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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
最終章
1981/2000

終戦後のシャワータイム




最終章38話になります!


本日も1話投稿にさせていただきます。昨日よりは体調良くなってきたので、明日からはちゃんと2話投稿に戻れそうです!


それではどうぞ!










「はぁ〜、サッパリした。ヴァーチュ、僕は故郷の親友のいる場所でリーシャ達のバトルロワイアルを観戦しようと思ってるけど一緒に来る?」


クジラはアゼリアアリーナの選手控え室にあるシャワーを浴びてサッパリした後、同じくサッパリした様子のヴァーチュに一緒に観戦をするかと聞く。


「そうだな。ランド達と酒をかっ喰らうのもありだが、お前の故郷の話を聞くチャンスだし、一緒に観戦させてもらうぞ。そういやお前の故郷は本当に凄えよな。あそこまで発展した街を見たのは初めてだったぞ!また今度、連れて行ってくれよ?」


ヴァーチュはクジラの言葉に頷き、彼が元いた世界の話を聞くチャンスだと言って壮大な夢を見る少年のようなワクワクした表情を浮かべていた。結婚式を挙げる計画が始動するまでの1年の間に、ヴァーチュも彼の元いた世界に足を踏み入れたみたいだ。今の会話のやり取りでその時の事を思い出し、思い出を熱く語り出していた。


「全然構わないよ。また今度休みを作って連れて行くよ」

「おう!頼むぜクジラ!それじゃあお前の親友とやらの所に行くか!小料理屋でシータとヨシノと一緒に飯を食ってた男女2人組だろ?」

「うん、その2人だね。僕とヨシノと同じ故郷だからって、特殊な魔法を持ってる訳じゃあ無いからビビらせないように頼むよ?」

「お前の親友をビビらせる訳ねえだろ!アゼルトリアじゃ聞けねえような面白い話を聞けるだろうし、手厚く歓迎してやるぜ!」


クジラからビビらせるなと忠告されると、ヴァーチュは当たり前だと言って楽しげに笑う。


「まあ、多分大丈夫かな。よっし、それじゃあ勇者のバトロワを観戦しにステージに戻ろうか」


気さくなヴァーチュの事だからきっと大丈夫だろうと考えている間に服を着替え終えたクジラは、のほほんと笑いながら勇者達が必死の戦いを繰り広げているだろうステージに戻ろうと告げた。ちなみに着替えた服は接着剤で着られなくなった仕事着ではなく、ササっと具現化した新品のジャージだ。


「おい待てクジラ。俺の靴も具現化しろや。そろそろ新しい靴を買おうと思っていた頃だし、良い感じな靴を1セットくれ」


クジラより数秒遅れて着替え終えたヴァーチュは、クジラの肩を掴んで靴を具現化するように言う。先ほどの戦いでクジラの服と共にご臨終してしまった為、今の彼には履物が片方しか無いのだ。


「あー、ごめん忘れてた。長時間歩いても足が痛くならないとか、そんな感じの機能が付いたお洒落な靴をプレゼントするよ。靴のサイズは?」

「30.5だぞ」

「足でかっ!?」


クジラは軽く詫び、彼の靴のサイズに驚いた後、サイズの大きい黒を基調とした新品のシューズを具現化して彼に手渡した。


「おお!中々良いじゃねえか!サンキューな!よっしゃ!新しい靴も手に入ったし、早速ステージ戻るぞクジラ!」


ヴァーチュはそれを受け取ると、大喜びしながらその靴を履き、ルンルンと上機嫌でステージへ向かって歩き出す。クジラはそんな彼を見て笑うと、小走りで彼を追うのだった。





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