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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
9章閑話
1932/2000

帰るけど来る?




最終章前日譚9話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「本文に開催場所に開催日時、全部ちゃんと記入されてるね?……よーし!ようやく招待状の完成だ!」


教会に結婚式の日時を伝えに行ってから3日後の午後7時30分。ニニの迷宮にて、クジラは結婚式の招待状を完成させ、テンション高めに叫んでいた。ヨシノからリーシャが寂しそうにしているから少し作業の手を止めろと言われたらしく、暇な時間は全てリーシャに費やした為、3日の期間が空いたみたいだ。そのおかげか、今日は晩御飯後に出かける事を口にすると、リーシャは笑顔で送り出してくれたらしい。


「とりあえず実家に行って、コピー機借りて大量印刷した後、母さん達に招待状を渡すかなぁ。ヨシノにも久々に帰るか聞いてみるか」


クジラは今すぐ実家に行く事を決めると、ヨシノに一緒に来るかと聞く為にスマートフォンを弄りだす。わざわざ実家に帰って印刷をしようとしている理由は、今いる世界で印刷が可能なのはおそらく自宅のみであり、自宅で印刷をしているとリーシャにバレる可能性があるからだ。


プルルルルル、プルルルルル……


『う〜い。どしたん?』

「今から実家に帰ってコピー機借りようと思ってるけど、付いてくる?」

『あ〜……、ちょっと待って掛け直す』


ブツッ、プー、プー……


おそらく、近くにリーシャがいた事で、下手に会話をする事が出来なかったのだろう。クジラの言葉を聞くと、ヨシノは掛け直すと一言告げて通話を切った。


〜♪


「お、早い。もしもしヨシノ?」

『たまには顔出しておきたいから迎えに来て欲しいんよ。家の外で待ってっから!」


ブツッ、プー、プー……


15秒程経った頃に着信が返ってきた為、早いなと思いながら応答するクジラ。するとヨシノは、連れて行って欲しいという意思と待ち合わせ場所の指定を口にして、再び一方的に通話を切った。


「相変わらずな勝手な奴だなぁ。仕方がない、外で先に待っていてあげよう」


クジラはそんな勝手者なヨシノに対して苦笑を浮かべた後、自宅の前へと空間移動する。


「ん、こっちこっち。さっさと行くんよ」

「了解。実家に帰るのは4ヶ月ぶりだったっけ?」

「いんや、5ヶ月振り。多分、もう少し頻繁に帰って来いって怒られると思うんよね」

「あははは、ちょっとした美味しい物を具現化して機嫌取るかな。それじゃあ久しぶりに日本へと帰ろう」


ヨシノと合流し、軽く会話をして笑った後、異世界へと続く扉を具現化するクジラ。軽く談笑しながら、2人はその扉の中へと入って元いた世界へと久々の帰還をするのであった。






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