかってるわよ!」
ヴァーチュは、的確な忠告をヤヨイにしたようだった。
ヤヨイは、まさか自分まで言われるとは思ってなかったのか、一瞬ギクッとしたようだったがすぐに了承の反応を示した。
「俺は最前列の部隊長を任されてるから、近くにいてやれないが、無理だけは絶対にするんじゃねぇぞ!?ケガでもされたらマジでクジラに会う顔が無いからな」
「うん、わかった。ヴァーチュもケガしないよう気をつけてね!」
リーシャが、最前列にて戦うというヴァーチュに激励を送る。
「そうね、リーシャの言うとおりあんたも気をつけるのよ?」
リーシャに続き、ヤヨイもヴァーチュへ激励したようであった。
「おう!ありがとな!絶対にクジラは見つけてくるから、しっかりと周りの援護するんだぞ!」
ヴァーチュは2人の激励に素直に感謝をして、クジラを絶対に見つけると宣言した。
そんな時だった。
ピーーーーーーー!!
ホイッスルのような音が高らかに鳴り響いた。
「おっと、どうやらそろそろ作戦の開始みたいだな。
それじゃあ俺は持ち場に戻るぜ!
2人とも本当に無理だけはするなよ!」
どうやら魔神討伐作戦の開始準備を始めるよう知らせる為の音だったようだ。
ヴァーチュはその音を聞いて、2人に無理はだけはするなと簡潔に告げて、手早く前衛陣へと戻って行った。
「ヤヨイ、そろそろだね。」
「そうね、ヴァーチュには申し訳ないけど、やるしかないわよね」
2人はニヤッと悪そうな笑みを浮かべる。
どうやら彼女達2人は、魔神討伐作戦とは別に何かを企てているようだった。
ピーーーーーーー!!
再びホイッスルのような音が鳴り響く。
今度は、それと同時に館のドアを破壊する音が聞こえる。
どうやら作戦が始まったようであった。




