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初迷宮での戦闘

71話になります!!


それではどうぞ!


「ようこそ、フーの迷宮へ。登録札をは持っているか?」


3人が迷宮の入り口へ行くと、全身銀色の鎧の男に声をかけられた。


「はい、3人分の入場札です」


クジラがリュックから3人分の札を取り出し、鎧の男へ見せた。


「ふむ、新しいのだな。さては今日が初めてなのか?」


鎧の男は、札の新しさを見て初迷宮だと見抜いたようだ。


「ええ、恥ずかしながらその通りです」


クジラは控えめに答える。


「そうか。ならまずは1層から5層を回るといい。だが、1層上に上がる為にはフロアボスを倒さなければいけないぞ。それと、6層以降は敵の強さがあがっていくからな。」


鎧の男が迷宮のルールを説明してくれるようだ。


「成る程、そしたら1層のフロアボスを倒さなければずっと1層しか回れないということですね?」


クジラが質問する。


「あぁ、それであっているぞ。あと迷宮にある宝箱の中身は勝手に取って大丈夫だ。これ以上説明する事は無いだろう。探索頑張ってこい」


「説明ありがとうございます!」


鎧の男は、良い人なようで、十分な説明の後、軽く激励を飛ばしてくれた。


クジラは深々とお辞儀をして、お礼を言った。


そして、やっと3人は迷宮の中に入った。





「ふぅ、あの鎧の人凄い良い人だったね」


「うん、私てっきり迷宮ってのはどの階層からも行けると思ってたよ」


まだ入ったとはいえ、安全圏内らしく、敵はいない。


クジラとリーシャは先ほどの鎧の男について話している。


「思ったけど、迷宮ってさっきの鎧の人みたいに重装備が正装じゃないのかしら...?」


ヤヨイは、迷宮にこんな軽装備で大丈夫なのか...?と1人考えていた。


「あっ、ここからは安全圏外だね」


リーシャが壁に打ち付けられた看板に指をさす。


クジラはすぐに解読を使って文字を読んだ。


ここから まもの しゅつげん


たんさくしゃ に えいこう あれ


このように書かれているようだ。


「リーシャ、ヤヨイ。ここからは気を抜いてはダメだからね。気をつけて進もう」


「うん、了解だよ!クジラも無理しないでね!」


「怪我しないよう気をつけるわ」


クジラを除く女性2人も、気を引き締め始めたようだ。


「それじゃ、頑張ろう!」


「「おーっ!!」」




3人は、安全圏外へ足を踏み入れた。






ガツッ!、


ガツッ!、


ガツッ!、


歩くこと20歩、1本目の曲がり角の先から金属を地面に打ち付ける音が聞こえ始めた。


「何がでるんだ...!?」


クジラは、ゴクリと唾を飲み込み、曲がり角から魔物が見えるのを待った。


ガツッ!、


ガツッ!


ガツッ!!


だんだん音は大きくなってくる...


ガツッ!!


ガツッ!!!


「出たっ!!あれは石?」


出てきたのは60cm程の大きな石の塊のような魔物だ。


「硬そうだな...。レーザーガンで倒せるか...?」


「クジラっ!私に任せて!」


リーシャが前へ駆け出る。


「セイッ!」


スパァァァァ


石の魔物は、バターを切ったように、すんなりと真っ二つになった。


「うそっ!?」


斬った本人も驚いている。


どうやらリーシャの力が凄いのではなく、剣が素晴らしい斬れ味を持っているようだ。


「凄い一撃だったね。流石に僕も驚いたよ」


クジラは、曲がり角付近で魔物を倒して喜んでいるリーシャを褒める。


「...リーシャ本人も驚いてたわね。多分あの剣の能力が凄すぎるんだと思うわよ」


ヤヨイは、リーシャに聞こえない程度の声でクジラへ伝える。


「...うん、僕もそう思ったよ。でも初戦闘の勝利だし褒めてあげようよ?」


「...それもそうね。リーシャ!良くやったわね!ついでに曲がり角の奥に魔物がいないか確認してちょうだい!」


「うん!...あっ!また石の魔物がいるよ!」


「わかったわ!次はわたしが倒すからリーシャは下がって!」


「了解だよ!」


そういってリーシャは2人がいる方へ戻り、その間に、ヤヨイが前へ走り出る。


「いっけぇ!!」


ヤヨイは、太腿に付けてあるバンドからナイフを2本取り、それを霊力により浮かせて、石の魔物の方へ飛ばして斬りつけた。


ストトッ!


石の魔物を貫通したようで、魔物に半径5cm程の穴が2つ空き、動きが止まり煙のように消えていった。


どうやら倒せたようだ。


「これ武器が強すぎるわよ!」


ヤヨイは若干呆れながら叫んだ。




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