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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
最終章
1957/2000

打ち明けに行こう!




最終章14話になります!


本日1回目の投稿です!


それではどうぞ!









「それじゃあ、1時間程度しか自由時間無いですけども、フーの町を楽しんでください」

「ありがとうねクジラ君。結婚式、2人の晴れ姿に期待してるからね!」

「ええ、期待していてください。ドレスは特に気合入れて製作してもらいましたから、きっと途轍もなく綺麗な花嫁が登場すると思いますよ。それじゃあ、またあとで会いましょう」

「うん!また後でねクジラ君!」


トトリ家の面々と多少の談笑を楽しんだ後、まだやるべき事がある為、別れの言葉を交わして空間移動を行使するクジラ。


「……結婚式開始の10時まで、あと2時間も無いか。もう僕の式前にやるべき仕事は全部終わったはずだし、リーシャに打ち明けてお着替えタイムといくか。そしたら、ドレスの着付けの為にヨシノと……、シータ辺りが器用そうかな?2人に来てもらおう」


クジラは自宅の前に移動すると、これからの行動について考える。ようやくリーシャに隠していた計画を明かす時が来たみたいだ。


「……あ、もしもしヨシノ?とうとうリーシャに打ち明ける時が来たよ。着付けの為にこっちに戻ってこれない?出来れば何かと器用そうなシータも一緒にお願い。大丈夫そうならすぐに迎えに行くよ」


クジラはドキドキワクワクした様子でニヤけながら、女将さんの小料理屋で仕込みをしているであろうヨシノに連絡をする。


『あいよ〜。今良い所だから、5分ほど待たせるけど良い?』

「うん、それくらいなら全然大丈夫」

『うい、んじゃあ迎えに来るんよ』


約10秒ほどの会話を終えると、クジラは通話を切って即座に空間移動で小料理屋へと向かった。


「お疲れ様みんな!とりあえずプリンでも具現化しておくから、空いた時に食べてね」


クジラは小料理屋の扉を開くと、仕込みで疲れているであろうみんなを労い、プリンとプラスチックスプーンを20個くらいテーブルの上に具現化しておく。


「クジラ団長!ヨシノ店長からお聞きしました!ウエディングドレスの着付けは経験無いですが、全力で協力致します!それとプリンありがとうございます!早速1つ貰いますね!」

「通話終わって10秒も経ってないのに、もう話が伝わってるのか。随分と早いね」


通話を終えてから小料理屋の扉を開けて労いの言葉を掛けるまで8秒程度しか経っていないはずだが、ヨシノはシータに用件を伝え終えていたみたいだ。クジラはその速さに驚いていた。


「はいっ!ちょうどヨシノ店長のすぐ隣にいましたから!……このプリンとっても美味しいですね!」

「あはは……、ヨシノの仕込みがひと段落するまでは出発しないから、もっと落ち着いて食べな?」


シータが凄い勢いでチャチャチャチャッとプラスチックスプーンとプリン容器が当たる音を立てながらプリンを食しつつ会話をしているのを見て、驚愕の表情を苦笑いに変化させながら、落ち着いて食べろと指示するクジラ。


「ご、ごめんなさい団長。急いだ方が良いかなと思いまして」

「大丈夫だよ。まだ焦るような時間では無いから」

「はい、それでは落ち着いて味わって食べようと思います。あぁ、美味しい……」

「シータお姉さんだけ食べてズルい!私も食べさせてもらうよ!」

「私もいただきますねクジラさん!」


シータが美味しそうにプリンを食べているのが羨ましかったようで、手が空き次第、エリやユキもプリン休憩の為にクジラの元へと駆け付けてくる。エリとユキはクジラと別れてから小料理屋へと向かい、そこから一緒に手伝いをしていたみたいだ。


「うんうん、沢山食べてよ。僕にはこんな事でしか感謝を表現出来ないからね。……あ、ヨシノもう大丈夫?」

「もう大丈夫!あとは女将さんとみなみん、それとヤヨイが中心になってやってくれるんよ。だから早くリーシャの元に行こうぜっ!どんな反応をするのか超楽しみなんよ!」


クジラが笑顔でどんどんプリンを食べるようにと勧めていると、待ち人であったヨシノが厨房から出てきた。準備万端なようで、ニタニタと悪役な笑みを浮かべながら早く出発しようとクジラを急かす。


「凄く楽しそうだね。それじゃあ行こう」


クジラはそんなヨシノの顔を見てつられて笑いながら、リーシャが大人しく待つであろう自宅へと3人で突入するのだった。





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