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23/2000

お昼の商売

今回で50話になります!!


ここまで続けられたのも見てくださる読者様のおかげです!


これからも皆様が楽しんでお読みできるように頑張りますので是非お読みください!!


それではどうぞ!


「さて、今日は1種類100個でいいと思う?」


「うん、それなら3、4時間あれば売り切れるんじゃないかな」


「それじゃ、100個でいこう。カゴ詰めよろしく頼むね」


ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!



.....。





クジラは具現化魔法に慣れてきたようで、5分足らずで400個を創りあげた。


「ふぅ、これで400個だよね?」


「うん。丁度だよ。ふぅ...ヤヨイもお店手伝ってくれないかなぁ。クジラ、2人だとどうにも忙しすぎると思わない?」


「そうだねぇ、ヤヨイも手伝ってくれるって言ったら、幽霊を実体化させる護符みたいな物を具現化してあげる事にしようか」


リーシャが出した提案に、クジラも納得したようだった。


「それがいいよ!きっとヤヨイも手伝ってくれるって!」


「それじゃあ明日家に着いたら聞いてみようね」


「うん!」


「それとリーシャ、ヤヨイが手伝ってくれるからってサボっちゃダメだからね?」


「当たり前だよ!」


「それならよろしい。じゃあ屋台の準備しに行こうか」


「うん、わかったよ!」





2人は屋台の準備をして、その10分後くらいに、お店を開店した。


「開店したてなのに凄い列だねクジラ」


「それほどみんな食べたいんだろうね。ワンコインで安いし」


「まぁ、こんな安くて美味しい物なんて滅多に無いからね...」


「それじゃあ今日も大変だろうけど頑張ろうか!」


「了解だよ!」





2人は400個のおにぎりを、約2時間で売り切ってしまい、クジラは残り20個を切った辺りで、急遽1種類50個ずつ具現化して、持ってきたようだった。


しかしそれも1時間もしないうちに完売してしまった。


「皆さん!申し訳ないのですが完売になります!!

またのお越しをお待ちしております!!それと、ご勝手ながら明日も午後1時からの開店となります!!」


クジラがそういうと、客もゾロゾロと帰って行った。


「なんで日に日に並ぶ人が増えていくんだろう...」


「え?良い事じゃないの?」


「いや、良い事なんだけどさ?こんな日中に長時間並んでて、仕事はいいのかなぁとか思って...」


「それなら大丈夫じゃない?」


「へっ?どうして?」


「私がいたところだと街の約半分の人は迷宮探索で食べてる人だったって聞いたことあるし...。多分この街も同じような感じじゃないのかな?」


「つまりは、夜に迷宮に入れば構わないから、昼はここにずっと並んでられるって事か」


「この街かなり大きいから多分そうじゃないかと思うよ」


「へぇ、なるほどね。もやもやしてたのが無くなったよ。ありがとうリーシャ」


「うん、クジラが解決できてよかったよ」


「さて、片付けも終わったからちょっと早いけど宿に帰ろうか」


「りょ〜かい」


片付けを終えた2人は宿へ帰っていった。


カランコロン


「あっ、お2人さん丁度いいとこに来たね!また頼みがあるんだけど...いい?」


宿に入るとおばちゃんが口早に頼みがあると言ってきた。


「えぇっと...今度はどのような?」


「実はねぇ...さっき別のお客さんに、朝に宿の横にあった屋台は何かって聞かれたから、2人のやってるクジラ屋の屋台って言ったら、夕飯時に倍額払うから10個、種類は何でもいいけど、全部同じ物で売ってくれないか?と伝えてくれって言ってたのよ」


「あぁ、そんな事ですか。そしたら今部屋から持ってきますのでおばちゃんに渡しときますね」


「なら料金は私がお客さんの立て替えて払うわ」


「それじゃ、5分ほど待ってください」


「はいよ、頼み聞いてくれてありがとね!」


クジラとリーシャは、部屋へ戻ってきた。


「さて、10個か。あとおまけにおばちゃんにも食べてもらおう」


ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!ポンッ!


「ようし、具現化させるのも早くなってきたかな?じゃ、僕は渡してくるから、リーシャは部屋で待ってていいよ」


「わかったよ〜」


リーシャはベットに転がりながら答えた。


そしてクジラは、11個のおにぎりを持って玄関へ降りてきた。


「おばちゃん、持ってきましたよー」


「おっと、早かったね。それじゃ、はい。2千モール」


おばちゃんはカウンターに千モール硬貨を2枚置いた。


「どうぞ。それと一個多めに作ったので是非食べてください」


「いいのかい!?ありがとねクジラ君!やっぱあんたはいい男になるよ!リーシャちゃんを大切にするんだよ!」


「ぐへっ、」


クジラはリーシャという言葉に反応してむせたようだ。


「ちょっ、僕とリーシャはそんな関係じゃないですよ!?」


「あっはっはっは!!それでも気にはなってるんだね!おばちゃん舐めちゃいけないよ!反応でわかるのよね!」


「くっ、言い返せない...///」


クジラは恥ずかしそうに顔を背けた。


「まぁ、リーシャちゃんも、あんたの事良く思ってるから、あんたから当たればすぐ成立すると思うわよ」


「そ、そうですか...?」


「えぇ、おばちゃんの目は誤魔化せないからね!それじゃあ頑張るのよ!」


「は、はいっ!?」


「それじゃっ、おばちゃんは夕飯の準備してくるわ」


「あ、わかりました。それでは(またおばちゃんのペースに乗せられたなぁ)」



「ただいまー、ってリーシャ?」


部屋へ帰ると妙に静かだった。


「って、この短時間で寝ちゃったのか。まぁ、リーシャはかなり頑張って働いてるからなぁ」


「...んむぅ」


「あはは...、夕飯まで寝かせといてあげようかな」






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