あっけないね...
48話です!
それではどうぞ!
『悪霊は基本地下に住み着いてるわ』
「えっ?この家って3LDKの2階建てじゃないの?」
『悪霊が魔法で増設したのよ。しかも元々建築士だったのか知らないけど妙に綺麗な仕上がりだし...』
「なんか...すごいね」
幽霊は呆れたように答え、リーシャが苦笑いで返事をする。
「悪霊も君みたいに身体があるの?」
『いんや、悪霊ってのは、悪さする毎に肉体が剥がれ落ちていくの。奴らは元の原型は無くて、唯の青黒い炎の魔物になってるわ』
「奴ら?悪霊って何体いるの?」
『言い忘れてたわね、4体いるわ。でもその...塩だっけ?これをマトモにふっかければイチコロだと思うわよ』
「そうか、なら安心だね」
『ここが地下の扉よ』
玄関から真っ直ぐ突き当たりへ行き、右に曲がると、トイレがあった。その隣には、ちょっとした物置の扉があった。そこを開けると、下へと降りる梯子がある。本当に地下室があるみたいだ。
『この下に奴らがいるから、奇襲で塩を振りかけちゃって』
「OK、リーシャは後ろ下がっててね」
「わ、わかった!」
ガチャ
ダダダダッ、ダンッ!
クジラは梯子を駆け下り、半分ほど降りると飛び降りて着地した。
「くらえっ!!」
悪霊を目で捕らえた瞬間、盛り塩を一掴みして悪霊達にぶちまけた。
ジュウウウウウウウ
悪霊は、煙となって消えていく。
「あっけなかったね」
『まぁ、悪霊なんてこんなもんでしょ』
後ろで見ていたリーシャと幽霊はこんな会話をしていた。
《おめでとう!》
《クジラはレベルが4になった!》
「あ、やったね。レベルが一気に2も上がった。スキル振ろう」
どうやらクジラはレベルが上がったようだ。
《情報能力メニュー》
《スキル》
・肉体(身体能力)2
・知恵(魔力)1
・敏捷(反射神経、速度限界)2
・運10
残り割り振りポイント4
「やっぱり1レベルでスキルポイントは2ずつもらえるのか。それじゃあ...」
《情報能力メニュー》
《スキル》
・肉体(身体能力)2
・知恵(魔力)1
・敏捷(反射神経、速度限界)6
・運10
残り割り振りポイント0
「前回イマイチ変わった事無かったからね...。今回は敏捷に全振りしよう。さて、2人のとこへ戻ろう」
「クジラ?なんか止まってたけどどうしたの?」
「いや、何でもないよ。とりあえず上戻ろうか」
『そうよね、なんかここ埃っぽいし』
「うん、戻ろっか」
そう会話すると、3人?はリビングへと向かった。




