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1903/2000

起きて即デパートに




9章210話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「……ん、良い目覚めだな。なんか無茶苦茶よく寝た気がするけども何時かな?……というか、なんでリコリオが僕の隣で寝ているんだろう。フーの街に到着してヨシノが設置したガレージに車を入れた後、いつの間にか何処かへと消えたはずなのに……。遊び疲れて帰って来たら僕が寝てたから、真似して一緒に寝る事にしたのかな?」


リーシャ達がデパートに働きに行った後、リーシャに言われた通りシャワーを浴びて身体の汚れを落としてサッパリした後、男らしい雑な感じに布団一式を設置してそこで眠りこけていたクジラ。彼はシャキッとした最高な目覚めを果たすと、両隣で寝息を立てていたペットを交互に眺め、自身が寝ている間にこの部屋の中であっただろう些細な出来事を妄想し、クスリと笑う。


「えぇっと、今は18時13分か。2時間も寝てないのにどうしてこんなに最高な目覚めなんだろ。まあ考えてもわからないだろうし、どうでもいいや。確かデパートは18時に閉店ってシータが言ってたし、閉店後の片付けとかしてる頃かな?……どうせ暇だし行ってみるか」


おそらくは30分も待たぬ間にこの家に住む家族全員が帰宅を果たすはずだ。しかし、1人で寂しくジッと待つよりも無駄な労力を使ってみんなの元に出向いた方がきっと楽しいはずだという結論を出たらしい。立ち上がると、ペット達を踏まぬように注意しながら部屋を出た。


「ルームウェアだけども、行くのは家の真裏なんだし別に良いか。ジャージだから見られてもそんなに恥ずかしくないからね」


クジラは部屋から出て廊下をペタペタと素足で歩きながらガシャガシャと手櫛で適当に髪を整えた後、若干サイズの大きいサンダルを履いて外に出ると、カポカポと音を鳴らしながら家の真裏にある閉店後のヨシノデパートへと向かって歩みだす。


「よし到着。家からここまで歩くのに経過した時間は1分以下だね。走れば10秒以内に到着しそうな場所にデパートがあるって良いものだね。……閉店後だから自動ドアが機能して無いや。従業員用の裏口が何処かにあるのかな?」


カチャカチャ、ガラガラガラッ


「クジラ団長〜!また来たんですね!家で留守番をしてるって聞きましたけど、何かありました?」


クジラが自動ドアの前に立ち、ドアが機能していない事を知って裏口を探そうかなと考えていると、魔王軍副団長を名乗るシータが建物の中からドアの前へと駆け足で現れ、内側から何か操作をしたと思うと、手動で自動ドアをガラガラと開けた。彼女はエレベーターガールをしていた時にクジラをドキッとさせた仕事着ではなく、オフショルダーな黒いワンピースを着用しており、褐色の肌がこれまたセクシーな着こなしの服装だった。


「開けてくれてありがとねシータ。昼寝してて今さっき起きたんだけどさ、1人でみんなの帰りを待つのがどうしようもなくつまらなく感じたから僕がデパートに出向く事にしたんだよ」

「なるほどなるほど。クジラ団長は1人でいるのが寂しかった訳ですね!ふふふふっ、団長は時折可愛らしい事を言いますよね。素敵だと思います」

「……なんか僕、からかわれてない?」

「そんな事は無いです!私的には母性をくすぐられるのでアリですね!もしも1人が寂しかったら、いつでも私を呼んでくださいよ?素敵なひと時を提供してあげますからね♪さてと、ここの戸締りが私の今日最後の仕事なのでちょっと待っててくださいね?終わり次第、リーシャ達の元に案内しますから!」


クジラを弄って少しだけ遊んだ後、シータは楽しげに微笑みながらエントランスの戸締りの確認を再開するのだった。






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