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レッツ快眠




9章220話になります!


本日1回目の投稿です!


それではどうぞ!









「んへへ〜、会合ってすっごく楽しいね〜」

「そうだねリーシャ。ねえシータ、飲み会に誘ってくれてありがとね?」


会合開始から約30分。お酒に酔って顔を赤くしながら、ニマニマと笑みを浮かべて楽しいと口にするリーシャ。ほろ酔いといった状態だろう。そんな彼女の頭をクシャクシャとかき混ぜるように撫でながら、クジラはこんな楽しいイベントを提案してくれたシータに礼を言う。


「いえいえ〜。私達だってぇ、クジラ団長とリーシャが来てくれたからここまで思いっきり楽しめているんですよ〜?むしろぉ、ここに来てくれた2人に感謝したいくらいですぅ〜」

「ちょっとシータ?ボディタッチ激し過ぎない?……ダメだ、酔っ払いには言葉が届かない」


それに対してシータはトロンとした目をしながらクジラの左腕に抱きつき、普段とはかけ離れた口調で応答していた。会合開始前からテンションが高かった影響か、ハイペースで飲酒していたようなので相当酔っ払っているみたいだ。腕を抱きしめられ、時折お腹や胸を撫でられているクジラは、リーシャの目がある事もあって引き剥がそうとするが、シータは意地でも離れようとせず、言葉も届いていなかった為に仕方がなく諦める。周囲もそれを興味ありげに見ているだけで、彼に協力してシータを引き剥がそうとするものはいなかった。


「むぅぅ〜、シータってばクジラにベタベタし過ぎだよ〜。クジラは私の旦那さんなんだから、ちょっかい掛けたらダメなんだよから〜?」


それを反対隣で見ていたリーシャは、プクーッと頬を膨らませて不満を露わにしたと思うと、シータの真似をするようにクジラの右腕に抱きつき、頬ずりをし始める。周囲はクジラの両手に花といった状況を見て、更に楽しげに見入るようになっていた。


「団長〜、私ぃ、飲み足りないんですけども何か注いで貰えますかぁ〜?」

「えぇ……?シータそんなに酔っ払っているのにまだ飲むの?もうやめておいた方が良いんじゃ……」

「ふへへぇ、まだまだ大丈夫です〜。用意が遅いんで団長のコップに残ってるの貰いますよ〜?」


クジラに寄りかかってグデッとしながらも飲酒をやめないシータは、クジラにおかわりを要求する。もちろんクジラはそれを止めるが、シータのブレーキはとうに消え去っているみたいだ。クジラが飲みかけていた4杯目のシードルが入ったコップを手に取ると、それをグイッと一気に飲み干す。


「ふぅ〜、これが団長の味ぃ……。もう満足……」

「えっ、寝た?」


飲み干し、色っぽく舌舐めずりをして一言呟いたと思うと、寄りかかっていたクジラの腕からずり落ちて彼の膝の上に落ちたと思うと、シータは眠ってしまっていた。先ほどまではクジラにボディタッチする事で何とか意識を保っていたのだろうか。


「あ〜、シータ膝枕されてズルい〜。私もクジラの膝の上で寝ちゃうもん」


膝枕のような状態で眠るシータを見たリーシャは、シータの体勢が羨ましく見えたらしい。シータと向かい合わせで彼の膝にゆっくりと頭を下ろすと、目を瞑って寝ようとするリーシャ。


「やられて悪い気はしないけど、重い……」


自身の膝に2人分の頭が乗っかったクジラは、嬉しいような辛いような複雑な表情を浮かべてスヤスヤと眠る酒臭い美女と美少女を眺めるのだった。





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