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完 全 敗 北、ご褒美ターイム☆

103話になります!!


本日1回目の投稿です!


それと、100話に1度入れたんですけど、


これからはたまーに後書きに、クジラ君からの物語には全く関係ない一言や、全くどうでもいい事の補足を加えたりしたいと思っています。


こればかりは、ほんと一瞬の思い付きで載せますからくだらないとは思いますが、どうぞ最後まで見てくれると嬉しいです。(俗に言うお疲れ気味な作者の息抜きです)


それではどうぞ!!









シュウン!


気絶したリーシャを背負ったクジラとヤヨイは、迷宮管理層へと移動した。


さっそくと言わんばかりに、ヤヨイは床にドカッと座り込み喋り出す。


「それで、さっきのはどういう意味での行動なのか説明して貰えるかしら?」


「あ、その前にリーシャを寝かせるベッド作らなきゃ、それと椅子いる?」


「話逸らさないで。椅子は頂くわ」


「ごめん」


ポポポポンッ!


クジラは率直に謝り、折り畳みの簡易ベッド、イス2個、テーブルを具現化した。


ヤヨイは椅子を一つひったくり座り直す。


「で、言ってもらえるかしら?」


ヤヨイは足を組みながら高圧的に問う。


「さっきのは本当に仕方なかったんだ。リーシャには内緒にするって約束出来ないかな?」


「何が仕方ないのよ!...まぁいいわ。内緒にしてあげるわ。その代わり条件があるわよ?」


「条件?それはどんな?」


ヤヨイが、かかったな!と言わんばかりに眼光を鋭くし、悪い笑みを浮かべる。


「ふふっ、リーシャを傷物にしたんだから、あんたが責任取って一生添い遂げなさい!」


もしも漫画だったら、


バーン!


という効果音が後ろに付きそうな勢いでヤヨイは言い放った。


「いやっ!傷物って軽く気絶させただけだよ!?」


「あらぁ?責任を取るのが嫌なのかしら?」


「いや、だからね?僕は...」


クジラが反論しようとするが、ヤヨイはそれを許さなかった。


「もしかしたら、あんたが頭打ち付けたせいで、クジラに対しての記憶が無くなってるかもしれないわよ〜?もしも断ったら幽霊がそういう風に弄るかもしれないわよ〜?」


「それもう脅しだよ!?」


ヤヨイは、自分の立場を上手く使い全力でクジラを脅している。


「早く言いなさいよ?責任取るか、最高の絶望突きつけられるか。早く決めなさいよ?」


ヤヨイは邪悪な笑みを浮かべている。


先ほどの戦闘でよっぽど腹が立ったのだろう。


「うぅっ...」


クジラは、完全に言い合いに負けてしまい、何も言えなくなってしまう。


ヤヨイはさらなる追撃をする。


「ほら、5秒以内に決めなさいよ?」


「ご〜、よ〜ん、さ〜ん...」


「そんな選択肢付けられたら選ぶのは決まってるじゃないか!僕が責任取るよ!一生添い遂げるよ!」


「うふふふふふふふ、よく言ったわ。絶対に約束守ってもらうわよ。でなきゃ呪うから」


「わ、わかった...」


クジラは全面的にヤヨイには勝てないようだった。


「それじゃ、リーシャには内緒にするわ。戦闘ふっかけてきた理由を言って頂戴?」


「あぁ、わかったよ。実はね、迷宮ってのは、1つの階層で一定以上魔物を殺すと、瘴気に乱れが起きてしまうんだ」


「乱れるとどうなるのよ?」


「最悪迷宮が消滅するってヴァーチュが言ってたよ」


「そうだったのね...。ということは魔物と戦わせない為にクジラ自身が戦闘しにきたわけね。でも、わざわざ戦闘する必要あったかしら?」


「ちょっと焦り過ぎちゃって、僕が戦って足止めするくらいしか思いつかなかったんだ...」


「はぁ...。あんた、前々から思ってたけど、緊張したりパニック起こすとやる事全部裏目に出るタイプね?」


「うっ、その通りだから何も言えない...」


クジラは、前の世界からこっちに来る寸前を思い出しながらヤヨイの問いを肯定する。


それから10分ほど、クジラはヤヨイからあれこれと批判され続ける。


「まぁだいたいの事はわかったわ。あんたの不注意って事ね」


ヤヨイは椅子に踏ん反り返りながら座り、やはり高圧的にクジラへ言い放つ。


「うん、それでいいよ...」


クジラはメンタルが耐えきれず、魂ここにあらずと言えるほど意気消沈しながらヤヨイに返事を返す。


「今回はこれで許してあげるわよ。次こんな事あったら、確実に許さないから覚悟するといいわ!」


「肝に命じます...」


「ふふ、ならいいわ。

それじゃあ誠意表す為に、そこの具現化したベッドで寝てるリーシャの隣でリーシャが起きるまで添い寝してなさい」


「えっ!?いや、それは...」


クジラはまたもや突然のフリにきょどり始める。


「責任取るっていたから、


で き る わ よ ね ?」


ニコォ


ヤヨイは、その顔立ちのいい顔から予想できないほどの恐ろしい笑顔を浮かべて、クジラを見つめた。


「ひぃぃぃ!?やっ、不肖クジラ目がやらせていただきます!!」


何処の時代の人間だ!


と突っ込みたくなるような返事をヤヨイに返して、クジラはリーシャの寝ているベッドに入り、その横に寝た。


ドクンッ!ドクンッ!


どうやら、クジラの心臓がびっくりするほど大きい音で鳴っていたようだ。


「ふふふふっ、罰ゲーム兼ご褒美って感じで嬉しいでしょう?」


ヤヨイは、先ほどから続けている悪魔のような笑みで笑いながら、クジラへ問いかけた。


ヤヨイは根っからのドSみたいだった。


「怖い!怖いよヤヨイさんっ!!」


本当にクジラは、ヤヨイには敵わないみたいであった。



この罰ゲーム(又の名をご褒美)は、リーシャが起きるまで続いたという。













クジラ「僕は誰に何を言われようとノンケだ!!!(クジラ、心の叫び)」





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