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大アクシデント

81話になります!


それではどうぞ!



『ゴォォ!!』




大トカゲの口から、サッカーボール程の炎の玉が発射された。


「きゃああああああああ!!!」


リーシャの声が、5層最奥地のフロアボスの間へ響き渡る。


「リーシャァァァァァ!!」


リーシャの悲鳴に続き、クジラの絶叫が響く。




その2人の絶叫が止むと、辺りは何も無かった様に、静まり返る。





沈黙の時間が過ぎる。





どれほどの時間が経ったのだろうか。






あるいは1秒も経っていないかも知れない。









そんなおかしな時間の流れだった。












「.....リーシャ?」



ヤヨイは、ただ無心に静寂の空間にて呟いた。




















「たぁぁぁぁぁぁぁ!!!」








ヒョコッとリーシャは飛び起きて、トカゲの首を切り落とした。



「「リーシャ!?」」



2人は驚き、ほぼ同タイミングに同じ名前を口に出した。





「.....なんでだろ?直撃したけど、全然平気だよ?」




リーシャは、


「えへへ、心配かけてごめんね」


と軽い感じに喋り、ニコニコとしながら2人の元へと歩み寄ってきた。


どうやら、クジラお手製のコートが、大トカゲの炎の玉を無効化してくれたようだ。



「はぁぁ、心配掛けるんじゃないわよバカ!!」


ヤヨイは、目に軽く涙を浮かべながらリーシャへ強く当たった。


「ご、ごめんねヤヨイ!トカゲを倒す事を優先するなら、不意打ちが1番良いかと思って...」


リーシャはヤヨイが涙目なのを見て慌てながら弁解し始めた。


「でも、無傷で良かったよ...。もう今みたいな事は2度とやらないようにするんだよ?」


「うん。まさかヤヨイが、こんな泣くまで心配してくれるとは、思わなかったよ。もう2度としないことを誓うね」


「うるさいわよ!次こんな事したら全力で叱るわよ!?」


ヤヨイは、真っ赤になりながらも照れ隠しに反論して見せた。


「それじゃあ敵も消えた事だし、今は6層安全圏内行こうよ。そこで話をしよう」


クジラは一旦話を切り、前へ進み始めた。


「あ、待ってクジラ!ほら、ヤヨイも行くよ!」


「何よもう!待つのよ!」




ちょっとしたトラブルがあったが、特に何事も無く終わったようだ。


先を行くクジラは、誰よりもリーシャの無事を喜び、安心したようだった。

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