表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
9章閑話
1933/2000

久々の帰省




最終章前日譚10話になります!


本日1回目の投稿です!


それではどうぞ!









ピンポーン


クジラとヨシノは元いた世界へと渡った後、人目を気にしながら空間移動を行使して、調部という苗字の表札が付いたクジラの実家へと足を運んだ。


ガチャ


「あ、母さん久しぶり」

「諒!あんたもっと帰って来なさいよ!もっと頻繁に帰って来て、リーシャちゃんと仲睦まじくイチャイチャする様子を見せなさい!」


玄関の扉が開き、母親の顔が見えると軽く手を上げて笑顔で挨拶をするクジラ。先ほどヨシノが予想していた通り、クジラの母親は頻繁に帰って来いと怒る。


「久しぶりに本名で呼ばれたな……。ごめんね母さん。頻繁に帰れるように努力するから今回は勘弁してくれない?」


久しぶりに本名である諒という名を呼ばれたなと呟きながら、クジラは母親に軽く詫びる。


「約束よ?破ったらリーシャちゃんに諒の小さい頃の恥ずかしい写真一式、全てプレゼントしてあげるんだから」

「それは嫌だな……。とりあえず中に入るよ?」

「入るのは良いけども、今日は佳乃(よしの)ちゃんと2人だけ?リーシャちゃんとヤヨイちゃんは?」


クジラが中に入って良いかと聞くと、それよりも今日はクジラとヨシノの2人だけなのかと聞くクジラ母。彼女はリーシャの事を途轍もなく気に入ってる為、会いたかったようである。


「うん、今日は2人だけ。今日はコピー機を貸してもらおうと思って来たんだ。ヨシノはおまけで付いてきたって感じ。あと、コピー機を使い終わったら重大発表があるから心して待っててくれない?」

「重大発表ねぇ。もしかしてリーシャちゃんとの間に子供が出来ちゃった!?いつ産まれるの!?おとうさーーん!大変よーー!」

「ちょっ!?母さん!?」


クジラがもったいぶった様子で重大発表があるんだと話すと、クジラ母は勘違いをしながら盛り上がり、リビングにいるであろう父親を大声で呼んだ。


「なんだなんだ!?おおっ!?諒!帰って来たのか!佳乃ちゃんも久しぶりだね!」

「ねえねえ聞いてお父さん!諒ったら、リーシャちゃんと子供作っちゃったみたいよ!!」

「ほ、本当かぁ!?り、諒!孫!孫は連れてきていないのか!?」

「ストップ!ストーーーップ!!」


勘違いで勝手に話を進め、大盛り上がりする両親を必死に止めるクジラ。久々に息子が帰って来たからなのか、クジラの両親のテンションは最高潮である。


「ぷっはははは!クジラの家は相変わらず騒がし過ぎるんよ!」


約5ヶ月ぶりに揃った調部一家の騒がしい様子を、ヨシノは止める気ゼロでゲラゲラと笑いながら眺めていた。5分ほど、玄関の前で必死に両親からの誤解を解くクジラの姿が見られたという。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ