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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
9章閑話
1939/2000

トトリ家配達終了!




最終章前日譚16話になります!


本日1回目の投稿です!


それではどうぞ!









「今更ですけども慌しい生活も随分と落ち着いてきたので、結婚式を挙げる事にしました!」


クジラは最高に輝いた表情で結婚式を挙げる事をトトリ家の面々に発表した。


「……あなた?もうクジラ君とリーシャの結婚は認めたでしょ?これ以上騒いだら、あなたの嫁一同からお説教されるんじゃないかなぁ?」

「うぐっ」


ルーシュが無言で立ち上がろうとしていた為、アリシヤはガッと彼の肩を掴み、脅しに近い言葉を呟く。ルーシュはアリシヤの予想通り、ひと騒ぎ起こそうとしたみたいで、止められるとギクッとした顔をしながら座り直していた。


「クーちゃんとリッちゃんの結婚式ー?」

「クーちゃんクーちゃん、美味しいもの食べられる?」


リンとレンは、結婚式は何をするものなのかイマイチピンと来ていない様子である。


「結婚式が終わったらパーティをするから、そこで美味しい物をお腹いっぱい味わえるよ。ケーキっていうとっても甘くて美味しい甘味も食べれるんだから」

「本当!?わーい!結婚式大好き!」

「けーき?どんなものかわからないけど、けーきって食べ物が楽しみ!」


2人は食欲に忠実だった。結婚式の後に沢山美味しい物が食べれて、ケーキという名の甘味も食べられるんだと知ると、バンザイして大喜びし始める。きっと美味しい物に目がないリーシャも、小さい頃はこんな感じで食べ物に簡単に釣られるちょろい子だったのだろう。


「フーの街の教会でやるんだねぇ。クジラ君が空間移動で無料送迎もしてくれるって書いてあるし、不安は何もないかなぁ。クジラ君とリーシャの晴れ舞台だし、喜んで招待を受けさせて貰うね」


招待状を最後までキチンと読み終えると、不安になる事は何もないなと呟き、招待を受ける事をクジラに伝えるアリシヤ。


「ありがとうございますお義母さん。皆さん、何か質問とかはありますか?僕の方の記入漏れとかもある可能性がありますし、気になった事は何でも聞いてください。……無い感じですかねぇ。お義父さん、凄い何か言いたげですけど大丈夫ですか?」


クジラはアリシヤに礼を伝えた後、周囲の面々を見回して質問はないかと聞く。だが、周りから疑問を抱く声があがる事はなかった。なのでクジラは仕方がなく、先ほどから凄まじい形相で睨みつけてくるルーシュへと話を振る。


「性格に難有りだが、不思議とお前に懐いているララとの婚約を認めてやるから、リーシャを俺の元に返却しないか?それで、今回はお前とララの結婚式を挙げる事にしようぜ?……いだだだだっ!やめ!アリシヤごめん!俺が悪かった!」

「貴方はすぐに空気の読めない事を言うんだからぁぁぁぁぁぁっ!!!」

「…………うん、なんも質問はありませんでしたね。そしたら、6月11日を楽しみにしていてください。では僕はこれで失礼しまーす」

「おい逃げるなクジラぁぁぁぁぁぁっ!!!すまん!すまなかったアリシヤぁぁぁぁぁぁっ!!!」


ルーシュがアリシヤから拳や蹴りを受けているのをチラ見しながら、クジラはスーッと逃げるようにトトリ家を後にするのだった。招待状配達というクジラの忙しい日々は続く。







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