白くて美味しい甘味!
58話になります!
それではどうぞ!
「君達に幸せを提供しようじゃないか!!!」
クジラは2人に向けてこう言った。
「へっ?どうしたのクジラ?」
「幸せって、一体そのデザートってのは何なのかしらね」
「デザートってのは、食べると幸せな気持ちになれる物って所かな?さっそく食べてみよう!」
ポンッ!
クジラは、ショートケーキを1ホール具現化させた。
「たしか、キッチンにナイフと小皿とフォークがまだあったから、具現化しなくていいかな?」
そういってクジラは、キッチンに向かった。
「ヤヨイ、この白いのなんだと思う?」
「わからないわね。でも、なんかこの上に乗ってる赤い実から、甘酸っぱい匂いがするわ」
残った2人は、ショートケーキを見て、これは何なのかと話していた。
「さて、それじゃあ切って分けるよ」
ヤヨイとリーシャが悩んでいるうちに、クジラが戻ってきた。
まず、ホールを半分にして、半分にしたうちの一つを、3つに切り分けた。
「2人共、さっそく食べてごらん」
「うん、もぐもぐっ、っ!?」
「なんか見た目の割りに柔らかいわね〜。もぐもぐ、っ!?」
2人は、初めてショートケーキを口にして、一瞬動きが止まった。
「甘くて美味しい!!」
「なにこれ!?甘味じゃない!」
2人共、ショートケーキの正体が甘味ということがわかって、とても驚いたようだ。
2人は笑顔で食べ進めて行く。
「とっても甘いね!こんな甘味初めて食べたよ!!」
「う〜ん、これはここら辺じゃ絶対に上がないほどの甘味だわ」
2人には大好評のようだ。
リーシャは満面の笑みで、ヤヨイは、口元がはっきりと歪んでいる。
「もう1切れずつあるから欲しいなら切るよ」
「「勿論欲しい(わ)」」
2人が同時に同じ言葉を言った。
「あはは、2人が幸せそうに食べてくれて、何よりだよ」
クジラも、ニコニコとしながらそういって、2人の2個目を切って渡してから、自分のケーキを食べ始めた。




