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1909/2000

息をつく暇もなく




9章216話になります!


本日1回目の投稿です!


それではどうぞ!









「ケフ〜、凄い美味しかった〜。クジラクジラ、どう?私とカーリーとヨシノの共同料理は満足出来たかな?」

「うん、超満足だよ。特にポテトサラダが僕好みの味付けで美味しかったな〜」

「むふふ〜、流石はクジラ!私が作った料理を的確に当ててくれるね!とっても嬉しいな!」


おかえりなさいパーティという名のいつもよりちょっと豪勢な晩御飯プラスヨシノの手作りプリンを食べ終わると、いつも通りイチャつくクジラとリーシャ。クジラが1番美味しかった言う料理はリーシャが作った料理だったらしく、彼女は大層嬉しそうな緩みきった笑顔を見せていた。


「ねえリーシャ、20時頃にシータの部屋に遊びに行くんだよね?そろそろ30分前だし、遊びに行く準備をしないかな?」

「わ、本当だね。ゆっくりしてる暇なんてないや!私、シャワー浴びてくる!私がいない間に、クジラもしっかりと準備しておくんだよ!」


クジラは彼女と触れ合いながら時計をチラ見すると、シータと遊ぶ約束の30分前である事をリーシャへと伝える。それに軽く驚き、シャワーを浴びてくると言いながら慌てて立ち上がるリーシャ。


「うん、わかったよ。……といっても僕の方はリーシャが仕事の手伝いに行った後にシャワー浴びてるし、服装もくつろげるルームウェアだから何も準備する事は無いかなぁ?」

「それじゃあ私が戻ってくるのを待っててね!カラスの行水を意識しながらシャワー浴びるから!」

「待って待って。30分あるし、多少は落ち着いて浴びて来て良いからね?それと慌て過ぎてシャワー室ですっ転んだりしないように気を付けて?」

「えへへ、気を付けるよ!それじゃあ行ってくる!」


クジラは思いっきり慌てるリーシャを見て、確実に何かしらの失敗を起こすだろうなと感じたらしい。その為、今にもダッシュでその場から去ろうとしていた彼女の手を取り、もう少し余裕を持って浴びて来て良い事を告げる。また、今の彼女ならば足元を疎かにして石鹸か何かを踏み抜き、ツルンと思いっきりすっ転んだりしそうだったので、転倒を注意するように警告していた。その言葉をキチンと聞き入れたようで、コクンと頷いて気を付ける事を誓い、リーシャは特に慌てた様子なく普通にトテトテ歩いてシャワー室へと向かう。


「ふぅ、これで大丈夫だろうな。咄嗟に止める事が出来て良かった」


不安を解消する事に成功すると、ソファに深く座り直しながら軽く溜息を吐くクジラ。リーシャに対してのみ、本当に心配性な男だ。それから彼はリーシャがシャワーを浴びて準備を終えるまでの約20分間、カーリーやヤヨイと他愛もない会話をして、笑ったり驚いたりして時間を潰すのだった。





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