能力取得!
「名前の次は何かなー」
クジラは、ゲームを始める前のちょっとしたドキドキしたような感覚で、簡単転生ソフトというものを操作していた。
《貴方の力を教えてください(下の欄の中から一つチェックマークを入れてください)》
※注意
1.ここで選んだ能力と、情報能力という能力が貴方の能力になります
2.ここでチェックを入れ忘れると、貴方の能力は情報能力のみになります
「名前の次は能力かぁ。情報能力ってなんだろ?…まぁいいや、強そうなの適当に選ぶか。どんなのがあるのかなぁ」
クジラは能力のリストをスクロールしていく。
火魔法
水魔法
土魔法
風魔法
雷魔法
氷魔法
光魔法
闇魔法
「成る程一番上の方は、ファンタジーゲームとかでメジャーな感じの魔法なんだね」
そういってスクロールしていく。
剣術
盾術
弓術
槍術
拳術
「こっちは武術系かな?案外少ないんだなぁ。というか、盾って攻撃に使えるの…?」
ところどころ能力にツッコミを入れながら、下へ下へとスクロールしていく。
睡眠魔法
毒魔法
具現化魔法
呪い魔法
付加魔法
「ん〜、ん?具現化魔法って、何か気になるな…。名前的に多分、物を創造したり出来る魔法じゃないかな…?これ以上眺めても決まりそうにないし、これにするかなぁ」
クジラは軽い気持ちで具現化魔法にチェックを入れ、決定ボタンを押した。
本当に、オンラインゲームをプレイしているノリである。
《貴方の能力は、情報能力と具現化魔法になりました》
「さっきも思ったけど、情報能力って何だろうなぁ」
《これで、転生の準備は終わりです。お疲れ様でした》
「えっ、凄いあっさり終わったな…」
クジラは、もっと決める物があると思っていたらしく、少しがっかりしているみたいだ。
《見た目などは、現在のままで変わりはありません》
《では、次の世界をお楽しみください》
「本当に行けるの…ってうわぁ!!!」
クジラはトラックに轢かれた時のような感覚を、再び味わう羽目になった。
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