おかえりなさいパーティをして!
9章213話になります!
本日2回目の投稿です!
それではどうぞ!
「あ〜、今日もクタクタ〜……」
「お残りお疲れ様ヨシノっ!はい、キンッキンに冷えたジュースだよ!ヤヨイとカーリーにも!」
「んぉ?ありがたいんよ。……カァーッ!喉乾いた時にオレンジジュースを一気飲みするのは超美味い!流石はリーシャ!超気が利いてる!」
ヨシノがヤヨイとカーリーと共に帰宅してリビングへ向かうと、クジラと共に一足先に帰宅していたリーシャが3人分のジュースが入ったコップをお盆に載せてトテトテと3人の前に向かい、労いの言葉と共にコップを渡していく。1番初めに受け取ったヨシノはそれを一気に飲み干し、生き返ったと言わんばかりにリーシャをベタ褒めをしていた。
「ふふ、気が利くわね。ありがたく貰うわ」
「わーいジュースだ!ふふふ〜、リーシャありがと!」
ヤヨイとカーリーも嬉しそうにジュースを受け取り、コクコクと喉を鳴らして飲む。仕事の疲れのおかげか、ジュースが普段よりも格段に美味しく感じたのだろう。
「えへへへ、疲れてる時には甘い物が必要かなって思って用意してたんだよ!喜んで貰えて良かったぁ〜。ねえねえヨシノ、今日の晩御飯はちょっぴり豪勢にしよう!私とクジラのおかえりなさいパーティしようよ!」
「祝ってもらう人が主催すんのか……。まあ、祝ってやるに決まってんよ!お前達バカップルが食いたい物を何でも作ってやっから、このヨシノ様に何でも言うと良いんよ!」
「わ、本当!?ヨシノの料理ってクジラの料理とはまた違った美味しさがあるから私好きだよ!そうだなぁ〜、ついつい唸ってしまう程に絶品なパスタとか食べないな!クジラは何か食べたいものものある?手で作るのが面倒なものでも、変幻魔法で色々と時短して作ってくれると思うよ!」
自分達の帰還を祝うパーティの開催を望むリーシャに対し、本人が主催するのかと少し驚きながらも喜んでやってやると話し、料理のリクエストはあるのかと聞くヨシノ。リーシャはそれに喜び、自分が食べたいヨシノの料理を1つ伝える。ヨシノならば、必ず自分の望んだ絶品料理を振舞ってくれると信用しているからこそ、結構アバウトなリクエストを伝えたようだ。
「ん〜、僕は何だろなぁ。なんか辛くて美味しい物を最近食べてない気がするから、辛くて美味しい料理を頼めるかな?どんな料理かはヨシノに全てお任せするよ」
「えぇ……、リーシャにも言える事だけど特にクジラ、流石に超アバウト過ぎんよ!?……まあ、私の料理の腕を信頼しているって事の現れだと思って本気出してやんよ」
リーシャのリクエストがアバウトで少し酷いなと思っていると、更に酷いアバウト過ぎるリクエストを出すクジラ。そんな二段構えな仕打ちに驚きの声をあげた後、ヨシノは腕まくりをしながら本気を出してやると2人に伝える。なんだか目が先程までとは別物に変わっていた為、料理人モードに突入しているのかもしれない。
「えへへ〜、クジラってば酷いんだから」
「あははは、まあヨシノは料理に関しては無理難題を押し付けても見事にこなしてくれる程の超有能だから。少しだけ悪いと思いながらも、ヨシノに料理の要望を聞かれると今みたいに大体な料理の方針を返答をしちゃうんだ」
「バカップルイチャイチャすんな!ムカつくからリーシャは私の手伝い!いつも通りカーリーも!クジラはヤヨイと適当に雑談しておくと良いんよ!」
クジラとリーシャがヨシノの前で笑い合いながらイチャつき出すと、ヨシノはイラっとしながらそれを遮り、リーシャに手伝うよう告げる。
「もう〜、ヨシノってばちょっぴり意地悪なんだから。クジラ、ご指名が入ったからヨシノのお手伝いしてくるね?私達があれ作れこれ作れって言ったんだから、手伝うのも当たり前だよね!」
「うん、協力して美味しいのを作ってきてね」
「了解!ヨシノヨシノ!早速私は何をすれば良いの!?」
リーシャはクジラに美味しい料理をヨシノ達と共に作って来いと指示されると、快くそれに頷いてヨシノと共にキッチンへと向かうのだった。




