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27/2000

日本人ですから!?

54話になります!


今回はクジラ君視点です!


それではどうぞ!!


ガチャ


「ヤヨイー!!ただいまー!!今日からよろしくねー!!」


僕が家のドアを開けると、リーシャが我先にと玄関へ入り、中にいるであろうヤヨイへ挨拶をする。


「ストップリーシャ!」


僕はリーシャを止めた。

止めた理由?そりゃあ腐っても日本人だからね。


「え?クジラどうかした?」


「...。」


ポンッ!


僕は無言で下駄箱を具現化させた。


「へ?」


「我が家のルールその1!靴は玄関で脱ごう!グッバイ床の土汚れ!」


「へっ?」


リーシャは、突然のストップと僕の言ってる事が理解できていない。


この世界は欧米の文化に近いようで、家の中も土足のようだ。


「リーシャ、出来るだけこの家を綺麗に使いたいと思わない?」


「え?うん...そりゃそう思うけど...?」


「なら、我が家は土足禁止にしよう。だから家に入ったら、この土間で靴を脱いで、今作った下駄箱に靴を入れるんだよ」


「えー、いちいち脱ぐの?」


「うん、そしたら掃除する箇所も少なくなるよ?総合的に考えたら脱いだ方が楽だと思うよ?」


「うむむ、わかった。靴は脱ぐよ」


「うん、それでよし」


勝った。


僕は今、多分勝ち誇った顔をしているんだろう。この勝利はそれ程の物だ。


地味だけどこれだけは日本人のプライドだからね!?


よしよし、リーシャもしっかり靴を脱いで、下駄箱に入れたみたいだね。


聞き分けが良くていい子だね。


僕の元の世界いたら、社会出てもやっていけるよ、多分。


なんか僕テンション高いかな?


やっぱ家を買えた事が嬉しくて、舞い上がってるみたいだね。


「クジラ?さっきから1人でニヤニヤしてるけど大丈夫?」


「あっ、ごめんね。家を買ったんだなって実感してきてちょっとね...」


「そっか、この家もう私達の物なんだよね...。」


「えっ!?どうしたの!?」


なんと、リーシャは泣き出してしまった。


え?え?どうしたどうした?


と、とりあえず落ち着かせよう!


「大丈夫かい?リーシャ、ほら、落ち着いて深呼吸でも...」


「ごめんね、なんか私も、嬉しくなって涙かでちゃった。私、クジラに着いてきて良かったよ。本当にありがとう」


ほっ、嬉し涙か...。びっくりしたよ。突然泣き始めちゃうんだから...。


それにしても、着いてきて良かった...か。


「リーシャ、僕はリーシャが一緒に着いてきてくれたから、ここまで来れたんだと思う。だから僕も、君には感謝してるよ」


「クジラ...」


やばい、なんか凄いドキドキしてる。ど、どうしよう


『あのぉ〜、いいムードのとこ悪いんだけど〜、ちょっといいかしら?』


「「あっ」」


あっ、ドキドキ治った。


『いやぁ〜、もうちょっと待とうかな〜とか思ったんだけど〜、わたしに待つ事はできなかったわ!』


あっはっはっは、と笑ながらヤヨイは姿を見せた。


畜生、一瞬好意を伝えようと思ったのに!


「ヤヨイ〜、雰囲気台無しだよ〜」


リーシャが僕の分まで代弁してくれた。


『これから一緒に住むんだから、こんな事いくらでもあるわよリーシャ!気にしない気にしない!』


なんかヤヨイって宿屋のおばちゃんに性格似てる気がするなぁ...


『クジラ、なんか嫌味考えてない?幽霊は敏感なのよ?』


「へっ!?い、いやぁ、ヤヨイさんお綺麗だなぁーとか思ってました!」


見透かされてる!?怖い!幽霊怖い!?


『ふぅ、まぁいいわ、今回は許してあげる』


「ヤヨイ!!クジラは渡さないからね!?」


リーシャさん...。なんか、色々と吹っ切れたね...。ちょっと鈍感気味な僕でも、これはわかるよ。


『ふふふ、しっかりとアピールしなきゃ、私に取られちゃうかもしれないわよぉ〜?』


ヤヨイとリーシャは、軽口を言い合っている。


やっぱ、女の子同士仲良くなるのが早いんだね。


あ、そうだ。一段楽したらヤヨイを実体化させる護符作ってあげよう。


きっと喜ぶだろうし。


それと宿屋に宿泊のキャンセルと荷物を取りにを行かなくちゃ...。


まぁいいや、10分ほどだしさっさと向かうか。


「それじゃあ僕は宿屋に宿泊キャンセル入れてくるから2人は仲良くね」


「うん、わかった」


『いってら〜』







54話でした!


家を買ったという事で、テンションが高いクジラ君とリーシャちゃんでしたね。



それでは次回にお会いしましょう!

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