大人数で彼の家へと
最終章46話になります!
本日2回目の投稿です!
それではどうぞ!
「帰ったぜ。全員、無事に家まで送り届けてやったぞ」
パーティが終わり、クジラの代わりに空間移動で参列者達をそれぞれの町や村へと送り届けに行ったヴァーチュが帰ってきた。
「お疲れ様ヴァーチュ。それじゃあ、俺らもクーちゃんとリーシャを家まで運んであげるか」
リーシャを除いた弟妹との会話を楽しんでいたランドは、ヴァーチュの報告を聞くと労いの言葉を掛けながらゆっくりの立ち上がる。
「これからフーの迷宮に行くし、家の前までなら空間移動で送って行ってやるぞ?」
「本当かい?凄い助かるよ。ヨシノ、俺とサーヤちゃんはクーちゃんとリーシャを家に送り届けるつもりだけど、ヨシノ達はまだここにいるのかい?」
「私達は女将さんの片付けを手伝うから、まだここにいるんよ。そしたら、鍵が閉まってるから、うちの鍵を渡しておくな?クジラとリーシャの事、それとあそこでシータ達と一緒にいる私の両親とクジラの両親、それに親友2人の事をよろしく頼むんよ?私の親とかには、うちに着いたら鍵を渡して、リビングで休むなり適当に出歩くなり好きにしろって伝えておいて欲しいんよ。それと、ランドの弟と妹達もうちにいたいって言ったら、うちで自由に遊ばせてやって良いからな?」
ヴァーチュの優しい言葉にランドは喜んで応じ、彼の空間移動でクジラ宅まで行く事になると、ヨシノに、ヨシノやヤヨイ、カーリーも一緒に帰るのかと聞く。だが、参列者達が平らげた大量の皿やコップ、あきびんや残飯などの片付けを手伝うらしく、ヨシノは首を横に振った。そして、自分の両親などを連れて行ってあげて欲しい事など、幾つかの事を頼む。
「ああ、もちろんだよ。そしたら、俺もサーヤちゃんと一緒にヨシノ達が帰るまでのんびり休ませてもらうよ」
「ん、全然構わないんよ。キッチンに行けば簡単にお菓子とか見つかるから、勝手にお茶でも沸かして飲み食いして良いかんな?」
「へへっ、小腹が空いたら頂くね。それじゃあ、君達の家におじゃまになってるよ。クーちゃんとヨシノのご両親とクーちゃん達の親友2人、ちょっと聞いてもらえますか?今から彼の空間移動でクーちゃんの家に行くので、ここを出る準備お願いします!」
自宅の物を好きに飲み食いして良いと告げるヨシノに礼を伝えた後、ヴァーチュをあまり待たせるわけにいかないので迅速に行動し始めるランド。約5分後、トトリ7兄弟とクジラ、クジラとヨシノの両親、それに親友2人という大人数でクジラ宅へと送り届けてもらうのだった。




