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具現化魔法で異世界乱舞  作者: 桃山
9章閑話
1929/2000

今日は早めに切り上げて




最終章前日譚6話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「よっし!招待状は開催日時以外記入完了!3日前みたいに、夜中に集まってもらおうかな。それで、正式な開催日時を決定しよう」


リーシャがクジラの隠し事に不信感を抱いている頃、クジラはニニの迷宮の迷宮管理層にて、招待状を9割がた完成させてご機嫌な様子だった。フンフンと鼻歌を歌いながら、前回集まってもらったフーの街住みのメンバーに対して、集団チャット、通話が出来る今や若者で知らない人はいないだろう緑色が基調になっているアプリを用いて召集の呼び掛けをする。


「……よしっと。もう現状でやる事は無いから家に帰ろう。……いいや、招待者の一覧の書き出しとか、今でも出来る割と大事なやるべき事があったな。まあ、時間はたっぷりあるし明日で良いか。計画始動させてから、リーシャに構ってあげる時間が明らかに減ってるし、今日は必死にリーシャのご機嫌取りをしよう。うん、そうしよう」


クジラは空間移動を行使する直前にやるべき事を見つけてしまっていたが、溺愛する彼女と遊ぶ方が大事だなと即決すると、家へと帰って行った。


「…………ただいま〜」

「あ、クジラ!今日は早いんだねっ!おかえりなさいっ!」

「うん、ただいまリーシャ。出迎えてくれてありがとうね?」


空間移動で自宅の玄関にやってくると、靴を脱ぎつつ声を出すクジラ。その声により、数秒も経たないうちにリーシャがすっ飛んで来た。彼はおかえりなさいと言うリーシャの素敵な笑顔によって癒されると、今日は早めに帰ってきて良かったと心から思いながら、彼女をガバッと抱き寄せる。


「えへへ、お疲れ様。今みんなでゲームやってるからさ、クジラも一緒にやろう?」


クジラに抱きしめられ、先ほど以上のニコニコ笑顔になりながら、みんなと一緒に遊ぼうと誘うリーシャ。


「喜んで仲間に入らせてもらうよ。早速行こうか」

「うんっ!」


クジラが喜んでと伝えてゲームの誘いに応じると、リーシャは心底嬉しそうに頷いた。そして自然と抱き合うのをやめると、ギュッと手を繋ぎながらリビングへと向かう2人。ここ3日ほど、イチャつく時間が少なかったからか、いつも以上に甘々な様子だった。


ガチャ


「えへへ、クジラも一緒にやりたいって!」

「こうしてみんなとリビングでゲームをするのも久しぶりだね。最近は携帯ゲーム機でRPGくらいしかやってなかったから、腕が鈍ってるだろうなぁ」


リビングに入ると、リーシャを除いた3人がのほほんと会話をしながらコントローラをカタカタと動かしてスマ○ラをしていた。


「お兄ちゃん!早くこっちに来て私を助けて欲しいわ!ヨシノが私のキャラクターを掴んで投げてを何度も繰り返して虐めるのよ!」

「あははは、流石はヨシノ。どんな相手でも容赦が無い。それじゃあ僕はカーリーの味方をしてあげよう」

「やったぁ!クジラお兄ちゃんはヨシノと違って優しい!……あ、負けちゃった」

「えへへ、クジラクジラ!私も協力するからみんなでヨシノを倒そうね!」

「お前らゲーム外でチーム組むのずるいんよ!ヤヨイ!ヤヨイは私の味方だよな!?」

「え?わたしは勝機が高い方に付くに決まってるじゃないの」

「んなぁっ!?」


この後、クジラが召集を掛けた30分前くらいまで、ワイワイガヤガヤという楽しくゲームをする5人であった。





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