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ヴァーチュ先生の最強講座

91話になります!


本日2回目の投稿です。


それではどうぞ!



「くたばれぇぇぇぇぇぇ!!!」


ドッパァーン!!


大型の雷を纏った馬が内側から弾け飛ぶ。


今のは第340階層のフロアボスのようだったが、ヴァーチュが瞬殺してしまった。




《おめでとう!》

《クジラはレベルが43になった!》




ヴァーチュ先生のパワーレベリング教室が始まり約1時間が経った。


第340階層は、やはり6層とかと比べると魔物の出現率が尋常ではない。


そして、ヴァーチュの殺戮速度も異常なのだ。


恐らく1秒に3、4体倒すペースであろう。


そのせいもあって、3人のレベルはぐんぐんと、奇妙な速度で上がってゆく。


クジラが1度、

ヴァーチュの仕事って、迷宮内の魔物の増加減少を調査したりする事なのに、こんな大量殺戮しても良いのか?

と尋ねた。


ヴァーチュは、

わっはっは、忘れてたぜー!まぁこんな上層に辿り着くにはあと1、2年はかかるから大丈夫だろ!

などと、適当な事を述べていた。


魔王とは本当に自由なようだ。




「うしっ、魔力半分くらい使っちったから少し休憩させてくれ!」


ヴァーチュは、340層フロアボスを倒して、敵が1匹もいなくなった空間にどかっと座り込んだ。


このフロアボスの間は、フロアボス以外出現しないので、フロアボスさえ倒してしまえば安全圏内と同じだそうだ。


クジラは、ただレベルを確認していただけで、スキルを振っていなかったからこの休憩の機会にスキル振りをする事にした。




《情報能力メニュー》

《スキル》

・肉体(身体能力)4

・知恵(魔力)3

・敏捷(反射神経、速度限界)12

・運12


残り割り振りポイント66




「(うわぁ...)」


クジラはわかっていた事だが、割り振りポイントを見て若干引きつった顔をしていた。


さすがに66なんて数のポイントをみたら今までの振りがバカらしく見えてきたみたいだった。




《情報能力メニュー》

《スキル》

・肉体(身体能力)19

・知恵(魔力)18

・敏捷(反射神経、速度限界)33

・運27


残り割り振りポイント0




クジラは、敏捷に21、それ以外に15振った。


「うおおおぉぉぉぉ!?」


クジラは突然叫んだ。


「どしたクジラ!?」


「どうしたの!?」


「敵襲かしら!?」


ヴァーチュ、リーシャ、ヤヨイの順で反応した。


「いや、何か突然身体が強化された感じがして、全身に違和感が走った...のかな?

(振ったポイントの多さに一瞬身体が追いつかなかったなんて言えない...)」


どうやら急にかなりのステータス振りをした事により、身体に一瞬違和感が起こったようだ。


「みっ、見てよこれ!」


クジラは、話題を逸らすためにある行動を起こした。


「へ!?クジラが消えた!?」


「いや、クジラってテレポートでも使えたのかしら?」


「いや、違う。テレポートではない...後ろだ!」


3人が後ろを向くとクジラが移動していた。


「流石ヴァーチュ。見えてるね?」


「まぁこれでも魔王だからな」


「「?」」


リーシャとヤヨイは困惑していたが、ヴァーチュはしっかりとクジラの事を捉えていた。


何をしたかと言うと、クジラが瞬間的に動いて、後ろに回っただけだ。


しかし、ステータス補正によりリーシャとヤヨイが捉えきれないほどの駿足になったみたいだ。


「やはりクジラに目をつけて正解だったぜ。面白い成長しやがる!」


ヴァーチュは、適当に決めたつもりだったが、それがかなりの大当たりだった事を改めて認識し、口元を歪ませて喜んでいた。


「あ、そうだ、ヴァーチュ。これ飲みなよ」


ポンッ!


クジラの手に、青い液体の入ったビンが具現化された。


「ん?なんだそりゃ?」


「魔力回復させるポーションだよ。さっき魔力半分くらい減ったって言ってたの思い出してね」


「おお!そんなの持ってたのか!そりゃ助かるぜ!


グビィ!


ゴクッゴクッ、


プハーァ!!ポーションってこんな美味いのか!しかも魔力全回復してやがる!!かなり良質な物だなこれは!」


ヴァーチュは、まるで酒を飲んだようなリアクションを取り、ポーションを絶賛した。


「うっしゃあ!休憩終了だぜ!行くぜ3人共ぉ!!」


「「「おおーっ!!」」


3人もまだまだ元気が有り余っているみたいだ。


というより、急激なレベルアップで体力の上限が増え、あまり疲れない体質に変わってきているのだろう。




日が暮れるまでこのパワーレベリング教室は続いた。

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