閑話2【浮気?】2話
閑話その2、2話になります!
本日1回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「ここが僕の家だよ」
クジラとカーリーは、自転車で街を走り、クジラ宅へ到着した。自転車というこの世界には無い乗り物に乗っていた為、周りからの奇異の目線が凄かったが、『異邦人が曲芸みたいな事をして回っている?』としか思われていないはずだ。
『うわぁ!普通に良い感じな一軒家ね!私の家よりも大っきいわ!精霊の世界の家を売り飛ばして、ここに住みたいくらいよ!』
カーリーはクジラ宅を見て、クジラがマトモな人だと再確認し、茶化しを入れる。
「リーシャが怒って、ぜったいに大変な事になるからやめてね!?」
クジラは顔を青くしながらそれはヤバいと忠告する。
『ふふん、流石にやらないわ。まぁ、あなたがそうして欲しいって言うならそうしてもいいのよ!?』
それに対し、ニッコリと笑いながら一緒に暮らしたくなったら言ってね♪と、カーリーは笑顔で告げた。
「あ、本当に大丈夫なんで、絶対にやめてね?」
『ふふん、あなたって本当に意気地無しね!』
「まぁ、そうだね...。それで、中で休んでいく?」
話に一区切りついた為、家でお茶でも出そうかと提案するクジラ。
『そうねぇ...、あなたの家の中は、これからいつでも見る機会ありそうよね?だから、街の方をブラついてみたいわ!』
しかし、好奇心旺盛なカーリーは、クジラにの自宅の中よりも、街の方が気になるらしい。
「そっか、じゃあ頑張ってね?」
クジラは手をヒラヒラと振った後、家の玄関の方に歩いていく。
『ちょちょちょっ、ちょっとクジラ!あなたも一緒に行くに決まってるじゃない!こんな幼気な少女を知らない街で1人にする気!?』
カーリーは慌てて扉を開けて家の中に入ろうとしている彼の肩を掴み、引き止める。
「あぁ、やっぱり?」
『当たり前でしょ!?っていうか、あなたが私の事エスコートしなさいよ!』
「あはは、わかったよ。とりあえず荷物置いて、お金を持ってくるからちょっと待っててね?」
クジラはカーリーの言葉を軽く聞き流すと、そのように告げて家の中に入っていった。
『もしかして最初っからそのつもりで家に入ろうとしてたのかしら...?まったくもう!素直じゃないんだから!』
彼女は、自分が引き止める前にクジラが家に入ろうとしてたのは、元々自分をエスコートするための準備をしに行ったと自己解決し、1人笑みを浮かべながら玄関前で待機する事にした。
「あれ?女のお客さん...?」
しかし、何かとトラブルを起こしやすいのがクジラである。
3分後...。
「おまたせカーリー、早速街をブラつきに行こうか」
クジラは小さめなショルダーバッグを片手に外へ出て、カーリーを呼んだ。
『ふぇぇん助けてクジラァ!あの人が犬を引き連れて意地悪するぅ!』
カーリーは、涙目になりながらクジラの元へ駆け寄り、背に隠れる。
「何もしてないよっ!?...そんな事よりもクジラっ!!その金髪の女の子は誰っ!?」
それに対し、慌てた様子の銀髪の少女と、2匹の大人のオオカミほどの大きさの犬が眼の前に立ちはだかっていた。
「うげっ...、最悪な対面じゃないか...」
クジラはかなり面倒な事になったと思い、一瞬にして全身から汗を滲み出す。まだ午前中であるのに、リコリオを連れたリーシャが家に戻ってきたのだ。恐らく、仕事があまり無かった事により、すぐに帰されたのだろう。
「それで、あの子は誰?...もしかして、浮気なんてしてないよねクジラ?」
リーシャは困ったような顔になりながら、クジラへ尋ねる。そのうちポロリと涙が零れ落ちそうであり、とても気が動転しているように見えた。
「...カーリー!」
そんなリーシャを見て、カーリーの名を呼ぶ。
『ひゃいっ!?』
突然クジラに呼ばれ、カーリーは可愛らしく噛みながら返事をした。
「お願い、一生のお願いだから本当の姿を僕達に見せて!そうすれば全てが解決するから!」
『わ、わかったわ!』
カーリーは、先ほどの怖がりようから、犬がかなり苦手なのだろうと思われる。それにより、リーシャが犬を引き連れて話しかけただけで、意地悪されたと勘違いするほどに怖い思いをしたらしい。
ドロン!
それのおかげか、カーリーは素直に本来の姿へと戻る。
『こ、これでいい...?』
瞬きした瞬間、カーリーのいた場所には、全長80cmほどの黄金色の毛並みの狐がビクビクとしながら座っていた。




