武具を作ろう!リーシャ編
64話になります!
「それじゃあ、武具を作ろうか」
「うん!剣だよ剣!勇者が使うようなかっこいい奴!」
家へ帰り、クジラが武具を作り始めると宣言すると、リーシャが目を輝かせながら言った。
「リーシャ...、あんた子供っぽいと思ってたけど、確信したわ。あんたの頭ん中10歳前の子供と同じだわ」
「ひどいよヤヨイっ!?」
ヤヨイは、ジト目でリーシャを見つめ、ズバッと言い放った。
「まぁまぁ、夢があっていいじゃないか」
クジラがまぁまぁと、笑いながらヤヨイをなだめる。
「むぅー!クジラも子供っぽいって思ってるでしょ!?」
リーシャが頬を膨らめ、クジラに攻めよる。
「あははは...、それがリーシャのいいところだと思うよ?」
「そう?なんか腑に落ちないけどそういう事にするよ」
詰め寄るリーシャの頭を撫でながら、クジラは笑顔で返答した。
リーシャはそれに、若干納得してなかったようだが、収まったようだ。
「それじゃあまずはリーシャだね(勇者が使うような剣か...。僕的にはなんでファンタジーゲームに出てくる両手剣が強いのかわからないんだよなぁ...。太刀とかの方が圧倒的に切れ味良さそうだし)」
ポンッ!
「あっ...。(しまった、どうでもいい事考えすぎた)」
黄金色に輝く太刀がでてきた。
「なに...これ...」
リーシャが震えてる。
「ごめんよリーシャ!すぐに作り直すから!」
「そうよ!それにクジラがいくらでも頭下げるわよ!」
クジラとヤヨイが慌ててフォローを入れる。
「凄くかっこいいよ!!!」
「「はい?」」
「こんなかっこいい剣初めてみたよ!ありがとうクジラ!!」
「ほっ、喜んでくれてよかったよ(よかったぁ...。凄いびっくりした...)」
「よ、良かったわね。気に入った剣がでて(なによぉ...凄いびっくりしたじゃない...)」
「私!この剣で勇者目指すよ!」
「が、頑張ってね?それと鞘も作ろっか」
ポンッ!
リーシャに渡した太刀にピッタリの鞘を具現化させる。
「やったね!明日が楽しみだよ!」
「それと、防具も作ろうか(絶対に貫かれなくて魔法にも耐性がある軽装備よ出てこい!!)」
白を基調として、紫のラインが入ったフード付きのロングコートが出てきた。
「うん!勇者みたいな軽装だね!気に入ったよクジラ!」
「それは良かったよ」
リーシャの装備は決まったようだ。




