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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
9章閑話
1938/2000

嫁の実家で幸せを語る





最終章前日譚15話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「「クーちゃん、みんな集めたよっ!」」


約10分くらい掛かっただろうか?リンとレンはゼーゼーと息を吐きながら、クジラに対して全員集め終えたと伝える。


「うん、ありがとね2人とも。はい、ご褒美のクッキー。頑張ったみたいだから、もう1袋ずつあげちゃうよ。大事に食べるんだよ?」


義弟であるレイと会話をしていたクジラは、リンとレンの方へと向き直ると、ご褒美だと言ってクッキーの袋を手渡す。だが、義弟妹にダダ甘なクジラはそれでは終わらず、頑張ったからという理由でさらにもう1袋ずつプレゼントしていた。一人っ子のクジラは、自分を兄と慕ってくれる義理の弟妹達が可愛くて仕方がないらしい。


「わーい!!ありがとうクーちゃん!」

「クーちゃん最高っ!大好き!」


リンとレンはゼエゼエと呼吸をしながらもテンションマックスで喜び、クジラに左右から抱きつく。彼はニコニコと笑いながらリンとレンの頭を撫でていた。


「ちっ、おいクジラぁ!俺の可愛い可愛いリーシャだけに飽き足らず、天使のように可愛いリンとレンまで奪おうってか!?一夫一妻主義はどこにいったゴラァ!」


そんなクジラに怒りを覚え、胸ぐらを掴みんで怒声を放つルーシュ。リンとレンに相当懐かれているクジラにイラついたみたいだ。


「お父さん、クーちゃんを虐めるなら嫌い!大っ嫌い!」

「クーちゃんを虐めるなら、私とリンはもう口を聞いてあげないもん!」

「なぁっ!?ク、クジラ、貴様ぁ!!リンとレンを味方に付けるなんてズルいぞ!リンにレン?お父さんはクジラを虐めるなんて事、しないからな〜?だからお父さんの事、ずっと好きでいてくれるよな?……な?」


だが、ルーシュの怒りはリンとレンの言葉により、一瞬で鎮圧された。娘に嫌われる事には耐え切れないらしい。ルーシュは怒りを強引にねじ伏せて無理やり笑顔を浮かべながら、リンとレンの目線になるようしゃがんで優しく喋る。


「まったく、クジラ君はリンとレンを妹として可愛がってるだけでしょ?ほらあなた、後ろに下がりなさい」

「わ、わかった……」


ルーシュの暴走がリンとレンによって鎮圧させられたのを見計らって前に出ると、ルーシュに下がるように伝えるアリシヤ。クジラがリンとレンを妹としてしか見ていない事をキチンと理解している様子だ。


「さ、クジラ君。何か凄い発表があるって聞いたよ?お義母さん達に教えて欲しいな?」

「はい!まずはこれを見てください。みんなに1枚ずつあるんで」


ルーシュというこの場を乱す可能性がある存在が大人しくなると、アリシヤは手を合わせてパンと音を鳴らした後、クジラに何を発表したいんだと聞いた。クジラは発表の場を整えてくれたアリシヤに感謝しながら、招待状を1枚1枚配布する。


「今更ですけども慌しい生活も随分と落ち着いてきたので、結婚式を挙げる事にしました!」


そして、最高に輝いた表情で結婚式を挙げる事を発表した。






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