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長いね...

78話になります!


「4層は道中が長いね...」


「うん、さっきまでは、本当5分程度で最奥地に着くほどの距離だったのに、一気に長くなったね」


「もう、3層攻略時間の3倍は時間かかってるわよ」


3人は口々に、道中が長くなったとぼやき始める。


1〜3層までは、曲がり角2つか3つほど、または一本道ですぐに最奥地だったようだが、4層は分かれ道などもあって、迷路になっているようだ。


「それでも、敵がたまにしか出ないから、まだ楽だね」


3人は4層に入り、迷い続けていたが、未だ今階層では敵とは数回それも石の魔物としか遭遇していないようだ。


現れた石の魔物は全てヤヨイが、遠距離からの霊力ナイフで、斬り倒したようだ。


「敵が殆ど出現しないのも、多分5層で終わりじゃないかな。6層以降の本番はゴロゴロと魔物が姿見せるはずだよきっと」


「そうよね。わたしもクジラが考えている事と殆ど同じ事を思ってたわ」


クジラとヤヨイは、5層まではチュートリアルと考えており、6層からが本当の迷宮探索になると考えているようだ。


ちなみに、3人が1番多く戦闘した階層は、第1層


「2人共、そんなこと考えていたんだね。私はてっきり、こんな感じにたまに敵が出るのが基本だと、思い込んでたよ」


リーシャは、特に何も考えておらず、ただ進んでいるようであった。


「それにしても本当長いわね...。同じ道に出たりはしてないから、着実に前に進んでいるとは思うけれども...」


「僕的には、長いのも気になるけど、3層の道中にいたあの魔物が忘れられないな...。もう一度会えれば全てが解決すると思うけど...」


クジラは、この長い4層の道をずっと進んでも、石の魔物以外遭遇しない事から、ベルの魔物の事が頭から離れないようだ。


「クジラはあの魔物は何だと思ってるの?」


リーシャが、ベルの魔物に固執するクジラへ質問をする。


「僕はあの魔物を倒す事で何か起こるんじゃないかと思ってるんだ(主にレベルアップだけど)」


クジラは、レベルの事をはぐらかして、リーシャへ伝えた。


「何か起こるかぁ...。気になるなぁ、私もあの魔物発見したら倒せるように全力で備えるよ」


「ありがとねリーシャ。っと、やっと最奥地みたいな所に着いたようだね」


ベルの魔物について話しながら、ちょこちょこと進んでいたら、最奥地へと辿り着いたようだ。


「んー...、あれは、巨大なリスかな?」


「リスのようね。

開幕に、私がナイフを飛ばして注意を引くわ。注意が私に向いた瞬間に、リーシャ。あんたが剣で切り裂くのよ」


ヤヨイが的確な指示をリーシャへ出す。


「そしたら僕は2人がミスした時のサポートに回るよ」


クジラも自分のやるべき事をすぐに見つけたようだ。


「それじゃあ行くわよ!」


ヤヨイは掛け声と共に走り始める。


「こっち向けぇ!!」


『キィィィィィィィィ!!』


ヤヨイが適当な間隔で投げたナイフが、上手く巨大リスに刺さり、ヤヨイに対して威嚇をした。


「ふふっ、こっちよこっち!!」


ヤヨイはナイフで上手く誘導して、リーシャがリスの死角に入るように仕向ける。


「今よっ!」


「くっらえええええええ!!」


ザクゥ!!


リーシャの斬撃が、リスの後頭部を真っ二つにした。


『ーーーーーーーーー!!!』


リスは声にならない悲鳴をあげながら消えていった。


リーシャの攻撃が上手く脳まで斬り裂いたようだった。


「やった!1撃で倒せたね!」


「わたしのナイスアシストのおかげかしらね」


女性2人はそれぞれ跳ねたり、髪をかきあげたりして、喜びを表している。


「お疲れ、2人とも、僕の役割に徹する事態にならなくて安心したよ」


クジラも2人の無事、そしてボスの撃破を喜んでいるようだった。




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