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1893/2000

夜のお約束




9章200話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!








「あ、もう屋上かぁ……。シータ、お仕事頑張ってね?ちなみにお仕事は何時終わり?あとで遊ぼ?」


リーシャはエレベーターの現在階層が17階あたりを指し示した時、少し残念そうにシータへと声を掛ける。現在シータは、クジラ達の自宅のお隣に具現化魔法で作られたアパートの1室で数人の元盗賊団の女性と暮らしている為、夜でも気軽に遊んだり出来るのだ。


「んーっと、このデパートは常に18時閉店だから、18時30分にはアパート戻ってるかな。それでシャワー浴びてご飯食べるから、19時30分くらいからなら私の部屋に来て良いよ。それとも、私がそっちに行く?」

「シータがどんな部屋に住んでるのか気になるから私が行く!クジラも一緒に来る?」


リーシャは自宅ではなくシータの家に行く!と興味津々な様子で口にした後、クジラも一緒に行こうと誘う。


「ん〜、僕はカーリー達とのんびり……」

「是非是非!クジラ団長も一緒に来てください!リーシャ、クジラ団長も引っ張って来てね?同室の仲間達と一緒に、張り切って美味しいつまみとかお酒を用意しておくからさ!」


シータは忠誠を誓うクジラに、是非とも自分の住む部屋を訪れて貰いたいみたいだ。好意丸出しでリーシャに彼を連れて来るように頼んだ。彼の意見はガン無視である。


「わかったよ!でも、酔った勢いでクジラに変な事をしたらダメなんだから!」

「バレたらリーシャに殺されるような真似はしないよ。私はただ、クジラ団長と飲んで騒いでクジラ魔王軍団の仲をより親密にしたいだけ。それに元盗賊団の子達はみんな、クジラに少しでも恩返しをしたいって言っていたからね。お酒の場とかでクジラ団長に楽しんで貰うのも恩返しのひとつかなって思ったの」


リーシャは、シータ達元盗賊団のみんながクジラを誘惑するような真似をしないよう睨みを利かせると、シータはゆっくりと首を横に振って恩返しをしたいんだと語る。


「意外としっかりとした理由があった!?わかったよシータ!クジラ魔王軍団副団長として、責任を持ってクジラをシータの部屋に連れて行ってあげる!」

「いや、副団長は私だから。リーシャはそもそもクジラ魔王軍団に入れた覚えはないよ?ね、団長?」

「い、いや僕はそこら辺よくわからないな……」


リーシャはシータの理由に驚いた後、魔王軍団副団長として責任を持って、などと口にして私に任せろと言わんばかりな表情を浮かべる。それに対して若干イラっとしながら副団長は自分だと言ってリーシャを睨むシータ。それによって合わせていた視線からバチバタと火花を散らせる2人。


チーン♪


そんな時に、最上階への到着を知らせる音が響く。


「あっ、仕事仕事。21階の屋上遊園地へ到着しました。いってらっしゃいませ。どうぞ楽しんでいってください。ほら、この話は私の部屋でしよ?仕事があるから喧嘩は一旦中止。わかった?」

「仕方がないね。シータ、お仕事頑張ってね!20時頃にシータのお部屋に向かうから!」

「ええ、わかったよリーシャ。クジラ団長!お待ちしてますから是非来てくださいね!」

「あはは、それじゃあまた後で。頑張ってねシータ」

「はいっ!粉骨砕身して頑張ります!遊園地、楽しんでくださいね!」


クジラはのんびりしたかったみたいだが、根負けしてシータの部屋に行く事に同意をすると、また後でと伝えて軽く応援をする。シータはその応援を受け、良い笑顔で返事をしてエレベーターガールの仕事に戻るのだった。









8月中に作品終わるつもりが普通に終わらなかったよ……。




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