カムバック余裕!!
115話になります!
本日1回目の投稿ですね。
それではどうぞ!
「ふん、そんな事を言えるのはこれが最後だ!さぁ我が駒となるがいい!!」
うわっ、怪しいおじいちゃんが突っ込んできた!?
でも、邪神のおじさんと比べると全然遅いね。
「ていっ!」
キーーン!!
僕はやらなきゃヤられると思ったので、攻撃を躱し、コンパクトにバットを頭に振り込んだ。
うん、いい音だね!
怪しいおじいちゃんの頭から奏でるハーモニー!!
「ぐぅぅ!!貴様ァ!!よくもやりやがったな!?」
って全然効いてない!?
うわっ!?また黒い炎飛ばしてきたよこの人。
真っ暗で見えにくいんだから赤い炎のにして欲しいとこだね。
ヌルヌルと炎をすり抜け、再びバットを振り抜く。
ガキィィィィン!!
ナイッスィング!!
今度は最後まで振り抜いたので、怪しげなおじいちゃんも軽く吹っ飛ぶ。
やっぱり邪神のおじさんのが何倍も強いや。
でも、ヴァーチュのパワーレベリングが無ければ、こんな事すら出来なかったんだろうな。
本当ヴァーチュには足を向けて寝れないよ。
「貴様ァァァァァ!!もう手加減はせんぞ!!」
ん?なんだ!?
怪しいおじいちゃんがブチ切れると共に、おじいちゃんの周りに煙のようなものが集まってく?
『グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!!!』
包まれたかと思うと、怪しいおじいちゃんは姿を変えた。
うわっ!?やっぱり魔族!?
...って、何だ?あの人間サイズで二足歩行なゴキブリのような姿は...。
『グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!これが我が真の姿ぢゃ!!グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!!!』
喋り方まで変わっている。
うえっ、見てて吐きそうになってきたよ。
『さぁ、我に倒されるがいいぞ小僧ォ!!グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!』
うわぁ!?こっち来た!?
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!
頼むから来ないで!?僕は虫が苦手なんだ!!
しかも速くなってる!?
僕は真っ直ぐ突っ込んできた元おじいちゃん(以降ゴキブリ魔族)を躱して、躊躇なく本気でバットで連続で殴りかかる。
ガィン!ガキィィィィン!!キィィィン!!
金属バットの特有で軽快な音が鳴り響く。
『グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!効かぬわぁ!!!ペッ!』
ジュゥゥ
「しまっ!?」
金属バットが全然効いてない。
しかも、ゴキブリ魔族の唾が金属バットを溶かしてしまう。
あぁ、バットが使い物にならなくなってしまったよ...。
やばい、丸腰になっちゃった...。
どうする?
なにか武器を具現化しようと思っても、全然イメージが湧かない...。
考えろ...考えるんだ僕!
『グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!貴様の負けだ!貴様はもう逃げ続けて体力尽きるくらいしか選択肢は無い!!足掻け!足掻き苦しむがいい!!』
ゴキブリ魔族は、状況の一変にて調子に乗った様で、下品に笑いながら、先ほどまでの姿とは比べ物にならない早さで黒い炎の魔法を放っていく。
「あぁ!うっとおしい!」
僕は、ひらりと炎を躱して武器の具現化しようとするけど、相手の動きが速くなり、余裕が無くなってきたせいで肝心な武器のイメージが全く出来なくて何もできずにいた。
くそう、あまり街中じゃ絶対に使いたく無かったけど、止むを得ない。
レーザーガンを使おう。
その前に、背負っているリュックの中から取り出したいんだけど...、どうやって相手の隙を作ろうかな...?
あぁ、事前にもっと身構えとけばよかった...。
僕は、相手を舐めきっていた事を酷く後悔した。
そして、少し力を付けたからって、調子に乗るのは絶対にダメなんだと思った。
『グゲゲゲゲゲゲゲゲ!!どうしたどうした!?」
くそぅ、先ほどまでと状況が逆になってて腹が立つ。
よし、決めた。
とりあえず逃げ回る!!
ゴキブリ魔族と僕の距離がひらいたらリュックからレーザーガンを取り出す!
これで行こう!!
『ゲゲッ!?小僧逃がさんぞ!!』
僕は脇目をふらず、今持っている全力を振り絞り、逃げ回る事にした。




