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29/2000

商売上手?


56話になります!


それではどうぞ!!


「いらっしゃいませー!!お、ダンディなオジ様ですね!どれをお買いになられますか!?」


「ダンディか...。ふっ、嬢ちゃんよくわかってるじゃねぇか。全種類1個ずつもらおう」


「毎度ありー!!オジ様は懐もダンディですね!?こちら商品になりまーす!またのお越しお待ちしてまーす!!」


現在、クジラとヤヨイが露店でおにぎりを販売し、リーシャが客の整列などを担当しているようだ。


「(ヤヨイって商売の才能か何かあるのかな...?)」


クジラはこんな事を思っていた。


何故なら、ヤヨイが売り子を始めてから1人につきの売上数が伸びたからだ。


ヤヨイがおだてて、それに乗って調子付いた客が多めに買っていく。それからその連鎖である。


「うーん、この調子じゃ、1種類150個作ったけどすぐに終わりそうだね...。」



案の定クジラの思った通りに、2時間弱で売り切れてしまった。



「皆さーん!!今日の分は完売しましたよー!!買えなかった人はまた来てねー!!」


ヤヨイが軽い口調で叫ぶ。


「ヤヨイ、丁寧語使おうね?」


「いやぁ、なんか慣れてきたら普通の口調でもいいかなー?なんて思ったのよ」


「うーん...。ヤヨイの話術?のお陰で、販売速度上がったってのもあるけど、一応気持ち程度には使おうね?」


「は〜い。わかりましたよ〜」


ヤヨイは、適当に返事を返す。


「クジラー、ヤヨイー、後片付け手伝おうか?」


列の整列を終えたリーシャが、クジラとヤヨイの元へと帰ってくる。


「それじゃあ、ヤヨイと一緒にカゴ片付けて、今日の売上の硬貨を袋に詰めといてくれる?僕は屋台の固定具はずすから」


「わかったよー、クジラ」


「ふふーん、わたしに掛かればそんなの一瞬で終わるよ」


ヤヨイがそう発言すると、カゴは一つに重ねられ、硬貨は袋の中に吸い込まれるように入っていった。


「へぇ、これは魔法なのかな?」


「すごいね!でも魔力を感じなかったけど...」


クジラとリーシャは、口々に質問をする。


「これは霊力よ。今のは簡単に言うポルターガイスト」


「成る程、浮く事は出来なくなったけど、霊力を使って物を動かす事はまだまだ出来るって事だね?」


「まぁ、そんな感じかしらねぇ」


ヤヨイはふふん。と自慢気に胸を張った。


「ヤヨイのお陰で、後片付けもすぐ終わったし、まだ3時過ぎだし、これからどうしようか?」


「そうだねぇ、私は特にやりたい事もないかなぁ...。ヤヨイは何かある?」


「うーん、そしたらこの街ぶらぶら歩いて見たいかなー。私、あの家から外に出回った事無いのよ」


「えっ、ヤヨイってあの家で亡くなったりして、地縛霊的なのになったとかじゃないの?」


ヤヨイの発言が気になり、クジラは質問をする。


「そんなことないわよ。気が付いたらあの家にいた。それで行く場所も無かったから住み着いてた。それだけよ」


「そうだったんだ...。それじゃ、一回家戻って屋台とかを置いてから、街を歩こう。」


「こないだは服屋と雑貨屋しか行かなかったし、違う場所も行ってみたいね!」


「ふふ、楽しみね」



3人は、家へと歩いた。


そして屋台を置き、街をぶらぶらと回る事にした。



「さて、それじゃあ、何処に行こうか?」


クジラは地図を見ながら2人へ聞く。


「なんか食べ物売ってる所は?」


「うーん、夜ご飯を、家を買ったお祝いとかを兼ねて、豪華にしようと思ってるから控えた方がいいんじゃない?」


「そうなの!?うん、それじゃ食べ物屋は却下だね!」


「へえ、クジラって料理を作れるのね?」


「まぁ、一応...ね?」


「なんか微妙な返事ね?」


「それは...、料理法みればわかるよ」


「そうなの?それじゃあ夜は楽しみにしてるわよ?」


「あっ、2人とも!あのお店入ってみようよ!?」


リーシャは、家からすぐそばにあるお店を指差した。


「そうだね、まずはそこに行こうか、」








そこから3人は、家の近くの店から順に入っていき、充分に楽しめたようだった。




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