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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
最終章
1964/2000

2人にとっては遠い話




最終章21話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「んじゃあクジラ、私とシータは教会に行くんよ。あと30分後くらいに式が始まるから、5分前には必ず教会の入り口の前に立っているように!あと、スマホとかは自室にでも置いとけ。鳴ったら大変だし、せっかくの晴れ姿なのにスマホでポケットがもっこりしてたら恥ずかしいんよ。新郎新婦入場は、教会の入り口の扉が勝手に開くから、開いたら2人で手を繋ぐなりして神父さんの所までゆっくり歩くんよ?わかったな?」


シータの化粧の腕前によって盛り上がり、少しの時間が経過した頃、切りの良いところで談笑をやめ、自分とシータはそろそろ教会の方へと向かうという事を伝え、新郎新婦である2人の動きについて入念に指示をするヨシノ。


「うん、大丈夫。ここまで色々と手を貸してくれてありがとうねヨシノ。シータも、本当にありがとう」


クジラはコクリと頷き、改まって2人にお礼を伝える。熱心に最後の最後まで惜しげなく協力してくれた事に、心の底から感謝していた為、それを言葉にして伝えたくて仕方がなかったのだろう。


「良いんよ良いんよ。お前は私の手のかかる弟みたいなものだから協力するのは当たり前だし、私がイケメンで優しい夫を見つけて結婚式を挙げる時に、今の私以上に全力で協力してもらうからさ?」

「私も素敵な男性を見つけて、結婚式をあげる事になったらご協力お願いしますね?」


2人はそのお礼を聞き遂げると、自分達が結婚式を挙げる事になった時、率先して協力をしてくれれば構わないと口にして笑った。


「えへへ、私からも言わせて?2人とも本当にありがとう!私、ヨシノとシータに出会えて本当に良かった!2人の望み通り、2人が結婚式を挙げるってなったら、本気でお祝いをしてあげるね!」

「うんうん、僕もリーシャと同じ気持ちだよ。でも、結婚式の前に彼氏を探す所を頑張って欲しいな。そうしなくちゃ、僕らは2人に恩が返せないからね」


私からも言わせて欲しいと言って深く頭を下げてお礼を言った後、満面の笑みでヨシノとシータの言葉に快諾するリーシャと、僕もリーシャと同じ思いだと口にした後、ニコッと笑って結婚式より彼氏を探せと茶化すクジラ。


「うっせえ!今私は、イケメンを捕まえる為にフェロモンをチャージしてんだよ!な、シータもそうなんよね!?」

「そ、そう!そうなんですよクジラ団長!チャージが完了してフェロモン満ち溢れた私達に掛かれば、彼氏なんて簡単に出来る……はずです」


彼の言葉に無茶苦茶な言い訳をしてシータに話を振るヨシノと、振られた内容に合わせて大口を叩いたは良いものの、とんでもない事を口走ってしまったと後悔してそうな表情を見せながら徐々に声が小さくなるシータ。


「あははは、2人が素敵な男性と結婚式を挙げるのは、まだ遠い話かなぁ?」


クジラは言い訳をする2人の顔を見て、おそらく恋人探しでまだまだ難航するだろうなという直感を感じると、ケラケラと笑いながら結婚は遠い話だろうと口にする。その結果、翌日からヨシノとシータは美容に関して今まで以上に手間を掛けるようになるのだが、それをクジラが知ることはない。








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