ここどこ?そして君何者?
4話です!
やっと転生した世界に到着です。
ペチッペチッ
「…すぅ、すぅ」
ペチンペチン
「…うぅぅん?」
ペチン!ペチン!
「あぁ、もう!!(誰だよ、さっきからこんにゃくみたいなのお腹で叩いてくるのは!)」
クジラはイライラしながら目を覚ます。
「…ええぇぇぇっ!?」
そして、驚愕した。
何故ならば、クジラが寝ていた場所は鮮やかな緑がどこまでも続く草原であり、クジラを叩いていたのは、青いゼリーのような姿をした生き物であったからだ。
『ピキー!!』
ペチッペチッ
相変わらずゼリーのような生き物は、クジラの横腹あたりに頭突き?体当たり?をしている。
「えぇ!!??本当に転生したの僕!?と、とりあえずどうしよう!?っていうかこの生き物何だよ!?」
クジラは、突然のよく分からない出来事の連鎖によって、軽くパニックを起こしていた。
ゼリーのような生き物の攻撃は、全く効いていないみたいだ。
「そ、そそそそうだ!本当に転生してるのなら、具現化魔法が使えるはず!」
そう言ってクジラは、念じ始める。
「頼む!出てきて!えぇと...け、剣!?剣でいいやもう!良い感じな剣よ出てこい!」
かなりパニックを起こしているが、どうやら魔法は成功のようだ。
ポンッ!
卒業証書を入れる筒を開けたような音と共に、よくゲームなどに出てそうな鉄の剣が出てきた。
「おおおおお!!凄い!ほんとにでてきた!!!!」
クジラは目を輝かせて出てきた剣を眺める。
「これで倒せる!けど、倒していいのかな…?」
クジラは、剣とゼリーのような生き物を交互に眺め、悩む。
「どうしよう、これでなんか問題になってもなぁ…。…ん?うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
クジラは悩み、首を傾げていると、視界の右隅に何かが映り込んだ為、右方向に顔を向ける。
すると、クジラの2倍ほどの大きさを持つ人型の豚のような生き物が、右手にハンドアックス、左手に何かの生き物を持ち、それを齧りながらこちらに向かっているのを見てしまった。